子供たちよ
2019年 05月 15日
サンチの若い頃は一万歩も歩かせて獣医から注意されたが、いまは2000歩くらいで切り上げる。
ひとりで、遠くまで歩くと、ああ、サンチと来たこともあったなあ、とちょっと寂しい気持にもなる。
小雨をものともせず、楽しくて楽しくてしょうがない、ダンスをしている女の子たち。
僕なんか、凍っていると思った池を歩こうとしてバリバリっ、臍まで落ちて寒かったなあ。
手を振ると振り返してくれた。
「どこに行ってきたの?」「ピアノ」せんじつはプールの帰りだった。
「ずいぶんいろいろやるんだね、英語は?」「英語もやってる」、「じゃあ、なんか柔道とかは?」、「うん、やりたい」。
韓国のなんとかいう武道みたいなのをやろかと思っているとママ、送り迎えが大変だ。
「がんばれよ」、頭をなでたら首をすくめて笑った。
爺さんは頭に触りたくてしょうがなかったんだ。
強くなれよ、世の中には怖い悪い大人がいっぱいいるけれど、騙されるなよ、負けるなよ。
やさしい心を持ちつづけるのだよ。
もう一つは次男夫妻がクリスマスプレゼントとして贈ってくれる前年その月に撮影した孫たちの写真が何枚かレイアウトされたカレンダーです。今月は同じような年格好の女児男児7人が電線のスズメみたいに並んで座って何かを見て楽しそうに笑っている写真が混じっています。毎朝それを見る度に微笑みかけて、この子たちが生きていくこの先に戦争などありませんように、と心の中で呟きます。この子たちは世界中の子どもたちに繋がっていると思って。
「子供たち、すくすく育てよ。強くなれよ、世の中には怖い悪い大人がいっぱいいるけれど、騙されるなよ、負けるなよ。やさしい心を持ちつづけるのだよ。」という佐平次さんの気持ちと同じです。
温かく見守ることが大切ですね。