そうだ誕生日だったのだ

お墓の近くのスーパーで生花を買い(なにも言わないのにレジの方が長さを切り揃えてくれた)水も買いたして葡萄畑のなかの墓に参った。

うららかというよりちょっと暑いくらいの墓前に盛大に香煙が上がった。

河口湖に向かうのに、高速道路をやめたのが三好青海入道、終わったと聞いていた桃と菜の花の饗宴を楽しみ、長いトンネルをくぐって河口湖町、富士桜の頼りなげな風情を愛でつつも、時おりかいま見えるゴルフコースの美しさに、俺も下手なゴルフに興じた頃があつたなあと感慨にふける。

湖を通りすぎると、とつぜんドーンと大きな富士の山が迎えた。

富士桜とミツバツツジ祭の看板を見てそれを見に行く。

ちょっとまだ早やかったのは残念だったけど、チラホラ咲いている桜と富士の取り合わせは世田谷では見られない「絶景」だ。

なぜか富士山の完璧な映像を撮っていない。

むしろ雲一つない富士をずっと見ていたのだ。

ワンちゃんと泊まる豪華な(爺さん夫妻は絶えて行かなかったような)ホテルのスイートを用意してもらって部屋の温泉風呂で一休み。

食事はレストランで、みんな愛犬と一緒、Mちゃんが「六人会」と名付けた所以だ。

(ステーキの銅板焼きもあった)

燗酒、冷や酒、赤白ワイン、恵比寿に一番絞り、それぞれ好きなものを飲む。

最後の桜のご飯が目にも口にもうまかった。

満員の客がいなくなり、じゃあそろそろと腰を上げると、Mちゃんが下のバーで、、もごもご言うので降りて見ると誕生日祝いのケーキ(これはサンチ用)にビックリ！

その後、会場を二階の次男夫妻の部屋に移して二次会、

さらにビックリしたのはかみさんの入室をクラッカーで迎えてモンブランの贈呈。

そうなのだ、25日はかみさんとサンチの誕生日だったのだ。

至れり尽くせりの心づかい！

鳴沢道の駅で仕入れてきた酒や紫蘇味噌、きゆーり、チーズ、ナッツ、、シイはサンチのケーキを爆食い、サンチも日頃食べつけない鶏のササミやケーキ(乳製品を使ってない人間には無味)などをもらって興奮気味。

心も腹いっぱい、明日のことも考えて今日のうちに休みました。

けさも抜けるような青空を見ながらゆっくり風呂を立てて、

洗濯ストレッチはなしにして遅い朝飯を楽しみにしているのです。