眼医者仮釈放につき三渓園へ

昨日の眼医者、終ったのは4時間、待たせるわりに見てくれたのは視力検査(あの、上とか下っていうの)と眼鏡の向うの風船みたいなのを大きな目で見て、風を当てられるやつ、あとは先生が30秒くらいで「次は3か月後にね」というだけで薬を処方しようとするから、左目の乱視が出るとき(きょうの検査)と気にならないときとあるのだけれど、眼鏡を作れる(どっちに合わす)のかとか、朝起きた時とか、何かを見ようと急に視線を動かすとギクッと痛んだりゴロゴロすることがあるとか、待っただけのことを訊こうとするが、眼鏡やで検査をしたらいつも同じ結果になるはず(だから好きな時につくればいい)とか、でも日常生活に支障がなければそのままでもいい(前回女医は乱視用の眼鏡を作れと勧めた)とか、目が乾燥するとそうなるなどと、めんどくさそうに口早やにいい、控える看護師が、早く切り上げろとしきりに袖を引く(ここは吉原か)。
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(三渓園、以下も)

そもそもが、ときどき痛みがあるから、大きな信頼できる眼医者で見てもらおうと、この病院を選び、最初のいろんな検査のあとで(医師ではない)スタッフの男性がいろいろ所見を述べて、白内障が進んでいること(それまでの病院ではまだそれほどではないと言われていた)、手術をすれば乾燥や痛みも消える(可能性があると小さな字で付け加えたかもしれない)、早く手術をした方がいい、どうせやらなければならなくなるのだからと、いうのであった。
ここは医師からの説明はほとんど期待できない。
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どうせ、という言葉は僕には、「早晩必ず手術をする」という意味のほかに「カネがなんとかなり時間的体力的余裕があるうちに」とか「死なないうちに」「緑内障に進まないうちに」「目が良くなったことを楽しめるうちに」というニュアンスを伴って決断を促した。
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右と左、それぞれ二泊三日を一か月ほどの間をおいて施術した。
夜は眼帯をして、安静第一、6人くらいの手術日が同じ人たちと談笑するのが楽しかった。
医師は「じつにウマくいった」となんども言ったけれど、なかなか視力が回復せず、泣き言をいうと「手術は白内障という病気を治すために行うのであって視力が良くなることは目的ではない」と叱られもした。
手術後、一か月かそこらで、そんなに良く見えるようになりたいなら眼鏡を作れといわれ、その医師を忌避して、別の医師に見せたら、右目の網膜に炎症が出来ているといわれ、その場で手術して薬を注入された。
一進一退ののち、3か月もしたら、こんどは左目がおかしくなってきて、様子を見ようと言われ、きょうはこれでおしまいというときに、左目の網膜検査を押して頼んだ。
「検査してよかった!珍しいですね、両方炎症ができるなんて」と喜んだり珍しがられてその場で麻酔をして薬を注入(イタイ)。
その間、4種類くらいの薬を日に何回も差し続け毎月通院、何時間も待たされ、患者をベルコンのモノのように処理する「怖い」スタッフに耐えて、ようやく刑期を終えられそうだ。
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テレビにもよく出る、本も書いている院長は一度も顔を見せず、代わりに自分の描いた絵が毎回所狭しと飾られ、自分が審査委員長をして自分の名前を冠した美術展で最優秀賞かなんかを獲って、銀行などから届いた色褪せた胡蝶蘭の鉢がさなきだに患者で一杯の待合室や廊下に置かれている。
あと一回、もう我慢の限界だな、前の病院にお願いするかな。
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三渓園に行こう、会計を待つ間にそう思ってスマホで行き方を教えてもらう。
強風に逆らい帽子を押さえてスマホの指示するバス停を探したが、どうもそんなバスはない。
ウロウロした揚げ句に交番を見つけて、居酒屋の女将さんをしたら流行りそうな婦警さんに尋ねると「浅間下ってバス停は四つもあるのよ」と笑った、言われてみれば我が家の近くにも同じ名前のバス停が四つある、スマホでは使いわけていまい。
横浜駅、高島町、雪見橋、紅葉坂、桜木町、馬車道、中華街、麦田町、、トンネルを通って本牧通りを小港町から本牧のついた名前の停留所をいくつも通って本牧で降りる。
横浜関内に二年ほど暮らしていたのに、しみじみと町を眺めながらここまで来たことはなかったのだ。
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三渓園に向かう道にあった大きな韓国料理の店で、「石焼ビビンバ」を食った。
壁にかかった大きなテレビでは韓国の女性歌手三人のライブの録画が流れている。
ホットパンツで腰を揺らして「ちょわえちょわえ」みたいに歌っている。
合間合間に舞台の前に出てポーズを取っては観客に写真を撮らせている。
江戸川橋の「ソウル」が懐かしくてならない。
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三渓園も初めて、身障者は無料で入れてくれる。
金持ちが有り余る金の使い道に困って作った庭かと、高をくくって入ったが、順路の表示に従って歩いていくと、金持ちの道楽には違いなかろうが、そのスケールに驚いた。
家康、秀吉、法華寺、東慶寺、燈明寺、飛騨白川郷、西方寺、伏見城、建長寺、有楽、春日局、、などのナンタラカンタラを『欲しい病』にかかったかのように、全国から移築してきた建築物・重文ほとんど、が鳥のさえずりと清流のせせらぎがどこに行っても聞こえる、美しい変化に富んだ庭(53万坪)に配置されて、その変化の妙に飽きることがない。
秋の紅葉、月などはさぞかしと思われる。
一瞬金持ちになりたくなった、でも掃除のことを考えたらムリムリ。
帰りに歩いて3分くらいのところに介護付き老人ホームがあったのでパンフレットを持ち帰った。
朝晩、人のいないときにのんびり自分の庭として散歩する、、、でも「はじめ」はどこにある?やっぱりムリ。
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出発間際の横浜行バスに飛び乗ったら、優先席にわずかなすき間があった。
バッグを置いて立っていたら向かい側のお婆さんの座りなさいよと強いお薦め、
お言葉に甘えて、座ったらやはりラクチン、それまでに一万歩以上歩いていた。
天気が好いからバスでぐるっと回ってるのというお婆さんは、話好きで、昔は横浜市民はただで入れたのに今は200円(市内在住65歳以上)取られるようになっちゃった、と悔しそうだ。
白内障の手術をしなくちゃいけないんだけれど、どこかいいとこ知らない?と聞かれたので、話をしたら、その病院の名前はよく知っていた。
とくにお薦めはしなかった。
横浜に近づくにつれバスは満員、途中から客を断って走る。
僕は石焼ビビンバの食べ過ぎか、ちょっと腹が痛くなって、失敗せぬかと懼れたが、バスは「横浜駅改札口前」というバス停に止まってくれて、降りたら「ルミネ」が目の前、すぐに飛び込んで事なきを得た。
どうもこのところ、品のない話題で恐縮である。
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Commented at 2019-03-28 13:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-28 14:01
> 鍵コメさん、目は唯一露出されている内蔵だから安易な手術や手当ては許されないと院長は書き、だから付き添いも必須で2泊もさせるのです。
網膜の炎症はたまにあるけど、両方は珍しいと言ってました。私がヘンなんです。
Commented by cocomerita at 2019-03-28 15:53
Ciao saheiziさん
こういう話はムカつきます
政治家は公僕、患者は診させてもらっている大事な「お客様」、学生も教えさせてもらっている「お客様」であるにも関わらず、どこの国でも自分らが上で、診て「あげている」教えて「あげている」と大きな勘違い
私は歯医者しか行きませんが、歯医者とも揉める揉める、入れた歯をこのくらいでいいでしょうという医者に、いやまだ違和感があると訴えて、こんな微妙な差によく気づきましたね、なんてびっくりされたりするけど、注文は多いし、文句はつける。
最終的に闘いに疲れて医者を変える歯医者難民
しかしながら、あちらにとってはただの沢山の患者のうちのone of them でも、こちらにとっては大事な一個しかない身体。
だから医者は、こうして注文して「働かせない」とあちらの思うままに十把一絡げで扱われます
お疲れ様でした

> 一瞬金持ちになりたくなった、でも掃除のことを考えたらムリムリ
苦笑
金持ちは庭師を常駐させて、自分では掃除などしません ふふふ
三渓園いいですね
行ってみたくなりました
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-28 16:22
> cocomeritaさん、歯医者とも揉めていますよ。私を見るのがイヤみたい。
三渓園でなくても近所の立派な家を見ると同じようなことを考えます。大きな屋敷や農地(税金対策)を管理するための会社を作っている人もいます。相続対策でしょう。人を雇うなんて面倒なこっちゃ。
Commented by jarippe at 2019-03-28 18:06
リズミカルな文章にゆらゆら揺れるように
スススーっと拝見しました
落語の「居残り佐平次」ってのは最近お聞きになられますか?
どんなかなーと思いまして
Commented by Hana3131H at 2019-03-28 19:08
私は若年性白内障で、30代から眼科と付き合ってきました。58才でいよいよ本を読めなくなり、運転も危ない、長い付き合いの先生は「そろそろ手術ですね」と言ってくれて、ホッとしました。両目がバランスよく見える、そのための眼鏡を作るまでほぼ1年かかりました。今は若い頃の体力も能力もないけれど、視力だけは若い頃より良い。それがありがたい!
その後、その先生は若い後輩に病院を任せ、今は診療所のような小さな病院を開いて、丁寧にゆっくりと相談にのってくれます。私はその70代になる先生の後を追って病院を変えました。信頼出来る医師に巡りあえるのは有難い、本当にそう思います。saheijiさんは炎症が出たとのこと、一体どうなっているんだと感じるのは当然ですね。
「患者」は英語で“patient“、ご存知かもしれませんが、「我慢強い」と言う意味もあります。でも変だと思うことに我慢することはないですよね。「先生」と呼ばれる人の中には、上から目線の人がいるのも事実で、困ったもんです。
早く目が良くなりますように。
薬は使い続けるしかないようです。私は来月視野の検査、疲れますよね。でも目は大事!お大事に!
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-28 20:58
> jarippeさん、最近聴いてないです。
悪賢いけど憎めないやつですよ。
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-28 21:08
> Hana3131Hさん、いい先生に巡り会うのはほんとに有難いですね。
私も近所の内科クリニックとか心臓の先生は人生の杖とも頼む存在です。
この眼医者は院長の作ったシステムに心がなく、ひたすら患者が押し寄せるものだから、医師も看護士もある意味では被害者とも言えます。先生以外は立ちつぱなし、電子化されてないので、その都度紙のファイルを持ち歩いています。何か起きないかと心配になります。
お互いにお大事に!
Commented by doremi730 at 2019-03-28 21:14
両眼とも炎症がおきるとは、、、
saheiziさんはちゃんと4回目薬をさしたでしょうし、
お医者様が悪いとしか思えませんね。
私は間をあけてるウチに寝てしまったりして
炎症になりましたが(^^;
先日、後発白内障のレーザー治療の予後診療に行きましたら
やはりドライアイ用の点眼薬を処方されました。
眼が乾きやすくなっているみたいです。
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-28 21:21
> doremi730さん、落語仲間にからかわれるほど真面目に差しましたよ、お酒も止めてたし。
テイアバランスはずっと注し続けなければいけないようです。花粉症に効けばいいのですが。
Commented by j-garden-hirasato at 2019-03-29 06:40
この三渓園は、
いい意味で期待を外してくれますよね。
成金趣味の庭園かと思ったら、
意外とヨカッタです。
各建物の本物の迫力と、
やはり、庭園はお金がかかっていないと、
イイものはできない、
それを実感させてくれました。
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-29 06:49
> j-garden-hirasatoさん、やつぱり、同じように感じました。
Commented by urontei at 2019-03-30 08:04
お写真を拝見すると、三渓園の桜はまだ三分咲きといったところでしょうか・・・
今日あたり、ぶらっと行ってみようと思っていたのですが、どうしようかな (^^;
Commented by saheizi-inokori at 2019-03-30 08:22
> uronteiさん、ソメイヨシノはいいかな、薄墨などは遅咲きなのでしようか。曇っているから人でが少なくていいのでは?
Commented by ikuohasegawa at 2019-04-01 07:37
三渓園においででしたか。
市民として気に入っていただき嬉しいです。
Commented by saheizi-inokori at 2019-04-01 10:28
> ikuohasegawaさん、いいですね、きのうなどは混んだのではないかな。
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by saheizi-inokori | 2019-03-28 12:41 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(16)

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