終わりよければ 映画「ボヘミアン・ラプソディ」

きのうはリハビリのあと、二子玉川へ映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見にいった。
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せんじつ、ブログに同じ日に二人もこの映画を褒めていて、夜は居残り会のメンバーもほとんど全員褒めまくっていた、みんな日頃からその観察眼に一目も二目もおいている方たちなので、こりゃあ見なくっちゃ、とすぐに予約した。
「ぜひ大スクリーンでごらんなさい」というアドバイス通り、IMAXというでっかいスクリーン、特等席でなくてもゆっくり座れる。
身障者割引でも1400円(ふつうは1000円)はしかたがない。
二時間半(予告編をいれて)の長丁場にそなえてギリギリにトイレに行く。
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出っ歯の”パキ野郎”、空港の荷物係・フレデイが、仲間を得てロックバンド「クイーン」を結成、リードボーカルとして、ボスとして革新的な創作力を発揮、全世界的な人気バンドに成長する。

フレデイは、美しい理解者メアリーと強い愛にもとづいて結婚するが、自分がゲイであることを自覚し、にもかかわらず一緒に暮らすことを願うが、メアリーは去り別の男と結ばれる。
しかし、メアリーがフレデイを心配する気持ちに変わりはなく節目節目でフレデイを力づける、ここがミソだな。

さみしがり屋のフレデイがゲイの仲間と放埓な暮しを過ごし、クイーンから独立しようとするが、メアリーの言葉で”愛人”の裏切りに気づき自分がクイーンを家族として必要としていることにも目覚める。
「家族」の物語でもある。

題名は知らないが、ああこれもクイーンかあれもそうなのか、聞き覚えのある曲の誕生するエピソードが続くのはこの種の映画の常套か、はじめのうちは、期待値が大きかったせいか、やや冗長な感じがした(音楽にはいい気分になりながら)。

なんといってもラストの20分あまりのコンサートが、すべてのもやもやを吹き飛ばしてくれた。
この20分をもういちど観たい。
でもこの20分がかくも感動的なのは、クイーンの熱演にもよるけれど、それまでのフレデイの悲劇を観てのちの、あれらの歌詞によるものでもあるのだ、20分だけをつまみ食いしてもあれだけの感動はないだろう。
してみれば、やはり畏友たちの言われるようにこの映画は名作・傑作なのだ。
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むかしクイーン(個人名だと思っていた)がエイズで死んだということを聞いたとき、正直にいうとスターの私生活を覗いたようで、イヤな感じがした。
映画を見ればフレデイに感情移入をするし、ゲイにたいする感じ方も昔とは違っているから、彼の悲劇を、心から同情的に見ることができた。

食いすぎ飲みすぎで糖尿病になった人に抱く感情とエイズになった人に対する感情が異なっていたのだ。
病気にたいする差別感があった、反省。
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久しぶりに「はじめ」で一杯。
本好きな人といろいろ話ができて楽しかった。
「この店でアベのことをいうと、すべての人が大嫌いというのに、なぜアイツは落ちないのか不思議でしょうがない」とおっしゃっていたのが、今も耳に残っている。
それが独裁政権の秘密なのかもしれない。

Commented by jarippe at 2018-12-13 12:02
独裁政権の秘密 って?
本当に周りに指示する人だ~れもいないのに 
そこに秘密の仕掛けがあるんですね
映画ご覧になられたんですね 
感想仰られる通り 前半は???でしたがー・・・・です
あの歌声は本人の声 バンドも極力近づけた制作といういきさつにも
感動しました
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 12:59
> jarippeさん、そうなんですか、たしかにリアルでした。松本の映画館、どんなかなあ。
Commented by tihiro58 at 2018-12-13 13:40
こんにちは。

わたしは昔からクイーンの曲が好きでした。しかしフレディに関してはかなり違和感ありでした。

今回この映画を見て、とても感動し、フレディがかわいそうで最後は涙が出てきました。ボヘミアンラプソディーを歌っているフレデイィー、「mather」っていうところたまらなかったです。

クイーンが好きな人は意外と多くて、今回映画が大流行のため、この人もファンだったのかと思ったことが多かったです。

彼らが曲をCDにするまで、どれだけ手を入れているかもわかり、
もう一度見に行きたい気持ちです。4オクターブの声域を持つフレディ、彼を支える三人、素晴らしいグループです。

Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 13:50
> tihiro58さん、かわいそう、その通りですね。抱きしめてやりたくなりました。
でも最後は多くの人に抱きしめられて幸せだと言えるのかもしれません。
Commented by koro49 at 2018-12-13 16:08
先輩も観たのですね^^。
私も9日、品川で観ました。
大スクリーンってのもあるんですね。
頭に入れておきます。
今日の記事が同じだったので、勝手にリンク頂きました。
他人の○○で相撲を取った事、お許しを('◇')ゞ
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 17:04
> koro49さん、娘さん夫妻との鑑賞なんてステキ、親子で映画館、いつが最後だつたかな。
亡母と「喜びも悲しみも幾年月」をみたのは60年くらい前、混んでいて席を取るのに必死でした。どちらかが立って見たと思います。
Commented by hanamomo60 at 2018-12-13 19:14
今7時のニュースで景気回復、景気回復と言っておりますが、こんなに景気が回復しているのに、どうして消費税を上げなくてはならないのか、私はどうしても納得がいきません。
末端に居る私には何も見えてこない、いつまで経ってもトンネルの中にいる感じなのです。
独裁政権。。。。怖い事です。
Commented by mother-of-pearl at 2018-12-13 19:57
ボヘミアンラプソディーをご覧になったのですね!しかもIMAXで、とは羨ましい限り!!
私もあと3回は観たい!と言って娘に笑われた程、楽しみました。
映画を観た後、ネットでの反応も見たりしましたが、中にはストーリーの筋立てが事実に反する、とか
Live Aidの映像が実際より数分短い、とか、、、様々ありまして、逆に苦笑してしまいました。
ドキュメンタリー映画じゃないよ?と言ってあげたいです。
全編通じて聴く事ができた楽曲の数と質だけでも素晴らしい映画でした。
フレディが亡くなった頃に生まれた娘でさえ、耳にした事がある音楽が多かったらしく、
それぞれの曲の成り立ちを知らしめてくれただけでも感謝です。

saheiziさんはIMAXでの鑑賞をなさったそうですから、最高でしたね!!
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 20:50
> hanamomo60さん、そして税金をあげても景気対策として大盤振る舞いをする、カードを使える人に。
法外な軍事費はアメリカの言いなりの価格で買う。国民はみなどうなっているのか分からない。
恐ろしい日本ですね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 20:57
> mother-of-pearlさん、そう言われるとますます嬉しくなりました。4日前に予約した甲斐がありました。
Commented by sweetmitsuki at 2018-12-13 21:34
尖閣を守るため一機150億円の戦闘機を24機購入を検討、早ければ年内にも与野党合意で閣議決定。というニュースを聞いて外国のことだと勘違いし「カネ持ってる軍事独裁国家はすごいな。」と思ってたら日本のことでした。
本当に冗談じゃないです。
Commented by テイク25 at 2018-12-13 21:50 x
曲はいくつか耳にしたことはあっても、クイーンのことなど何も知らずに観て、フレディ―のことやクイーンのメンバーとの関係、メアリー、恋人のジム・ハットンを知ったからこそ、佐平次さんが仰る最後の20分が身に沁みます。

今年観た映画で私の中の最高傑作として「タクシー運転手」とこの「ボヘミアン ラプソディー」を挙げます。

Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 23:25
> sweetmitsukiさん、「すごい」国、日本ですね。ちっとも誇りには思えないけれど。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-13 23:27
> テイク25さん、「タクシー運転手」を見損じました。もっとも見たいと思って見られた方が少ないのですがね。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-12-14 06:15
ほう、
そんなにヨカッタですか。
観たいと思っていました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-14 06:44
> j-garden-hirasatoさん、できれば大きなスクリーンでどうぞ。
Commented by haru_rara at 2018-12-15 10:45
ほんとにいい映画だったと、いまだ興奮さめやらずです。
私はリアルタイムでクイーン、特にフレディのファンでしたから
キャストにう違和感があったらヤだなあと心配していましたが
まったくの杞憂でした。見事にあの4人になっていて。

この映画でことによかったのは、生涯
Commented by haru_rara at 2018-12-15 10:50
すみません、途中で間違って送信しちゃった^^;

フレディの生涯の親友、メアリーが描かれていたことがとてもよかったと思います。
彼の孤独や愛がていねいに描かれていて、楽曲の歌詞の意味もよく伝わってきました。
それにやはり、最後の圧巻のシーン、素晴らしかったですね。
帰宅してYouTubeで堪能しましたよ。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-15 13:17
> haru_raraさん、本人にそっくりだという評判ですね。
こうしてコメントに返信していると、またあの「ママ~」という声が頭に浮かんできます。
Commented by doremi730 at 2018-12-15 13:59
猛烈に観たくなって、今日行こうと思ったら、
満席!人気なんですね~!!
明日の午前中に長男を誘ったら、用ありで、、
でも観たいから木曜の定時退社後にと指定された(^^;
お預けです(^^;
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-15 14:21
> doremi730さん、私は4日前にネット予約しましたよ。
今はたいていの映画館でネット予約ができるはずです。
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by saheizi-inokori | 2018-12-13 11:38 | 映画 | Trackback | Comments(21)

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