奈良井宿へ 松本に住んでる人は幸せだ

馬籠には二度ほど行ったけど奈良井は初めて、なぜだかとても遠いところだという思い込みがあった。
ところが、スマホで調べてみたら松本駅から列車で50分で行けるではないか。
自宅から人形町や吉祥寺に行くより近いくらいだ。
せんじつテレビで紅葉の奈良井宿を見て、あんなところに行ってみたいと思った、そこに10時過ぎにホテルを出て二時間ほど遊んで、二時過ぎには戻ってこれる。
同じホテルに連泊の良さは荷物をおいたまま、身軽に出歩けること、そのためにお城の近く、便利なところを取ったのだ。
カミサン連れだからひとり旅よりちょっと贅沢もして。
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「木曽路は山の中」を堪能するほどもなく、あの奈良井宿に到着、観光客もほとんどいないロケセットのような街道をぶらぶら歩いた。
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木の桟が美しい。
静かだ。
あちこちの細かいものが興味をそそる。
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ぽつぽつと、旅籠、蕎麦や、漆細工や木曽の山の贈り物、雑貨などを商ういえがある。
昼飯どきで客も来ないから奥で食事中、呼んでも出て来ない店も何軒かある。
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藤屋、人形や絵などを売る店の女主人が亡くなつたご主人の絵や人形、玩具(とてもユーモラス!)などを売るというより(非売品がほとんど)、こんないい仕事をしたことを知らせたいという感じでいろいろ見せてくれた。
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切り絵は滝平二郎に影響を受けたらしいと話す。
店にたくさんおいてある亡きご主人、中西康二さんのことを書いた紙切れを僕も載せよう。
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こんな絵はがきセットも買ったよ。
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彼女が着ていた「ねこ」
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こんなのをこのあたりの人は着て寒さをしのぐ。
近くの店(そこで懐かしい薬と手の荒れを防ぐクリームを買った)
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で売っていのだけれど、僕は
自制心を効かせた。
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正午に聞こえたチャイム、一時のとは違う、とちらかが小学校か中学校の校歌ですと蕎麦やのお母さんが言った。
時間があれば木曽谷の学校を見に行きたいと思った。
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冷たいおろし蕎麦、二日酔いにやさしくうまい。
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木曽大橋も見て七千歩、
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タイムスリップを楽しんだ。
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出かけるときには見えなかった常念たちが迎えてくれて松本駅に。
蔵造りの道でカミサンがお土産の菓子を買うのに付き合ったりして
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ホテルでひと休み、風呂に入って歩いて三分、「菊蔵」へ、カミサンの調べた店だ。
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お通し三品(サメの骨とイカ、梅の和え物、湯葉から作った和え物、若竹)
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に感激、あとは「馬刺し」「スガキ」「筍饅頭」「鮎の一夜干し」「焼きアスパラ」、次々に頼めばあっという間に出てきて、それがまたうまくて、腹一杯なのに地ドリの山賊焼き(鶏を揚げるから取り上げで山賊)まで食べてしまう。
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まっすぐホテルに帰るのには早すぎて、ふたたび昨日の古本屋カフェでクラフトビールを飲んでマスターと話して遊ぶ。
見上げれば梟。
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さあ、明日はサンチ会えるぞ!
ホテルの窓から松本城におやすみなさい。
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けさのホテルから
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冠雪しておはよう。
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Commented by jarippe at 2018-11-30 10:29
菊蔵へ行かれたんですね
ご主人(菊夫さん)は小学校からの同級生 奥様は高校の同級生です
気に入っていただけたかしら? 今度同級会を菊蔵で
その夜はホテル花月へって計画です
エネルギッシュに歩いておられますね
蔵造のケーキ屋さん ここも人気のお店ですね
今朝はちょこっと寒いですが快晴ですね
お気をつけてサンちゃんと合流なさってください
Commented by haru_rara at 2018-11-30 10:33
松本、大好きです。年に一度は、用事のついでに訪ねます。
民芸品の店や洒落た喫茶店などが多くて、長野より散策の楽しみがあるなあと思います。
奈良井宿は結婚した頃、夫と行きました。懐かしいなあ。

奥様と楽しい旅、よかったですね!
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 13:19
> jarippeさん、おやまあ!世の中狭いなあ。
とてもとても気に入りましたよ。今朝は、トウヘンボクの夫妻、中町カフェの主人などとおしゃべりをして楽しい時間を過ごせました。中町カフェの永野さんは世田谷の我が家の好きな菓子屋で修行したということで四方山話に花が咲きました。後ろ髪を引かれる思いであずさに乗りました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 13:21
> haru_raraさん、お店の主人たちが一人一人個性的で深みを感じさせますね。
マジに住みたくなりました。
Commented by haru_rara at 2018-11-30 13:50
あ、追伸を書きたくなりました^^;
「ねこ」は信州の人に作ってもらって私も愛用しています。
ちょっと背中が冷や冷やする日など、これを背負って台所に立つと、あったかくて、腕が自由になってとてもいいのです。
百草丸、祖母が「お百草」と言っていつも飲ませてくれました。
今も薬入れに常備しています。
Commented by doremi730 at 2018-11-30 13:56
奈良井宿、もう40年近く昔に行きました。
懐かしい~家の並びや木の桟、、、
変わってなくて嬉しいです。
行きたくなりました♪
「菊蔵」メモメモ。。。
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 14:06
> haru_raraさん、あ、それじゃ買うんだったかな。いろんな柄が楽しいですね。
百草は昨日からさっそく世話になっています。
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 14:08
> doremi730さん、松本は深志があるだけに奥が深いです。
Commented by そらぽん at 2018-11-30 16:29 x
想雲堂とは 名前もステキな古書店ですね! 奈良井も
ぜひ行きます 決めました! ご紹介を感謝します
  
あと 日本で行きたいのは佐賀。先日、自公含め議会一致で
地位協定反対を決議した地。流れる空気を感じに行きたい~
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 17:14
> そらぽんさん、佐賀、息子がちょっと勤務していたことがあって、一日だけ行きました。
もっとゆっくり見たい土地です。
Commented by gakis-room at 2018-11-30 17:56
屋根の上の鍾馗さんだ!
屋根の上の鍾馗は関西に圧倒的に多いのですが,長野にもあるんですね。
6年前,私の住む町の「屋根の上の鍾馗」を探したことがありました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 19:11
> gakis-roomさん、もしかしたら電気は60ヘルツ?このあたりから関西文化の影響が強いのではないでしようか。
Commented by pallet-sorairo at 2018-11-30 21:59
奈良井宿は松本から小一時間でしたか!
今度、山の帰りに時間が余った時に行って見ようかな。
私にとって松本は「岳都」ですから。
「菊蔵」と「想雲堂」メモメモ(^^ゞ
盛りだくさんの旅レポ、楽しかったです。
ありがとうございました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-11-30 22:09
> pallet-sorairoさん、列車の本数が少ないことを気をつけないと、行ったはいいが帰りの時間が遅くなるつてこともありそうです。
今夜は我が家でカミサンと晩酌をしながら想雲堂で締めたいなんて言っていたところです。
Commented by buribushi at 2018-11-30 22:40
木曽にはいささかゆかりがあるので懐かしく拝見。
娘がねこをやや我流にしたねこもどきを作りました。
背中から腰をあたためると、なぜかおなかまで温かくなります。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-01 06:31
> buribushiさん、腰の下まで覆うから温かいのですね。
でも寒い冬を忍ぶのでしようね。
Commented by urontei at 2018-12-01 08:35
奈良井、僕も九月に訪れたばかりです。諏訪方面からでしたが。

松本城はいいですよね。質実、精悍な感じがします。
意外と小ぢんまりしているのですが、あれくらいの城の城主だったら、ちょっとなってみたいなーと思いました (笑)

Commented by saheizi-inokori at 2018-12-01 08:51
> uronteiさん、周りにうるさい戦国大名がいない平和な時代なら私も立候補します。
寒かったでしょうね。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-01 11:27
毎々のことですが、情のこもった紀行に感服いたしました。
旅上手を見習いたいです。
奈良井へは昨秋参りましたが、我が報告文のつまらぬこと。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-01 12:50
> ikuohasegawaさん、そちらの記事も潜在意識にあったような気がします。
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by saheizi-inokori | 2018-11-30 08:20 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(20)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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