出なかった狐と働いた狐 狂言「狐塚」能「小鍛冶」
2018年 11月 17日
9歳の双子の片割れが突然亡くなるまでのイクタテを五分以上も話して、亡くなって10日になるけれど、今も毎日泣いています、声をかけていただいてありがとう。
話したかったようすが見てとれて、訊ねてよかったと思った。
あんなのやるな、というご忠告もあるけれど、ああ毎日のようにテレビで、今やワクチン以外に有効な予防手段はない(加湿や嗽も効果薄し)といわれて、慢心、じゃない満身創痍の身としては日本医師会を頼りにするほかない。
「今日はお風呂は」というから、てっきりダメといわれるのかと思ったら「入ってもいいから」といわれた。
せっかくの豊作なのに鳥の群れが来てしょうがないので、主は太郎冠者と次郎冠者に狐塚で鳥を追うように命ずる。
狐塚にはタチの悪い狐が出るから気をつけるように、庵はめいめいに用意しておいたよ、と心配りのある主だ。
山本則俊と山本東次郎のシンクロ(声と仕草)が、楽しい。
「小唄入り」という小書き(演出の指示)がついて、二人が一つの鳴子を両側から紐でもって鳴らしながら(じっさいに)、「引けや引けこの鳴子、いざいざ鳥を追おうよ いざ引くものをうたわん」と、注連縄、犬引く、駒引く、、引き物づくし、ホ~イホ~イと掛声をいれつつ謡うと豊かに実った秋の田がひろがるようだ。
あるじは、夜も更けて寒くなったので、酒を持って見舞いに行く。
やさしい主なのに、二人はあれこそ狐が化けてきたのだと、注がれる酒を「ほら、そこに鳥蛾」「猿が」と主の注意をそらして、飲まずにこぼしてしまう。
あまつさえ主を縛り上げてしまうのだった。
一条院が霊夢をみて、刀匠小鍛冶宗近に刀を打つように命ずる。
いかな名人でも相槌を打つ者がいなければ、と稲荷明神に祈っていると明神が霊狐になって相槌を務めてくれた。
観世流の謡はメリハリがはっきりして聴き取りやすく、こういう勇ましい曲にはぴったりだ。
小鍛冶・宗近(ワキ)の福王和幸は長身で「能面のような」端正な顔で格好がいいなあ。
言葉さえ分かれば子供向きの楽しい能だと思う。
作り物の一畳台の檀の上で黒頭の霊狐(パっと座った形で飛び乗る)と宗近が、ハッタ、チャウチャウと槌を打ち合うのもいい姿だし、さいごに霊狐が雲に飛び乗って消えていくところも、いかにもそんな身のこなしだった。
そうだよ、それが面白そうだから予約したのに、忘れていたのだ。
来月は和泉流、萬斎と石田幸雄の「狐塚」、「小鍛冶」は金剛流で白頭の狐、一噌幸弘の笛だから、さいごのノットは弾けるだろう、楽しみなことだ。
「なめたカレイ」、一匹だけ取っておいた、なんてママも調子がいいんだから。
saheiziさん、優しい!!!!
母も先日予防接種済ませました。
で、私はどうしよう?と考え中です。
去年も一昨年もその前も大丈夫だったので、今年も大丈夫というわけには行きませんよね。
3500円、安くないのです。
友人はかかったら病院に行けばいいといいますが・・・・。
迷います。(笑)
私はその自信がないのです。