人さまざま 「東京骨灰紀行」(小沢信男)
2018年 11月 16日
夜中に寒くて目が覚めたので(かけ布団の塩梅がむずかしい)、朝は眠かったが頑張って起きた。
眠ければ寝ていてもいいのだが、陽射しの強い時間を洗濯物のために確保しないと夕方半乾きになってしまう。
もっとも、さあ、寝てろといわれても実際にはウトウトするくらい、眠れるもんじゃない高齢者だ。
ギリギリまで干して、洗濯物を取り込むと、その日が落ちるまでに「いつもの木」を撮らないと、、これで隠居も忙しいのだ。
「犬の幼稚園」とか、犬のしつけをする施設、たくさんの犬たちが遊んでいるのを保育士?がにこにこ見守っている。
じゃれ合う犬、外を見ている犬、ウロウロ歩く犬、お姉さんの足もとにきちんと座っている犬、それにちょっかいをかけて無視される犬、、犬さまざまだ。
写真を撮るときに向こうに行っちゃったのが残念。
ギリギリまでテニスをする人たち、これはこれで忙しいのだろう。
ちょっと遠くまで足を延ばしたので、バスで帰った。
前の席に小さな男の子を連れてきたママ、座るなり視線を落とし、なんとも疲れた、身体の疲れというより心が疲れたという風で、その絶望的ともいえる表情が気になった。
お菓子をしゃぶっている子供と目が会うと、その瞬間だけにっこり笑ってみせてすぐにまた抜け殻のようなまなざしになる。
亡母や亡妻にもこんな時があったのだろうか。 おととい中野で、ゲーセンにおじいちゃんたちが屯していた。
高校生たちはもう少し遅くなってから来るのか。
今朝は、なぜか子供を連れているのが男親ばかリだった。
自転車の後ろ、手をつないで歩く、乳母車、抱っこしてブランコ、、。
8時過ぎ。これから出勤で間に合うのか、それとも。
小沢信男「東京骨灰紀行」は「ぶらり両国」「新聞旧聞日本橋」「千住、幻のちまた」「つくづく築地」、、と僕も歩いた・歩きたい街をぶらぶら、ではなく目的をもって歩いては、その土地の寺の墓碑銘やいろいろな本などを引用して、そこに眠っている人たちを呼び起こすようにして、土地の歴史・記憶を彷彿させる。東京だけでなく日本の氏素性が明らかになっていくようでワクワクする。
ここで処刑された吉田松陰について、
明暦大火の折、囚人たちを解き放った牢奉行・石田帯刀のこと、この牢屋にいて維新で九死に一生を得て囚獄長になって牢屋の中を大改革した小原重哉のことを評価して書いてもいる。
眠ければ寝ていてもいいのだが、陽射しの強い時間を洗濯物のために確保しないと夕方半乾きになってしまう。
もっとも、さあ、寝てろといわれても実際にはウトウトするくらい、眠れるもんじゃない高齢者だ。
じゃれ合う犬、外を見ている犬、ウロウロ歩く犬、お姉さんの足もとにきちんと座っている犬、それにちょっかいをかけて無視される犬、、犬さまざまだ。
写真を撮るときに向こうに行っちゃったのが残念。
ギリギリまでテニスをする人たち、これはこれで忙しいのだろう。
前の席に小さな男の子を連れてきたママ、座るなり視線を落とし、なんとも疲れた、身体の疲れというより心が疲れたという風で、その絶望的ともいえる表情が気になった。
お菓子をしゃぶっている子供と目が会うと、その瞬間だけにっこり笑ってみせてすぐにまた抜け殻のようなまなざしになる。
亡母や亡妻にもこんな時があったのだろうか。
高校生たちはもう少し遅くなってから来るのか。
今朝は、なぜか子供を連れているのが男親ばかリだった。
自転車の後ろ、手をつないで歩く、乳母車、抱っこしてブランコ、、。
8時過ぎ。これから出勤で間に合うのか、それとも。
関東大震災後の東京市は、ほんとうに偉かった。当初の復興計画は大風呂敷と非難されて値切られながら、墨田川十二橋や昭和通りなどの幹線道路をつくって、現に都民はお陰をいただいている。小学校がまた然り、堅牢な校舎を小公園とセットにして、町々の防災拠点を兼ねた。鉄筋ながら屋内は壁も床も板張りで、冬場はスチーム暖房、便所は水洗、町々の子どもらは、それぞれ自分の学校を自慢にした。
容れ物は上等だったが、中身がだんだん奇妙になる。戦争激化とともに軍国調へ、ついに昭和十六年より国民学校と改まる。こんな蘊蓄がひょいとあって、これは日本橋小伝馬町、十思小学校のあたり(三年前の記事があった)の、血なまぐさい歴史、牢屋敷と処刑場のことが語られる。
ここで処刑された吉田松陰について、
あの大戦中、吉田松陰は、滅私奉公のお手本でした。この人物は、国防のための海外渡航をめざしてすぐに失敗した。万民安堵のための忠君を唱えて失敗をかさね、諸君は忠義をするさ、といって、じきにここで死罪になってしまった。ふしぎに純粋な感化力のある人柄が、やがて神格化され、戦争中は特攻精神のお手本にされた。一君のために万民は死ね。と書く。
明暦大火の折、囚人たちを解き放った牢奉行・石田帯刀のこと、この牢屋にいて維新で九死に一生を得て囚獄長になって牢屋の中を大改革した小原重哉のことを評価して書いてもいる。
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hjkig at 2018-11-17 11:27
日々の家事や散歩・出来事・思い・季節の移ろい・景観の変化を記録として残す(同じようなものが重ならないように投稿)。
写真は自分の歩み・・・感情の起伏を記録する手段。
やがて時がたつにつれ熟成されまた違った見方もできたり更にエネルギッシュに蘇ります。
どうか続けてください。
写真は自分の歩み・・・感情の起伏を記録する手段。
やがて時がたつにつれ熟成されまた違った見方もできたり更にエネルギッシュに蘇ります。
どうか続けてください。
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saheizi-inokori at 2018-11-17 13:03
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hjkig at 2018-11-17 13:55
今回の写真の中でもゲームセンター内のが、私は撮ったことがありません。
エキサイトブログの中でも無いかも知れません。
現代の老人たちの憩いの場となっている様子ですね。
ゲームの内容によれば私は「サイバー教室」くらいなタイトルで撮りたい気持ちがしました。
エキサイトブログの中でも無いかも知れません。
現代の老人たちの憩いの場となっている様子ですね。
ゲームの内容によれば私は「サイバー教室」くらいなタイトルで撮りたい気持ちがしました。
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saheizi-inokori at 2018-11-17 14:46
> hjkigさん、中野ブロードウェイだつたか、ザツタな店が並ぶ二階だてのアーケードにあった店だと思います。通りすがりにスマホを西部劇の拳銃のように早打ちしました。
こんど行く機会があれば中に入って遊びをせんとや、思いけむ。
こんど行く機会があれば中に入って遊びをせんとや、思いけむ。
by saheizi-inokori
| 2018-11-16 12:18
| 今週の1冊、又は2・3冊
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Comments(4)