室町・日本橋から銀座で藁をつかむ

きのうは三つのクリニックめぐり。
まず日本橋室町の漢法で、いつもの煎じ薬をもらう。
身体の中の毒素を排泄する、若いころお腹に湿疹が出て皮膚科に通っても広がる一方だったのを、それこそ一瞬にして治してくれて、漢方薬でも常習はよくないというご忠告もいただいたけれど、もうやめられないやめられない、、体重をキープできているのも毎日の体操とこの薬のせいかも。
４か月分の薬をリュックにしょって室町から中央通りを歩く。
ちょっとご無沙汰すると新しいビルがどんどんできて、そのたいがいは同じようなニョキニョキだが、なかに地方の物産館があるのが楽しい。
福島館では、坂下の「馬刺し」とヨモギ餅を買った。
島根、滋賀、奈良、、時間があれば寄りたいところが多い。
高島屋の新館の中にも一瞬入ってみたら、小路をイメージして、これは僕がずいぶん前にやったことの真似かい？
そういえば各地の物産を一堂に集めるとかお菓子を小分けにして売るなんてのもやったぜ、１５年前ではちょっと早すぎたかもしれないが。
「すみません」突然若い女性の声、「銀座にはどう行ったらいいのでしょう」「ここをず～っと真っ直ぐ、僕も行くところです、ちょっと歩きますよ」「一キロくらい？」「まあね」といったが、後で考えたら３キロ近くあったか、まあ僕より若いからあちこち見ながら歩けば平気かな、外国人との二人連れだった。
スマホを構えてリュックを背負って、それでなくてもお上りさんに見える僕が道を訊かれる、悪い気はしない。
右に東京駅を眺める頃は、足が重くなる、情けない。
二番目のクリニックは、初めて行く歯科医だ。
プランタンのあたりをちょっと迷って小さなビルの二階。
口中違和感について縷々説明し、「藁をもつかむ気持ちでやってきました」といって、しまった！「藁なんて失礼しました」。
働き盛り・イケメン先生は、一時間以上丁寧に話を聴いてくれて、上の義歯のコーノスはよくできているが、アフターケアがむずかしいこともあって、今はやる人はめったにいないという。

向精神薬などの心療内科的アプローチについては、知り合いの大学教授に聞いてみよう。
脳神経の働きって１％もわかっていないそうだ。
それよりも下の前歯が削れてすき間ができていることについて、下の歯が加齢によって下がって咬み合わせが変化しているからそれを直そう、ほっとくと神経が剥き出しになって悲惨だと。
ちょっと大ごとだが、それこそ「藁をもつかむ」、残された人生、少しでもちゃんと食べたい。
（まだ銚子の夕景や丘から見た海景色が眼に浮かぶ）

三つめは地元に帰って足と肩のクリニック。
一万歩歩いて足のリハビリってのもどうかと思うけれど、歩かないとつまらないからなあ。
先生が苦笑いしそうなことを考えて寝ころがる、ウオーターベッドの心地よさ。

夜は会津の馬刺しをさっそく、到来物の新米７分搗きを「おいしいから」と夜は主食を食べないのに軽く食って、そのうまさにも感激。
あちこち悪いところだらけだけれど、こうしてウマイものをウマイと味わえる今が一番だ。