気高く清く

   遠い山から 吹いて来る
  小寒い風に ゆれながら
  けだかくきよく 匂う花
  きれいな野菊 うすむらさきよ

  秋の日ざしを あびてとぶ
  とんぼをかろく 休ませて
  しずかに咲いた 野辺の花
  やさしい野菊 うすむらさきよ

  霜が降りても まけないで
  野原や山に むれて咲き
  秋のなごりを おしむ花
  あかるい野菊 うすむらさきよ
        (石森延男・詞)
薄曇り、ぶるっと寒くなった朝、さっきから心に聴こえてくる歌は「野菊」。
飯縄山、浅川、辰巳池、眼鏡橋、大きなクルミの木、湯気のあがるお釜、木枯らし、炬燵、冬の花火、。

心の風景が浮かんでくる。
小学校の運動会の「お遊戯」にこの曲を選んでくれた先生、ありがとう。
気高く清く_e0016828_09102232.jpg
(飯縄山、僕が眺めて育ったのもこういう姿だった)

耳が遠くなったせいもあるけれど、映画やテレビの若者の言葉が聴き取りにくい。
きのう、パテイページのCDを聴いていて、その訳がわかった、とてもゆっくり歌っている。
スピードやアクセントが違う、今の若者の会話は外国語みたいなのだ。
英語は紙の言葉であるぼくにもパテイページの歌の心は分かるのに、日本の若者がCMで何を売りたいのかが理解できない。
気高く清く_e0016828_08223850.jpg
爺さんが若者の言葉を聞きとれないのは、しょうがないけれど、「野菊」に歌われている心はいつまでも残って欲しい。


Commented by mother-of-pearl at 2018-10-13 10:30
とても素敵な唄を思い出させてくださって
ありがとうございます。
最後の♪う〜すむ〜ら〜さ〜き〜よ〜♪ のフレーズを
心の中で繰り返しています。(^。^)

英語のエの字も知らなかった頃丸暗記で覚えた歌詞が『ロニオリン!』でした。
今になって ♪from New Orleans♪ だったと知りました!
そうですね。あの時代の曲なら英語も聴き取れるようになった今、
肝心な母国語が霧の中、、、です。

マイペースの“各駅停車”で行くことにしましょう。
Commented by pallet-sorairo at 2018-10-13 11:12
懐かしい2曲!
家の中にひとりだったので、声を出して歌ってしまいました(^^ゞ
で、『野菊』の作詞って石森延男さんだったのですね?!
このお名前もとても懐かしい。
『コタンの口笛』を読んだことがあったような気がするし
小学校?で使ってた教科書の編者だったような気もします。
寒い朝にほっこりするひと時をありがとうございました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-13 11:58
> mother-of-pearlさん、そうそう、うすむらさきの重ねぬりで濃い紫になりました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-13 11:59
> pallet-sorairoさん、寒くなりかけたときに思い出す、ほつこりの歌ですね。
Commented by yukiusagi_syakuna at 2018-10-13 15:33
私も最近聴力の低下で、
会話が聞き取れない事が多くなりました。
ちょっと加齢を感じて寂しい思いをしています。
江利チエミのテネシ-ワルツが好きでした。
Commented by haru_rara at 2018-10-13 15:35
石森延男、さてこの名前は知ってるぞ、えーとどこで。。。と思っていたら、そらいろさんのコメントで、あっ!
『コタンの口笛』、黄色い函に入った2冊、とても懐かしく思い出しました。

『気高く清く』いまの歌にはこういった情緒は感じられないなあと思いながら、動画を探してゆっくり聴きました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-13 16:29
> yukiusagi_syakunaさん、加齢による聴力の低下もありますが、話の内容が読めないこともあります。( ・◇・)?おかしいのかつて?
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-13 16:37
> haru_raraさん、コタンは読んでないなあ。
野菊を愛でるという情緒もないですね。
Commented by at 2018-10-14 06:36 x
書棚には石森延男「千軒岳」があります。かように澄明な詩も書いていたんですね。
自然を素材とした抒情詩こそ、詩の王道ですが、これがなかな書けんもんです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-14 07:39
> 福さん、私は読んで楽しむのみです。
Commented by jarippe at 2018-10-14 09:29
遠い山から 小寒い風が吹いてくるようになりました
薄紫の野菊も咲いています

清らかな気持ちになれそうです
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-14 09:52
> jarippeさん、里の紅葉はまだ早いですか。
明日あたりふらっと行ってみようかな、どうしようかと迷っています。
Commented by otebox at 2018-10-14 13:45
これがあったんだ!
木曜日はいつも「お話」を一つ語っておりますが先週は特別秋の歌などうたいましょうと思いつく限り歌集にして臨みました。お年を召した方ですから「高原列車」や「月がとっても青いから」もおまけしときましたがこれには思い至りませんでした。
「里の秋」もなかなかしみじみしましたが、負けたかな。
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-14 13:58
> oteboxさん、木枯らしでは「垣根の垣根の曲がり角、、、北風ぴーぶー吹いてきた」も思い出されます。
文部省唱歌は教育勅語なんかよりよほどいいですね。
Commented by ikuohasegawa at 2018-10-15 09:58
私も、野菊が石森延男の作詞とは知りませんでした。
Commented by saheizi-inokori at 2018-10-15 11:45
> ikuohasegawaさん、道端の野菊、今日も見つかりませんでした。
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by saheizi-inokori | 2018-10-13 09:38 | よしなしごと | Trackback | Comments(16)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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