冷や飯を食べる
2018年 09月 24日
食べても食っても、味に変わりはないかもしれないがね。
石破派の処遇を問われて、にやっと笑って「適材適所」と答えた、あの顔、まず総理大臣を適材にしろよ。

「日本の崩壊」(祥伝社)で古代ローマ史研究者の本村凌二が、ローマ帝国の崩壊理由を三つ上げている。
ローマ帝国は、自覚症状がないままに150~200年かけて崩壊していった。
崩壊理由の①は「経済力の低下」、その要因として三つ
社会インフラの補修、これに必要な資金は富裕層の寄付で賄っていたが、それがなくなって、インフラの老朽化が進み補修できなくなった。
奴隷依存の経済だったから、経済発展・技術革新の発想が生まれてこなかった。
気候変動(4世紀後半から5世紀にかけての寒冷化)による農業生産の減少
崩壊理由の②は「国内外の混乱」
異民族の侵入⇒軍事費の増大(税収の低下とのアンバランス)
軍隊内部の変化(属州人による親衛隊、異民族出身の士官・将軍の誕生、軍事色を帯びた行政機構、軍人皇帝⇒混乱と混迷)
崩壊理由の③は「文明の変質」
キリスト教の拡大・台頭⇒国教化⇒国家中枢で能力を発揮すべき優秀な人材が教会に集まる
多神教思想にもとづくローマ文明が一神教に取り込まれる
多様な価値観が充満した都市の有機体的結合が、一様な価値観のもと国や民族にとらわれないグローバル化社会となる(背教者ユリアヌス帝の抵抗)

ローマ帝国衰退の理由を日本の現状にあてはめて
本村は、
日本が世界に誇る「ものづくり大国」になった原動力である「卓越したソフィスティケート(洗練)能力を見直して大事にすることをあげ、同じく経済力が衰退したイギリスが、(日本人のように)委縮することなく悠然としている意識に学ぶべきだといい、いっこうに対策が見出せない少子化問題を「国内外の混乱」の一因にあげ、
安倍政権の経済成長優先の考え方は修正するべきだ(略)。と述べている。
彼は株式市場や景気指数ばかりを気にしているようですが、人間が安定して生きていくという意味では、社会情勢を含めた中長期的な経済政策を打ち出す必要があります。

財源の乏しいままに五輪施設の建設を進め、(技術革新によらず)非正規雇用を増やすことでコストカットし、人種民族宗教価値観の違いに排他的ヘイトが横行し(それを政権が擁護し)、、。
冷や飯を「食わせる」だの食いたくないだの言ってる場合か!

熱々のほうじ茶をかけると、ちょうどいい温度になります。
でも、熱々のお茶は、うっかりそのまま飲むと火傷をするし、冷や飯だけでは、喉に詰まることもあります。
政治も経済も含めて、なにごともバランスでしょうか。
ホテルナントカの高級カレーを奢ってもらったにも拘らず造反した議員に座布団一枚です。

アフリカからベルリンの上までがローマ帝国だったという
その遺跡の中で、治水構造と集会場跡に感じ入ります
「物つくり大国」「卓越したソフィスティケート」が眩しく
哀しく響きます。私 これを頼りに生きてきたかも。。
かつて5万円もしたメガネは、アウトレットの眼鏡屋さんは
なんと6480円。もちろん、物が違うのでしょうが、この年になると見えればいいのでこの値段は助かります。
運転用、運転用のサングラス、読書用とメガネが欠かせない生活になりました。
シェーン
まったく逆ですね。
今こそ必要なんでしょうね。
孫たちの世代を案じても仕方ないけど案じています
昨日前川喜平さんのお話しを聴きに行っていました
幾つかの日本の危機、憲法の事等お話しくださいました