樹木希林に引かれて映画「人生フルーツ」&「モリのいる場所」

かみさんが以前から見たかつた映画「人生フルーツ」と「モリのいる場所」の二本を同じ映画館で続けて上映している、体調もいいし見に行きたいと言う。
それじゃ僕もお供しよう。
樹木さんがなくなったから混むかもしれないと早く行って席を確保してもらつた。
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吉祥寺にある小さな映画館「ココロヲ・動かす・映画館」、最前列はリクライニングシートだけど、ちょっと見にくそうなので三列目、七列もあつたかな、アットホームな雰囲気だ。

「人生フルーツ」が先、

風が吹けば枯れ葉が落ちる 枯れ葉が落ちれば土が肥える 土が肥えれば果実が実る ゆっくり こつこつ 

樹木希林の声が流れたのはびっくり、ナレーションをしていたのだ。

東大を出たエリート建築家が、住宅公団に就職、自然と共生できる住宅開発を目指し、愛知県の高蔵寺ニュータウンの設計にかかるが、量の確保を第一義とする時代思潮とは折りあえず退職、ニュータウンの一角に三百坪の土地を求めて、なにもないところから家族の力を合わせて雑木林や畑に囲まれた「別天地」を造る
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といつても、こういう話は主人公の人物紹介としてさらっと触れられるだけで、映画は快いピアノをバックにたんたんと、二人合わせて百八十歳に近い、しかも若々しい、日々の暮らしの一つ一つを愛でて生きる様子を映しだす、ドキュメントだがこれ以上のキャストは見つからないような、ステキなステキな二人のスローライフ、手になじんだ道具やそこから作り出される花や果物、野菜、料理の美しさ、うまそうなこと!(ブログでおじゃまするあの方この方たちにも通じる)。

日々を楽しんで生きるけど、それは自分たちだけが楽しめばいいのではない。
いい土を後の人たちに遺す、裏の禿げ山をドングリ山に変える、助けを求めてきた精神医療入院施設の設計を無料で引き受ける。
名声を求めるのではなくて自分の目の前にある、やるべきことだから心から楽しんで喜びをもつてやる。
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20分の休憩時間に、点眼、おにぎり、トイレと忙しい。
午後は「モリのいる場所」、熊谷守一を山崎努、その妻を樹木希林が演じるユーモラスな映画。
30年間一度も外出せず、毎日着物をちゃんと着て庭の生き物をひたすら観る芸術家、文化勲章を「妻が忙しくなるから」という理由で迷うこともなく断る。

楽しく見たけれど、ちょっと皮相、喜劇なのか、超俗の芸術家を描くのか、彼を支える妻を描くのか、二人の内面の描き方などが中途半端な感じがした。
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二つの映画は老夫婦、しかも志のある、そんじょそこらにはいない夫とそれを支える妻の話だった。
「いい服を着せていいものを食べさせてやる」ことが妻の務めであり、「夜眠る時以外は横になつてはならない」としつけられ、それを喜びとした「人生フルーツ」の英子さん、「生まれ変わっても同じ仕事をしたい」というモリに「うーん、くたびれるなあ」と答える樹木希林・妻。
今どきの、流行のファッションに身を包みベンツのハンドルを握って買い物やテニスに出かける妻の話ではない。
東大を出て同期より少しでも出世しようと、「忘れたり」「忖度」するのに励み、出来の悪い子供を裏口入学させるような夫の話でもない。
だから、見終わって清々しい、温かな気持ちになつたといつたら、古臭いセクハラ男だといわれるだろうか。
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映画のあと、吉祥寺をぶらぶらしてかみさんの秋パンツと僕の古着ブルゾンを買い、古臭い喫茶店でお茶を飲み、夕方の井の頭公園を見た。

その後、僕だけ東京駅に向かい、20年近く前に新人として入社してきたときに一緒に働いた若者たちとの会、去年から始まって今回が三度目、にでた。
なんせ、「チーム佐平次」と名前がついてるんだもの、サボれない。
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13人、7時から10時半過ぎまで大いに笑って久しぶりの焼き肉を腹いっぱい食った。
あまり頻度を増やすと働き盛りの諸君には負担じやないかと、前もって幹事に言っておいたのに、か、おいたから、か、「次回は新緑の頃」というや否や、ノーの声高く、来年の一月か二月ということになつた。

Commented by PC-otasukeman at 2018-09-20 16:26
ご相談の件、
ご質問があります。
相談室の本文に追記しましたのでご覧ください。
Commented by PC-otasukeman at 2018-09-20 16:39
追加質問
左下のWindows マークをクリックしても反応しないとのことですが、右クリックしたらリストが出て来ますか?
Commented by hisako-baaba at 2018-09-20 17:25
体力ありますね〜
奥様と良い映画をご覧になって、夜は楽しいお集まりの主役になって、素晴らしい一日、よかったですね。
Commented by k_hankichi at 2018-09-20 17:31
人生フルーツ、観たいです。
チーム左平次、素晴らしき関係、良いですね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-20 17:46
> hisako-baabaさん、座っているだけですからね。ちょっと飲み過ぎたけれど。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-20 17:47
> k_hankichiさん、まだ見られるかもしれませんよ。お勧めします。
Commented by そらぽん at 2018-09-20 17:56 x
映画と若い働き盛りの「チーム佐平次」は 
続くアベ政権と憲法に纏わる戦いへの エールですね!
進次郎が投票日に石破支持を表明とは このボンズさっがー。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-20 18:00
> そらぽんさん、しやらくせーといいたくなりますね、カシコイと評価するコメンテーターもいて、呆れる。しかしまあ、石破の討論も迫力なかつたなあ。勝とうとは思っていないからアンナモンでしょうか。
Commented at 2018-09-20 18:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-20 18:49
> PC-otasukemanさん、明日お願いします。
Commented by koro49 at 2018-09-20 21:05
TOKYOに行ったら、映画を一本は観たいと思っています。
映画はやはり映画館で観るのが一番。
どちらもいい映画でした。
今は気力低下気味で、こんな映画がいいです。
古臭い喫茶店もいいですね。クロスが更沙のように見えるけど素敵。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-20 21:43
> koro49さん、英子さんとだぶって見えましたよ。
見損じたと思っていたのに思いがけない幸せでした。
Commented by at 2018-09-21 06:39 x
鴨、木の葉、渦巻く水・・・壁紙にしたいくらいの一葉です。
人の世の有りがたさ、機を見て集い、旧知の仲と近況を報告し合うこと。
お若い層と融和できることが素晴らしいですね。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-09-21 07:17
「チーム佐平次」ですか。
飲み会は、
バリバリ現役ですね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-21 09:43
> j-garden-hirasatoさん、飲む量は半分以下ですが。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-21 09:51
> 福さん、今どきの話題、とくに人の名前のほとんどはわかりませんでした。
話をしながらいつの間にかラインの会話もしている、多重放送です。離れているテーブルにいる人も話に参加しているのでした。
Commented by nenemu8921 at 2018-09-21 15:30
ああ、この映画見たいと思っていました。
「モリのいる場所」
でも、ちょっとがっかりだったのですね。
強い意志を持って、上映館を探し、出かけて行かないとみられないのです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-21 15:43
> nenemu8921さん、私もあきらめていたのですが両方いっぺんに観られるとはラッキーでした。
二本建てなんて懐かしいです。
一本建てになつたころつて、なんだか損してるみたいな気持ちだったなあ。
Commented by hanamomo60 at 2018-09-22 20:29
つばたさんご夫婦の映画よかったでしょう。
私はNHKの今日の料理で少し見ました。
あのご主人お昼寝しながら亡くなったということですね。
奥さんがしゅうたんと愛称で呼んでいました。
お金にばかり目がくらむどこかの方とは大違いですね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-22 22:06
> hanamomo60さん、英子さんはmomoさんにもイメージが重なりましたよ。
シュウタンが亡くなったあと本も書いていますね。
私は読んでないのですがカミさんが図書館から借りていました。
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by saheizi-inokori | 2018-09-20 11:55 | Trackback | Comments(20)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori