自民党員たちよ、このままで良いのかい

自民党総裁選は、実質的には総理大臣選びだ。
「どうせ何も変わらないでしょう」と白けた街の声をテレビが伝える。
とんでもない、アベが再選されてどれだけ日本が野蛮な国に後退したか、ご存知ないのだろうか、日本の国際的な評判はどんどん悪くなっている、知らないのは日本人だけかもしれないと聞いた。
自民党員にならなくても国民である以上、次の総理大臣が日本をどうしたいかを聞く必要がある。
自民党とて民主主義を標榜するのだから、自分たちがどういう人物を総裁に選ぼうとしているのか、広く・深く国民に知らせる義務があると思う。
「一般人にも届くような討論会をしても仕方ない」とだれが言ったか「首相周辺」の言葉を伝える朝日新聞。
第一面は甲子園、この記事は四面というところがメデイアの哀しむべき現状だ。

目前の勝利・政権の安泰だけを追い求める姑息な政治は国をそこなうだけでなく自らの首をしめることになる。
それを思わないのか、思っても言えないのか、腰抜け自民党員どもよ、え？進次郎君よ。
日中は暑いけれど、朝の涼しさはまごうかたなく新涼。
ベランダのすぐそばでツクツクホウシが鳴き、ミンミンが狂い鳴きしている。

英雄・吉田君が、ひとことも日程のきつさについて、疲労について語らず、己が未熟故に負けたとして支援した皆さんに申し訳ないと謝っている。
ここまでの痛快・爽快な勝ちっぷり・頑張りに感動していた僕の気持ちが退けてしまう瞬間だ。
ずいぶん可哀想な・滑稽ともいえる建前的発言ではないか。
僕も秋田の人たちも君に何かを託した覚えはない、そもそも多くの人たちが君たちのことなど知らなかったのだ、暑苦しい夏に久しぶりに楽しい思いをさせてもらって有難いと思っている。
プロの卵をちやほやして金もうけに走る連中のものと化した高校野球なんて見たくもないと思っていた僕が久しぶりにおしまいまでテレビをみたのは君たちのお陰だ。
なんで謝るの。
謝って汚い大人たちの操り人形になるなよ。

そこが素晴らしいという人も多いのだろう。
僕は、多いだろうことを恐れるのだ。
オリンピックに合わせて国民こぞってサマータイムに協力し、半ば強制的なボランテイア動員に応じ、水撒きをするメンタリテイ、その通奏低音は軍靴の響きだ。
（秋だもの、糖質なんて忘れて日本の酒だ）

中学生の頃、放課後になるとクラスのみんなと野球をした。
バットは竹か、そこらへんに転がっていた棒っ切れ、ボールは糸巻き、もちろん素手だ。
ウンチ（運痴）な僕はピッチャ―（トスをするように投げる）が定位置、ときどき外野をやるときはライトとセンターの間、ようするにお味噌。
ボールが飛んでこないように祈っているが、たまに来ると拝むようにしてバンザイ。
偶然にも拝んだ手の間にボールが収まると敵も味方も拍手喝采。
一度だけホームランを打ったときの手ごたえ、身体とバットが一体になったような快感、後年ゴルフでナイスショットで２００ヤードも飛ばしたときにあの感触を思い出した。
（きのう病院帰りに）

人並以上だったのは新聞配達で鍛えた足腰がモノ言うマラソンと相撲、野球もそうだったが道具も何もいらない遊びだった。
いつの間に、野球のエリートなんてものができてしまったのだろう。
この際、お爺さんが教えておくけれど、「エリート」という言葉は「選ばれし者」、すなわち神から選ばれて民を導き・救う責任を負う使命を帯びた者という意味があるんだよ。
国会議員を「選良」と呼ぶのもそういう意味がある。

だから太宰治も「選ばれし者の恍惚と不安」と言った。

エリートであることの自覚は不安をももたらすってね。
出世や保身や権益ばかりを考えたりする者たちは「悪しき者」たちなのだよ。

今朝はエクスブログのコメント欄が開けない方が多いのはなぜだろう。