父の遺産とはなんだったか フイリップ・ロス「父の遺産」
2018年 08月 14日
ぷ~っと吹き出しそうだが、そうしたらあたり一面大変なことになる。
口をしっかり結んで、苦しんでいたらサンチがやってきて吠えたり肩にすがったり、大騒ぎ。
パン皿に少しづつ口から出してなんとか収まったが、鼻から緑色のスープが垂れたりして惨めなことこのうえもない。
面倒でもスプーンで少しづつ飲むことと、ほんとうは噴水のように吐き出した方が気管に入るリスクは小さかったんじゃないか。
後始末のことが頭にあって吹き出せなかった。
どうも、着々とむせる世界、誤嚥の世界に入りこんでいるようだ。
大きな脳腫瘍があることが分かったが86歳の身に過酷な手術をすべきかどうか迷うフイリップ。
腫瘍は10年前からできていたのが徐々に大きくなったという。
僕と同じ年ころからじゃないか、さいきんときどき後頭部が痛むのは、もしかすると、、。
老父の身に自分を置いてみたり、若いころに亡くなった父が生きて在ればと、フイリップの身になってみたり、いちいち頷いたり、ああ、こういうことが起きるのだと教えられたり、夢中になって読んだ。
父親は白内障、頭の手術より「目がはっきり見えるようにしてくれ」というのは切ない。
「遺産」、かつて父の元気な頃に、いわゆる財産はすべて兄に譲ってくれ、(子どものいない)自分は何もいらない、と言って証書迄作ってあったがいざ父が亡くなりそうになると、なんだか絆がなくなってしまうようで物足りない。
そうだ祖父から伝えられている名入りの髭剃りマグ、あれを頂戴、父は丁寧に紙にくるんで持ってくる。
それ以外にフイリップが、ああ、これが父の遺産だったと得心するものがある。
その場面は感動的だ。
なんだったか? unburroさん、あててごらんなさい。
あ~あ、読み終えて伸びをすると外は雨上がり。
久しぶりに歩いてみる。
読後の興奮を冷ましながら歩いていたら、またポツポツ降ってきた。
傘をささずに宇宙ならぬ雨中散歩、やっぱり歩くということは基本なんだな。
フイリップの父もいよいよまで、なんとかして散歩に出ていた。
昨日から、この本を探していますが、絶版のようですね。
amazonの古本で、4000円以上しています。ビックリ!
先程、やっとヤフオクで単行本を見つけて、入札中!
落札できるかなぁ?(こっちは1000円以下です)
saheizi さんは、図書館ですか?
財産でも遺伝子でもない遺産、気になるでしよう。
2冊あるうち2冊とも貸し出し中ですが待っている人はいないようなので、
今読んでいる本が読み終わる頃に借りられるかと思っています(^^。
歩くのは基本、そうは思ってもこの暑さなので
いまのところお籠りさんでいます。早く涼しくならないかなぁ。
私たちはかかりつけの医者に「私の終末期医療に関する宣言」に娘に署名してもらって出して受け取ってもらいました。もう一部病院に回されたときに出すために作って手元に置いてあります。
誤嚥多くなりました。外食中にやってしまわないか心配で慎重に食べてはいます。
てか、ココで散歩はちと空氣が悪い。;;
今日は映画「人生フルーツ」と「もりのいる場所」をみてきました。
「人生フルーツ」の90歳のお父さんがお母さんが「私が先に死んだらどうしよう」というのに「考えたってしようがない」と言ったのをほつとして見ていました。