大好きな人たち 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・アデイオス」

おとといは目の病院が済んだ後、いつも行く用事がなくなったので、映画を見てやろうと思った。
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(僕の持っているCDのジャケット)

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・アデイオス」、2000年一月に観た「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のその後、懐かしい、コンパイ・セグンド、イブライム・フエレーレ、ルベーン・ゴンザレス、オマラ・ポルトウンドなどが揃って歌い踊り語り笑い、そして最後の演奏旅行に出る。

キューバの歴史のなかで果たした音楽・ソンの役割、革命闘争中のカストロも自分の楽団を持って人々を鼓舞した。
元はアフリカの奴隷たちの音楽がソンになった。
YOUTUBEがなぜか載せられないので、ご存じない方はぜひ自分で聞いてみてください。
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(映画館はららぽーと横浜にあった。横浜線で鴨居というところで降りて、市営バスでいく、ミニトリップだ。映画の始まるまで時間があったので店内を見て歩くのも往時を思い出して楽しかった。テレビで「ちょいブス」とかいってるタレントを撮った)

20年前に、この映画(アデイオスじゃないほう)を見て、DVDを買って社員たちの有志と一緒に観た。
おつまみ持参でビールを飲みながら、、みんな喜んだけれど僕のように感激はしなかった。
ここに出てくる音楽を愛し愛のために音楽をやる、お金よりも何よりもそれが一番という人たちが今でも大好きだ。
あの頃、キューバに一人で行こうと思った、限られた時期だけ直行便があるという(今はもっとあるのだろう)。
思っただけでやらなかった。
そんな二十年が、「アデイオス」で蘇ってきた。
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昨日の夜は「秋の気配がするねぇ」というほど涼しく、冷房がない沖縄居酒屋の戸をあけっぱなしにして、島ラッキョウとゴーヤチャンブルーでビールを飲んだ。
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2000年1月、当時の社員向けのメール「梟通信~ホンの戯言」に書いた「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を見ての興奮。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブってのは黒人専用の社交場、今はない。
その跡地の様子も「アデイオス」では見せてくれる。
下に書いてあるラサロ崇拝はイブライムのことで、今度の映画にも登場する。

(前略)気分を明るくしたくて、最初のお目当て「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」をみたのだ。文化村など冷やかしてきたら、15:30に間に合って座れた。それにしても若いカップルがぎっしり、情報に敏感、行動がはやい。単にヒマなだけか。映画は素晴らしかった。キューバのミュージシアン、それも名人ばかり、世に知られることもなく引退同然の人たちをひっぱりだして同名のバンドを編成する。80歳から90歳という、年寄りが主体。このバンドは、グラミー賞をとり、カーネギーホールも制覇した程だから、知っている人もいるかも。映画は彼らのレコード録音風景、コンサート風景、キューバの風景などをつなげ、その間にメンバー自身が生い立ちや、人生観、音楽観を語る。私生児だとか、信仰だとか、ラサロを信心している歌手が、ラサロに何を毎日お供えしているか説明するのだがその時ラム酒もあって、これは「ラサロが好きに違いない、なぜなら俺が好きだから。」「ラサロは乞食だが人間を助けてくれる。聖人の姿と乞食のとあるが俺は乞食が好き。」などと、ぼつぼつとしゃべる。音楽がよくて人物がよい。オーラが画面から感じられる。でもホントに田舎のトッチャン。NYに行ってお上りさんを発揮するところなんか、かわいくてかわいくて。ウィンドウにあるケネデイの人形をみて「これはだれだ。忘れた。きっと何かのリーダーだ」というところ!エンパイヤの展望台から、自由の女神を見ながら、「あんなに小さいわけがねえ」とか、「もしそうなら、頭になにかのせてるはずだ、そんなものここからみえないだろう」というようなやりとり。「女房や娘にNYの景色を見せてやりたかった」としみじみ語る。世界のミュージシアンだぜ。これが。演奏する段になると凄い迫力。貧乏だが素朴なキューバの暮らしがよくて、これはもう絶対もう一回見に行くつもり。帰りにちりめん亭のナントカラーメンを食べて晩ご飯としたが、とても豊かな気持ちの晩餐でした。
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Commented by ginsuisen at 2018-07-28 14:45 x
わー、これ見たいと思っていました。大倉山からもバスでているのですが、ここ、行ったことなかった~
ありがとうございます。

しかし、眼科のあとでって、やはり行動力ありますねー。
Commented by saheizi-inokori at 2018-07-28 16:19
> ginsuisenさん、クリアランスセールやつてましたが、買うものなかつた。テイシャツを二枚買いました。帰りは駅まで歩いたけれどまっすぐ鶴見川を越えるのはいい気持ちでしたよ。
Commented by sweetmitsuki at 2018-07-28 18:55
そうですよ。その調子です。
「影清」とかをご覧になって、元気を出してください。
まだまだ佐平次さんには、世の中を括目して見てもらわなくては。
Commented by saheizi-inokori at 2018-07-28 19:02
> sweetmitsukiさん、ありがとう。
Commented by at 2018-07-29 07:00 x
佐平次様のすごいと思われることの一つに食の好みが偏らず、何でも召されることがあります。沖縄料理ですか・・・
年を重ねると、食の好みは固まってくるといいますが、その難から逃れていますね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-07-29 09:19
> 福さん、育ちが育ちですから、口に入るものはなんでも!
Commented by mother-of-pearl at 2018-07-29 12:35
新しく映画ができていたこと、知りませんでした!
感動した映画でしたので、是非是非観に行きます。

ご紹介頂きありがとうございます。
Commented by saheizi-inokori at 2018-07-29 14:03
> mother-of-pearlさん、旧友に再会するかのようでした。
Commented by koro49 at 2018-07-30 13:59
この映画観たいです・・・が、青森で上映されるかどうか?
人々が素敵ですね。もちろん音楽も。

今日はこちらも暑くて、首に氷を入れた濡れタオルでただ今室温32℃。扇風機で少しましかな?
我が家で一番涼しいのはトイレなのです^^;

saheiziさん、うっかりミスは私も頻発中^^。
仲間ですねん(*^^*)
Commented by saheizi-inokori at 2018-07-30 14:22
> koro49さん、毎日何かしらあるのですが今朝は連発したものだからいささか、、。
ブエナビスタ、前回はミニシアターで上映していたのですが、人気が高まってあちこちで見られるようになりました。こんどはどうか、私が見た日は六分の入りでした。
前回のブエナビスタを見た人でしようね。
暑さ、まだ続くのでしょうか、濡れタオルと扇風機の組み合わせはいいかもね。
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by saheizi-inokori | 2018-07-28 14:04 | 映画 | Trackback | Comments(10)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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