命に関わる暑さ

5時起きして横浜眼医者へ。
さいきんは、洗濯を夜のうちにやることにしたから、朝は取り込むだけでいい。
これはずいぶんよろしいアイデアだった、今朝はちゃんとストレッチもできたのはそのせいもある。

２週間前にはザッツオーケー！めでたしめでたしだったのに、今回は「両方ダメになっちゃった、どうしたことだろう」名医も頭を抱える。
「治ったといわれてちょっと飲みすぎました、このところストレスも高く、睡眠時間も足りません」と自白したが「そうだよね、治ったといったんだもんね、そのくらいのことができないんじゃ生きていけないよね」と、昨日のところは左目にステロイドを注入、前回より痛くないのでそういうと「痛がるようだから、そのようにやりました」って、最初からやってくれ。
病院から横浜駅に歩いて、まったく日を遮るものがない、散瞳効果が消えないまばゆい道を、たった５分くらいなのに、身の危険を感じて、後先を見ずに道ばたの店に倒れ込むように飛び込んだ。
飲み物フリーで野菜サラダが山盛り、シラスペペロンテイーノなる不思議なものを食う。
辛みとしょっぱさが元気を取り戻してくれた。
ミミズ予備軍がリュックをしょってる。
高島屋とジョイナスの入り組んだ地下街は迷路だ。
冷房が効いているからミミズにならずに、あれこれ探してうろついた。
ホテルオークラの出している店にサンドウイッチがいろいろあるが、玉子だけのがない。
訊いてみたら、そりゃあ、あそこの「メルヘン」が最高です、私も一番好きです、メルヘンでその話をしたら嬉しそうに笑ったがオークラの店員は知らないという。
ほかにも何品か探して訪ね歩いたが、ハナから教える気のない子、まるで何も知らない子が目立つた。
案内所を探すのに一苦労、さすがにここのスタッフは笑顔でマップに上手に点（○）と線をつないでくれたが、そのマップを手にしてリアルな世界に飛び込み、一つ目の店はなんとか探せても、その先の二番目の店となるとまたもや不思議の国の老人になっている。
「命に関わる暑さ」いう言葉が大げさでも何でもないことを痛感した。

新橋駅のタクシー乗り場を探して駅を一回り、行列に２０分も並んだろうか、僕のところで一向に来なくて息苦しくなってきて、ああ、こりゃダメだ、タクシーを呼ばなくちゃなんてアホなことを考えだしたら、ようやく車が止まった。
倒れ込んで深呼吸を何分か続けて生き延びることができた。
用事が済んで桜新町（前日と違ってちゃんと各駅停車に乗った）で、バスが行ったばかりなので（以前ならためらうことなく歩くのだが）タクシーを待ったが、これがまたなかなか来ない。
ようやく乗り込んだとき、耳がぐあーんとなって自分の声が他人のように聞こえた。
帰りにコンビニでヨーグルトを買うということは認識していたが、１０メートルの回り道が辛くて、こんどは家に倒れ込んだ。
サンチが狂ったように吠えて迎えてくれる、大量のウンチとおしっこと共に。
（横浜駅）
建物の中、電車、タクシー、どこも最強度の冷房をしている。
そこから何も遮るもののない、外のタクシー乗り場に佇立するのは、命がけの所業だということをよくわかった。
でも日中の外出をしなくてはならないときはどうするか。
改札口でしばらく外気に馴らしてから露天に出ていくことくらいしか思いつかないな。
あまり冷えてないお茶などはグビグビ飲んでいるのだよ。

さあ、今日もそろそろ決死隊（一人だけ）のお出かけだ。