「はじめ」のママは天才だ

夕方になっても涼しくなるわけじゃない。
ならば午前中に買い物をしてしまおう。
さっさとやって、ついでに足のリハビリもして、ドトールでカフェラテでも飲んで読みかけの本を読んでしまおう。
朝の片付けが終わってそう考えた。
（「はじめ」のシュウマイ、めちゃくちゃうまい、どこの？何言ってんの、私の手作りですよ、冷凍庫から出してるからといってどこかで買ったものじゃないよ、参りました）

バスの待ち時間が４分、さいきん歩かなくなったらこういう無駄な時間が多い。
空いていると思ったリハビリが（平日の午前中だのに）、夕方よりずっと混んでいる。
じゃあ、さきにエフ＆エフで買い物をして、と、それだってたいした買い物じゃないのに、それなりに時間がかかる。
エコバック使用はスタンプ一つ、ただし、一日にひとつ、だから買い忘れたものを買っても、スタンプは押してくれない、当たり前のことを訊いて顔を赤くする隠居。

暑い中を重い荷物をもって歩くのが、辛くなった。
５千円以上とか年寄りとかに配達サービスがある店はほんとにありがたい。
でも、今日はそれはない、エコバックをオバサンのように二の腕に引っかけてウロウロする。
（鰯の梅煮、これもウマい）

リハビリにもどって、足のレザーとウオーターベッド、どちらも気持ちよくてこのまま眠りたくなってしまう。
みずほ銀行ＡＴＭが連休だというので、少しおろしておく。
やっとドトールに入って、カフェラテのＭをもって、さあ、ゆっくりするぞ、と思ったら、もう１１時半だ。
ゆっくりなんかしてられない、コーヒーを飲んだら、あ、ちょうどバスも来る。
そそくさと席をたって家に帰った。
(イカとアスパラの辛み炒め、表の看板に出ていた、イカのフライとどっちのイカを選ぶ？熱い仕事をさせたくないから、こっちにした）

時間という奴はほんとに人を待たない。
まして、右往左往、無駄ばかり多い僕の暮しなんてどんどん置いてけぼりだ。
佐平次さんにこれを食べさせたい、ちょっと食べてみて、「切り干し大根と牛肉と生姜いり」、ためしに食べてうまい、といいながら、ちゃんと注文しなかった。

僕と比べるのは変だけれど、つくづく「はじめ」の、ママは天才だと思う。
日替わり大皿料理が７種類くらい、そのほか注文で作るメニューが黒板に２～３０種類書いてあって、その以外にもお望みとあらばが、あるのだ。
あったかいお握りとか、ザーサイチャーハンとかね。
（シソなどの薬味いりさっぱりハンバーグ）