悪くてよかった 白内障手術のその後
2018年 06月 21日
玄関においてある受付名簿に署名して8時に二階に上げてもらうのを待つ。
開場と同時くらいに待合室の椅子は満席になる、そのあと長い長い待機の場所だ。
僕は一階のレストランで一時間ほどゆっくりする。
「下にいますから」といえば順番のときは呼んでくれることになっている。
とはいえ、不機嫌そうな受付嬢の顔もちらつき呼ばれるまでとことん待っているのは気がさして、一時間で上にあがった。
視力も含めて5種類ほどの検査をして診察を待つ。
待合室で病友とあった。
名前が出てこない、、え~と、思い出した!僕と同じ姓、病室のベッドが隣り合わせになって、お互いに名前で呼び合ったじゃないか、下のレストランで同じ姓のウエイトレスがいて、もう一人同じ○○がくれば○○の「カン」だね、と笑ったりもしたのに、その姓がでてこなかった、僕の姓が。
落語の、父親に道で会って「どちらさまでしたっけ?」「バカやろ、お前の親父だ」の眼医者版だ。
先生は快活でも僕は憂鬱だ、朝昼晩、日替わり時間替わりで見え方が違う、並んだ文字の濃淡が気になる、、今朝は老眼鏡でも本が読みにくかった、、いろいろいうと「白内障手術ですからねえ、術前より見え方が悪くなるのです(「こともある」ではなくて一般論になっちまった)。右目の炎症はずっと良くなってますし、他のデータも悪くない、患者の感じる症状とデータが違うこともある、、(だから)もう少し様子をみよう」、そこで分かりましたと引き下がるわけにはいかない。
早起きして、雨の中を交通費をかけてやってきて、下のレストランでトースト一枚&野菜サラダ&コーヒー三杯に大枚700円も消尽し、上にあがっては空席を探してうろつき、若い女どもスタッフの無礼な口の利きよう・あしらいに耐えて耐えて耐え抜いたのだ。
他人事のように先生の「言い訳」をきいて、それはそれで想定内だったが、そこで我が明察を誇って済ますわけにはいかない。
右目が治癒途上にあって、そのうち全体に落ち着くだろうという先生の言葉は承りました。と尋ねると、「そんなら、左目の網膜断層写真も撮っておきましょう。
でも術後にはあんなに良く見えた左目が、今や右目よりも悪くなったのはなぜでしょう。
前回、先生は右目の悪いのに引っ張られて悪くなっている(まるで不良仲間のようだ、というセリフは抑えて)とおっしゃいましたが、やっぱりそういうことなんですか。
右目が良くなりつつあるのに、まだ引っ張られているのですか
帰りに検査室で撮ってもらってください。
それを見ておいて、来週またお話ししましょう」と一歩前進。
左目の網膜断層写真を撮ったら、無罪(でもないけれど)放免かと思ったら、もう一度診察があるという。
ふたたび、無礼きわまる応対「待合室と言ったら、こっち!(広いけれど空席のない待合ロビー、診察室の前じゃない)」とか、「そのベンチからどいて!(名前を呼ばれてない人は)」などに思わず、怒鳴り返しそうになるのを耐えて耐えて一時間以上も待って、その間、何人もが、あのヒステリ女だろう、早口コンテストみたいに怒りをこめて「○○さんカクカクサン、凸凹さん、、診察室前においでください」と呼び立てられている。
こりゃあもう忘れ去られたか、僕の聴き間違いだったか、それともお仕置きかと、分析を重ねつつ、時間だから五種類の点眼を始めようとゴソゴソ始めたら、それを見ていたかのように、僕一人がお白州に呼び出された。
やあ、写真を撮ってよかった、腫れてます。これで佐平次さんのおっしゃることとぴったり合います。といって、すぐに診察室の後ろにある部屋のベッドに寝かされた。
珍しいです、右も左も腫れる人はめったにいない。
すぐ薬をいれます。
これで二か月もするか、こんどは両目揃ってよくなります。
あんなにきれいに手術ができているのに、おかしいと思ってました、これでわかりました
さっきのヒステリと同じ人類かと思われるような(天使かもしれない)やさしい、ずっとここで寝ていたくなるような美人(といってもカスミメで見あげただけだが)が、ちょっと沁みますよ、こんどはどうですかあ、なんていいながら麻酔薬を垂らしてくれる。
ずっと下を見て(あごは動かさず)、右下をみて、そうそう、なんてやってるうちにググっと目ん玉の中に何かを押し込まれたような痛みを感じて「注射」は完了(白目の上を切るらしい)。
「さあ!終わった、お父さん、がんばったねぇ、よかったよかった、これでもう大丈夫」先生は僕の肩をがっしり揉んで祝福してくれた。
ありがとうございました、網膜が悪くてよかったですとお辞儀を(下を向くと左目が痛むなあ)して、ロビーで五種類の点眼を(お許しを得たうえで)済ませて会計。
薬をもらうときに、お薬手帳をだしたら、「これはお会計の時に出さないと、会計が違ってしまう」と機嫌が悪い。
よく聴いたら、お薬手帳を出すと会計が高くなるんだという(貼り付けるからか)。
ちゃんとサゲのある眼医者だ。
また「白内障(という病気)を治したのです、目が良くなる手術ではありません」といわれたくないなあ。
目が良くなる手術ではありません
屁理屈に聞こえてしまうのですが・・
にごりを取れば見えは良くなると素人は
考えるのではないですかね?
深作さんの本にも適切な処置をすれば
メガネなしで生活出来るように
書かれていませんでしたか?
ともかく 原因は腫れだったのですね。
良かった!!
えらい、えらい
そうやって喰い下がらなかったら、お定まりの診察で済んでいたでしょうから
本来は医者から 変ですね とさらなる検査をお勧めするのが常だろうが、、 あの人たちに 自発的なプロフェッショナルを期待するのは無理
だったらこっちから マネージしないと、、
お見事 お見事
私は日本の人がなぜあんなに医者にへいこらするのかわからない
いわばこっちが客な訳だから、もっと まあ、威張らなくてもいいけど、もっと要求しなければ、あっちの思う壺
私は母が入院していた病院で看護婦、医者相手に大暴れしました
母の容体はもう手遅れだったので、母の回復には繋がらなかったけれど
毎日母のお見舞いの後先生の部屋によって 話し込んだ
帰国すると言ったら、あ、帰っちゃうんですか?と 少し残念がられました ははは
医者はたくさん患者を抱えているから、わたしたちは ワン オブ 患者なんだけど、患者からしたら、たった1人の医者なわけで、大変だろうが1人1人 自分の親 自分の妻 自分の子供と思って診療しろと言ったのです。
それにしてもやれやれですね。腫れるなんてこともあるのですね。
しかし、こちらの言い分言わないとだめなんだと実感。私も聞いても聞いても、そんなに見えるようには成人とならない人がいると言われました。姉は1.2になったのに~。
もっとも、左目は手術しなくていいと言われたから。このまま遠くはガチャ目でいくかな~です。
シャツかわいい!素敵です。
次回、よくなりますように。
たいていの人は読み過ごしてしまうでしょうが。
きょうの昼はずいぶんよかったのですが、今はまた苦労してこれを書いています。
「個人差」と二言目には出てきます。
いれたレンズと私の目の相性も問題なんだって。
そういうことはたしかに書面には書いてありますが、やはり事前に先生から話があるべきですね。
これは薄手のセーターなんです。
雨で寒かったからちょうどよかったです。