平和な汗

「いくつですか」「じゅっさいです」「どうりで元気だ」、向こうのワンちゃん二歳の方がはね廻り、サンチは静かに尻尾を振っているだけなのに。
なんだか変なやりとりが続いて、どうも「じゅっさい」を「いっさい」と聞いたようだ。
歩きかけた背中に浴びせるように「じゆっさいですよ~」と言ってみたけれど、通じなかったようで、ただ振り返ってニッコリ笑った。
まあ、お婆さんにとっちゃあ、どっちでもいいこと、こうやって知らぬ同士の婆さんと爺さんが道で出会って話をするのがいいことなのだ。
トランプと金だって罵り合っているより話し合うのはいいことなのだ。
あんまりケチをつけるもんじゃない。
この際、半島の戦争終結に向かってレッツゴー!だ。
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ハングルを知らない亡妻が日本語を教えていた韓国の青年たち、住み込みの新聞配達などで苦学していたが今では立派な社会人になっているだろう、在日の人たちの気持ちはどんなだろう。
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高校野球のことばかりでスポーツ新聞になったかと思う朝日の昨日の夕刊、やはり高校野球特集だが、この写真には目が留まった。
旅館に泊まるためにめいめいが米を持ってきて旅館に差し出すのだ。

小学校の修学旅行は新潟県の直江津だった。
物心ついて初めて海をみる能生海岸の宿につくと部屋の真ん中に大きな笊だったかをおいて、そこに持ってきた米をいれた。
米どころの新潟に会社勤めの母が米を持たせるなんてちょっと変だとは思ったけれど。
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この写真は1947年の大会(戦後初の大会)に和歌山県立海草中学の選手たちが西宮の旅館に米を持ってきたところだ。
それにしてもみんないい笑顔だ。

この大会は徳島商が優勝している。
海草中学の成績はどうだったのか。
もう少し早く生まれているか、沖縄などに生まれていたら、いやいや、和歌山も何度も大きな空襲に遭っている、運が悪けりゃこんな笑顔で野球ができなかった。
そんなことを意識していたのだろうか。
父親や兄などが戦死した子もいるに違いない。

健やかな・平和の汗の匂いも伝わってくるようだ。

Commented by sweetmitsuki at 2018-06-14 20:12
ケチをつけるつもりはありません。
話し合うのはいいことだと思います。
ですが日朝首脳会談はアベじゃなくて別の人がやってほしいです。
あのキモい二ヤケ顔が北朝鮮の首領と笑顔で握手している姿を想像するだけでぞっとします。
Commented by saheizi-inokori at 2018-06-14 21:41
> sweetmitsukiさん、ほんと、誰がいいのかなあ。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-06-15 07:09
野球をやっていたわけではありませんが、
球児は応援しちゃいますね。
ただ、みんな坊主なのが気に入りませんが(笑)。
Commented by saheizi-inokori at 2018-06-15 09:30
> j-garden-hirasatoさん、みんな高校二年の春休みに長髪にしました。
修学旅行には坊主じゃなく、ってわけです。
お互いに生え具合を見せ合ってニヤニヤしたのが懐かしいです。
Commented by ikuohasegawa at 2018-06-16 09:55
叔父の住んでいた某県山奥村では、今でも不祝儀のときには集落の人が米を持ち寄る風習が残っているそうです。助け合いなのです。
不公平になるので止めずに続けていると聞きました。
Commented by saheizi-inokori at 2018-06-16 12:58
> ikuohasegawaさん、不公平になるので、
そういうのつてありますね。
でも価値はずいぶん違ってしまつたのでしようね。
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by saheizi-inokori | 2018-06-14 12:45 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(6)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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