目玉は内臓だ

入院以来六日ぶりに髭を剃った。
ほんとはちゃんとカミソリで剃りたいのだけれど、洗顔が禁じられているから電気カミソリでがまん。
手術の翌日同室の男がブ～ンと電気カミソリを鳴らしていたら、看護師に震動はよくないと叱られた。
僕も「手ぶら体操」を咎められた。

いいですか、目の中を切って水晶体を砕いて取り去り、レンズを入れて、そのあとは縫ったり接着剤でくっつけたりしてないんですよ。

目玉は露出された内臓だ、それなのにあまりにも無神経な人が多い、という主治医。
コンタクトレンズがいかに乱暴な代物かともいう。
子供たちにも伝えたけれど、やめようとしない、若いうちは気にしないのは煙草の害と同じかもしれないなあ。
（カミさんがフエルトで作ったサンチのブローチ）

ハラワタみたいなのが目蓋の下で揺れていて、そこに切れ目があるのだと思うと、医師の安静のご注意も少しは身に沁みる、三時間おきの点眼も目に沁みる。
それでも一昨日は二子玉川まで買い物に行ったし（防塵メガネをつけて）、昨日は夕方の散歩を再開した。
紫陽花小径も途中までだったが、まだ花の盛りには間に合った。
今朝はサンチの散歩のあいだのストレッチや四股踏みなどをかなり入念にやった。
柵、石段、石標、ベンチ、、いろんなものがストレッチ＆筋トレの用具になってくれる。
話仲間はサンチ。
ジムはいらないのだ。
禁酒が１０日続いた。
毎日飲んでいたときは、休肝日の翌日はとても爽快だったのに、今はあの爽快さがない。
やはり酒を飲んでこその断酒の心地よさなのだ。
禁煙したときも当座はすがすがしかったし、たばこ代の節約で金持ちになれるかと思った（本をバカ買い）のと同じか。
３０日に診察、そこで許可が出れば、酒も再開（左目手術までだが）できる。
そうしたら、またあの爽快さを味わえる。
本は昨日柚月裕子を一冊読んだ。
裸眼でも読めるが、手元用の眼鏡を着けた方がよりシャープだ。
眼鏡依存症？
どういう見え方／見えな方がするか試しておけとの指示があるのだ。
明るく見えることは経験者の言う通り。
太平洋戦争の日本軍戦士の悲惨について、書くユトリ（いろんな）がなくなった、またこんど。