「統督」を知らない麻生大臣 呆れた我らは落語三昧
2018年 04月 12日
財務省の公文書改ざんだけでも、即座に総辞職して選挙のやり直しをしなければならないはずなのに、相変わらずブッコレテープのように長々しいソッポの答弁を繰り返す。
恥知らずが上等な洋服を着てひたすらしゃべる。
しゃべっていればなんとかなると思い込んででもいるのだろうか。
ほんとに、この人が日本の総理大臣なのだけさの参院財政金融委員会では麻生は『統督』という言葉を知らないことが明らかになって委員からやさしくたしなめられていた。
国家行政組織法10条「各省大臣、各委員会の委員長及び各庁の長官は、その機関の事務を統括し、職員の服務について、これを統督する。」
夕方から横浜へ。
番台のラジカセから「別れの一本杉」のハモニカ演奏が流れる戸部の松島館、45度もあるだろうか、浅い浴槽のめちゃくちゃに熱い湯に、下半身だけ沈める。
1分と我慢できない、飛び出すとユデダコのように真っ赤になった。
身体を洗ってからこんどは深い浴槽に入ったら、こんどは肩まで沈めることができた。
それを見ていたオッサンが続いて入ろうとしてすぐに足を引っ込める。
僕が出るのを待って水を入れていた。
浮世離れのした古い銭湯で心頭滅却したあとは桜木町のにぎわい座へ、ほんとなら下駄をからころ転がして行きたいところだ。
にぎわい座も何年ぶりか、後ろの席からも見やすく規模もちょうどいい。
三遊亭馬ん長という前座がどなるようにして(番長だからか)「つる」(流行りなのか、よく聴く)。
扇遊「厩火事」
文楽も志ん生も得意とした、髪結の女性が主人公の噺(珍しい)。
働き者で年上の、しかもカワユイ天然の女房の「私が年を取ったら亭主はちゃんと面倒を見てくれるんだろうか」という悩み・懼れを仲人の旦那にぶつける。
「別れたい」という言葉とは裏腹に、旦那が亭主の悪口をいうとムキになってかばい、旦那の「モロコシ(唐)」「さる旦那」などの言葉を頓珍漢に取り違える滑稽、面白いけれど、女房をやる側は難しいと思う。
扇遊は、ちょっとオーバーなお咲を好演。
マクラで「KY」って柳家小三治のことか、というのがおかしかった。
艶笑噺を漫画チックに演じて下品にならない笑い(女性の方が笑っていた)、さすがだ。
建具屋の半ちゃん、おかっぽれのみいちゃんの名前をだされて、「なにを~~~っ!」と素っ頓狂に叫ぶなんざ大笑い。
遠くからみたら美人(近くではみてない)の「女性初の紙切り」。
身体をゆすらずに、でも(正楽がいうように)寂しくもかんじなかったのは美形故か。
「舞妓の舞」「藤娘」「大谷」「パンダの親子」「客の横顔」を切ったあと「長崎ぶらぶら節」を舞った。
喋りはうけていたが、紙切りと舞いは、、。
鯉昇「味噌蔵」
いつもの沈黙を短くして、「もうちょっとで帰れます」省エネの出だし、「わたしは国会風、時間が来たら途中でも切り上げて帰ります」、こういうときの鯉昇はやる気、長くなるぞ。
オマンマを食い、子供を産むからオカミサンはいらないというケチ兵衛さん、親戚一同に無理やり結婚させられて、婚礼の「タイの尾頭付き」の代わりに、「チリメンジャコの尾頭付き」を一匹づつ出した。
そのケチ兵衛の留守を幸い、番頭のドガチャカで日頃食ったことのないご馳走を食おうという店の衆がいじらしい。
「角のおからや」、(捨てるはずの)おからしか食ったことがないから、豆腐を知らないのだ。
ワサビというものを忘れてしまってマグロの両面にべったり塗り付けて食う。
食う、それは鯉昇の見せ場、うまそうというより面白く食ってみせる。
40分を超える熱演。
例によって、いつものように、春だから、楽しかったから、話が弾んだから、たっぷり飲んで午前様。
といえば、喜多八・・・
さて、扇遊に失望無し、力まずにあの面白さはすごいもんです。
口を尖らせて「あのヒト、飲むといっても、そんなに飲むわけじゃないのよぉ」なんてやってたんでしょうね。
十八番ばかりの、贅沢な三人会の後は、元気な皆さんに圧倒された、よったり会でした^^
やはり温湯すきの爺さんが常連で、二人で涼しい顔をして入っていると、後から来た客は子供と老人が入っているから軽い気持ちで湯船に足をつけるんですが、熱さに驚き足を引っ込めるんです。そこで爺さんと顔を見合わせてニヤリ。
まるで志ん生のマクラみたいで、楽しかったですね。