ほどのよいところで 池袋演芸場上席8日目

いい天気が続く、5時前に起きてゴミ捨て、洗濯二回、週に一度のダイソンでのルンバ補助(隅っことか家具の下など)、ストレッチ&筋トレもみっちりやる、はい、よくできました!自分にいう。
カミさんが、芽キャベツ、カボチャ、ニンジン、カブ、トマト、玉ネギ、マッシュルーム、、その他いろいろが盛り上がっている”食べるスープ”、アサイー、木の実、マヌカハニー、シリアルなどをトッピングしたヨーグルトと全粒粉のトースト(チーズとママレードのっけ)の朝ご飯を作ってくれる。
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パソコンのまえに坐って、コーヒーとリンゴ(必ずサンチがお相伴)、今日の甘味・阿闍梨餅を食ってもまだ物足りずに自分でガサゴソ、五家宝があった。
好きなんだなあ、これが。
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昨日はIさんのメールに刺激されて池袋演芸場に。
開場前10分、既に行列、出演者の顔ぶれがいいのだ。
一力「寿限無」扇蔵「元犬」と一生懸命に火をくべる。
ダーク広和が真っ赤なジャケットを着て登場、
この手品、好きなんです。国際大会で入賞した手品、でもどこが面白いか分かりにくいからやる人が少ない、でも好きなんです、ほら、分からないでしょう、ほら、気持ち悪くなってきた人いますか、
もっぱらロープを使った手品を続ける。
うまい(らしい)けれど地味すぎるとブログでほめ・くさんと語りあったのを読んだみたいに、いろいろくっちゃべって面白がらせる。

蔵之助「猫と電車」

初代権太楼がやったという”新作”(「猫と金魚」の田河水泡の作)。
落語のネタは1000本もあるだろうが、そのうち演じられるのは200本がいいとこ、演じられないネタはつまらないか、あまりにもバカバカしいから、これもそうです。
と断ってやったが、耳に新しいからか、なかなかどうして、ばかばかしいところが楽しかった。

文雀「探偵うどん」

これも珍しい噺、志ん生のCDで聴いていた。
明治の深川・高橋(たかばし・伊せ喜という旨い泥鰌やがあった)あたりの闇夜に繰り広げられる捕り物帖、戦前の探偵小説の味わいもあって好きな噺だ。
こういうネタに挑む、その意気や良し。



ロケット団・漫才

趣味に何をやっても最後は「死ぬ」という、四文字熟語ではない新作、バカばかしくて笑った。

歌奴「西行」

めっぽう明るい相撲取りのような西行。

さん生「亀田鵬斎」

正直者で生一本な江戸っ子・屋台のおでんやの平次と書家・ 亀田鵬斎との生きの良い会話がい。


鏡味仙三郎社中・太神楽
さん喬「初天神」

ほめ・くさんのブログで最近のさん喬の「初天神」で、金坊が初天神に連れて行かないと向かいの家に行って家の秘密をばらすというヒネリをいれたと読んでいたら、やっぱりやるではないか。
ほかにも二三新しい工夫を加えていた。
キカンボウの坊主と、それを持て余しながらもカワイイとも思っている父子に初天神のスケッチ、それがあればもうそれで十分なのだが。

柳朝「宗論」

客に讃美歌『慈しみ深き』を一緒に歌おうといったら何人か歌った、池袋演芸場が教会になった。
落語きようかい。

権太楼「代書や」

子供のころ、滝野川教会の日曜学校に、飴玉欲しさに通った。
その後、母親が宗教好きなものだから、足立の天理教会、ついで杉並の立正佼成会/立正学園に通い、大学は明治学院、落語研究会に入ってチャペルで声を出さずに稽古をしていたらあたかも懺悔をしているようだった。
そして今落語協会。
「宗論」の讃美歌につられたか、我が教会遍歴で笑う。
ネタは思いっきり弾けて、生年月日のところまで。

正楽・紙切り

「相合傘」「梟」「ウエスタンカーニバル」「へそくり」、難題ばかりで苦笑い。

一朝「三井の大黒」

軽妙洒脱、心地よく聴かせてもらった。
「亀田鵬斎」と名人譚でつくけれど、まあ、いいか。
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昼夜入れ替えなしの夜の部も雲助、志ん五、扇遊、志ん陽など聴きたい人が揃っていたが、一朝が「生命のあらん限り」と言ってもくれたが、これだけ聴けばもう腹いっぱいになっている。
今月いっぱいで閉店の古本屋の老舗「八勝堂書店」に行って、桂文枝のCDを9枚買う。
全店4割引きで、何万円もするモツアルト全集とか、食指の動く本もあったけれど、これももう腹いっぱい、財布は空っぽだ。
二階から降りてきた客が「すごい本ばかり」とため息をつくと若いスタッフが「上は家の宝ばかりですから」と応じる。
どういうご事情かは知らねども、寂しいことだろう。


Commented by koro49 at 2018-02-09 15:45
>五家宝
昔は嫌いだったのに、今は好き。
老人になると分かる美味しさかな??^^;
Commented by そらぽん at 2018-02-09 19:57 x
古本屋「八勝堂書店」の話に
店内をアレコレ想像しましたよ  探検に行きたいなー
落語も本も腹いっぱいの記事。読ませて頂き此方も幸せ満足です
Commented by at 2018-02-09 20:18 x
『宗論』の今の型は自分が作ったと、権ちゃんが言っていました。過不足なく語るのに長けた柳朝のこと、うまく演ったと思います。雷おこしと五家宝は、子供のころ、もらってがっかりした苦手なお菓子、それが今じゃ緑茶に合ってサイコーですから、わからんもんです。
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-09 22:08
> koro49さん、私は子供のころ食べた(お土産に頂いて)から、今好きなのです。
あの頃はケーキとか気の利いた和菓子なんてなかったもの。
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-09 22:16
> そらぽんさん、店の外にもたくさん陳列して、中は天井までぎっしり、独特の古本の匂いがする。
また行こうかな、寄席とセットで^^。
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-09 22:19
> 福さん、柳朝のQPが大人になったような顔もプラスですね。
ちょっと気持ち悪いナヨナヨ神父の真似でした。
五家宝を貰ってがっかりしたのは恵まれた(お菓子に)子供だったのでしょう。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-02-10 07:51
池袋にも演芸場があるのですか。
サンシャイン側ではなさそうですね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-10 11:05
> j-garden-hirasatoさん、反対側、交番のすぐそばです。
Commented by sheri-sheri at 2018-02-10 12:58
いいですね。羨ましい。演芸場通い。笑う事はいいですよね。五家宝わからないです。落雁みたいなものでしょうか。・・
Commented by ほめ・く at 2018-02-10 15:51 x
一日違いで私は9日目に行きました。
サラクチからトリまで隙の無い充実ぶりで、満員だったのも頷けます。
この日は、途中から童謡に変わる権ちゃんの讃美歌も初めて聴けて満足でした。
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-10 22:22
> sheri-sheriさん、五家宝、>蒸したもち米をのして細かくきざみ、乾燥させて砂糖と水飴(みずあめ)とで固めて棒状にし、きな粉を水飴で練ったものを巻いた菓子。享保年間(1716~1736)上州五箇村の人が始めたといわれ、現在は埼玉県熊谷(くまがや)の名産。
とありましたが、今はいろんなところで少しづつ違ったものを売ってます。
いわゆる駄菓子のうちに入るのかなあ。
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-10 22:26
> ほめ・くさん、池袋は出演者が少ない分、一人一人がゆっくり話すのがいいですね。
「愛しみ深き」は唱歌の何だったか今思い出せない歌に自然につながるのです。
それを歌いましたか。
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by saheizi-inokori | 2018-02-09 12:52 | 落語・寄席 | Trackback | Comments(12)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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