はじめでにどめ 歌武蔵相撲協会をバラす 第595回落語研究会
2018年 01月 25日
用件が早く済んだので時間があまり、山下書店に入ったら新書「在日を生きる ある詩人の闘争史」(金時鐘 佐高信)に目が留まり、続けて「医者の逆説」(里見清一)、「日本二千六百年史」(大川周明)も欲しくなる。
隠居してから、本は図書館で、を守ってきたのに、このところ少しずつタガが緩んできた。
一冊買うとまとめ買い、の悪癖も再発の気配、でも三冊をリュックに入れると嬉しい。
嬉しいから、「麹町カフェ」で読みたくなって金時鐘を一時間ほど読む、嬉しい時間。
銭湯に入り、零度という外を気持ちよく歩いて国立劇場・落語研究会へ。
小太郎「時そば」
着席するなり、両手でVサイン、落語研究会のアウェイ感という話から居酒屋寄席で高座の後ろに客がいた、どうですか、と後ろを向いてやって見せる、なるほど面白くもなんともない。
僕はテレビで見るよりラジオ(テープ)で聴く方が好きだけれど、あれは音はこっちを向いているから好いのだ。
ネタは二人合わせて15文しかもちあわせない凸凹コンビが16文の蕎麦を食うという上方版、後半の一人が二人いるかのごとくに食うところがシュールで面白かった。
馬治「棒鱈」
酔っぱらった江戸っ子が暗くて、薩摩侍のイナカッペぶりをくさすのにまったく共感できない。
薩摩侍も大勢の芸者を侍らしているような侍らしさがまるでない、そこらの町人が余興で侍言葉をしゃべっているようだ。
イナカッペの侍がえらそうにして、キップのいい江戸っ子がテヤンデえ!というからこっちも江戸っ子に肩入れして面白くなるのに、これじゃだめだ。
芸者も本人を前にして「(ご無沙汰続きの)旦那さんは、いったいどこで何をしてるんだろう」と噂していたとは、迷子の犬じゃあるまいし。
人物が生きてないからテンポもよくないのは当たり前だ。
扇遊「三井の大黒」
さすがに扇遊、それぞれの人物が生きているから、何度も聴いた噺でも引っ張り込む。
ちょっと硬かったのは時間が押してたのか。
中入りでMさんに借りていた本を三冊お返ししたら、新しく三冊貸して頂いた。
買った本と合わせて嬉しいの二乗だ。
歌武蔵「後生鰻」
元相撲取りのマクラ、相撲情報が面白い。
貴乃花は百も承知でしかけた。
伊之助はノンケ、単なる酒乱だ、、。
相撲協会の徒弟制度は崩壊している、それは有望な青年を、こっちから望んで弟子にして、育成助成金をもらっているから、親方の言うことを聞かない弟子を破門に出来ない。
落語家は入門したい方がお百度を踏んで弟子にしてもらう、師匠からお願いすることはないから、イヤなら辞めろといつでも言える。
理事会のメンバーはみんな中卒、ガバナンスだなんて何のことか分からない。
評議委員会の池坊ってのがヒドイ、何がヒドイかと言えばメイクが、粉屋に入った泥棒、たばこ三本は乗りそうなマツゲ。
まだまだこれから出てきます(さっそく春日野部屋のスキャンダルが出てきたね)。
相撲協会は民間会社にしなきゃ。
権太楼「藪入り」
丁寧に「藪入り」の時代背景やその制度の内容を説明し、親子が亀を奉公に出す場面から始める。
ウナギ、天丼、中華料理、ビフテキ、、ご馳走してやろうと思う父に対して、「おかあちゃんの暖かなご飯、それに卵をかけてお父ちゃんの掻いたカツブシをのっけて醤油をぶっかける、それが一番食いたい」という。
いろいろ工夫を凝らしたのはいいけれど、最初から最後までお父ちゃんが泣きっぱなし、セリフも聞きとれないくらい。
泣ける噺を泣かそうとしたら泣けない。
金馬の名演がやる方にも聴く方にもあるから、シンドイ。
いつもは車でくるYさんが電車で来たから一杯飲もうとのお誘い、雪効果だ。
大喜びで「はじめ」へ。
「サバと牛蒡の味噌煮が美味しいよ」写真を撮り忘れるほどうまかった。
「軽く」11時半まで話し込み飲んでいた。
一粒で二回美味しい落語帰りの居残り会だった。
隠居してから、本は図書館で、を守ってきたのに、このところ少しずつタガが緩んできた。
一冊買うとまとめ買い、の悪癖も再発の気配、でも三冊をリュックに入れると嬉しい。
嬉しいから、「麹町カフェ」で読みたくなって金時鐘を一時間ほど読む、嬉しい時間。
小太郎「時そば」
着席するなり、両手でVサイン、落語研究会のアウェイ感という話から居酒屋寄席で高座の後ろに客がいた、どうですか、と後ろを向いてやって見せる、なるほど面白くもなんともない。
僕はテレビで見るよりラジオ(テープ)で聴く方が好きだけれど、あれは音はこっちを向いているから好いのだ。
ネタは二人合わせて15文しかもちあわせない凸凹コンビが16文の蕎麦を食うという上方版、後半の一人が二人いるかのごとくに食うところがシュールで面白かった。
酔っぱらった江戸っ子が暗くて、薩摩侍のイナカッペぶりをくさすのにまったく共感できない。
薩摩侍も大勢の芸者を侍らしているような侍らしさがまるでない、そこらの町人が余興で侍言葉をしゃべっているようだ。
イナカッペの侍がえらそうにして、キップのいい江戸っ子がテヤンデえ!というからこっちも江戸っ子に肩入れして面白くなるのに、これじゃだめだ。
芸者も本人を前にして「(ご無沙汰続きの)旦那さんは、いったいどこで何をしてるんだろう」と噂していたとは、迷子の犬じゃあるまいし。
人物が生きてないからテンポもよくないのは当たり前だ。
扇遊「三井の大黒」
さすがに扇遊、それぞれの人物が生きているから、何度も聴いた噺でも引っ張り込む。
ちょっと硬かったのは時間が押してたのか。
買った本と合わせて嬉しいの二乗だ。
歌武蔵「後生鰻」
元相撲取りのマクラ、相撲情報が面白い。
貴乃花は百も承知でしかけた。
伊之助はノンケ、単なる酒乱だ、、。
相撲協会の徒弟制度は崩壊している、それは有望な青年を、こっちから望んで弟子にして、育成助成金をもらっているから、親方の言うことを聞かない弟子を破門に出来ない。
落語家は入門したい方がお百度を踏んで弟子にしてもらう、師匠からお願いすることはないから、イヤなら辞めろといつでも言える。
理事会のメンバーはみんな中卒、ガバナンスだなんて何のことか分からない。
評議委員会の池坊ってのがヒドイ、何がヒドイかと言えばメイクが、粉屋に入った泥棒、たばこ三本は乗りそうなマツゲ。
まだまだこれから出てきます(さっそく春日野部屋のスキャンダルが出てきたね)。
相撲協会は民間会社にしなきゃ。
丁寧に「藪入り」の時代背景やその制度の内容を説明し、親子が亀を奉公に出す場面から始める。
ウナギ、天丼、中華料理、ビフテキ、、ご馳走してやろうと思う父に対して、「おかあちゃんの暖かなご飯、それに卵をかけてお父ちゃんの掻いたカツブシをのっけて醤油をぶっかける、それが一番食いたい」という。
いろいろ工夫を凝らしたのはいいけれど、最初から最後までお父ちゃんが泣きっぱなし、セリフも聞きとれないくらい。
泣ける噺を泣かそうとしたら泣けない。
金馬の名演がやる方にも聴く方にもあるから、シンドイ。
大喜びで「はじめ」へ。
「サバと牛蒡の味噌煮が美味しいよ」写真を撮り忘れるほどうまかった。
「軽く」11時半まで話し込み飲んでいた。
一粒で二回美味しい落語帰りの居残り会だった。
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喜洛庵上々
at 2018-01-25 12:58
x
「一粒で二回」+佐平次さんのblog、そしてお料理の写真で「三回、四回と美味しい思い」になっております^^;
ありがとうございます。
ありがとうございます。
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saheizi-inokori at 2018-01-25 15:36
> 喜洛庵上々さん、コスパをあげましょう!^^。
権ちゃんの『藪入り』の感想、同感です。鈴本でも見ましたが、あの父親は武骨でなければいけないんです。
変に手を入れて噺を壊すことがある、権太楼の悪い癖が出た感があります。
やはり金馬(先代)にとどめをさします。
変に手を入れて噺を壊すことがある、権太楼の悪い癖が出た感があります。
やはり金馬(先代)にとどめをさします。
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saheizi-inokori at 2018-01-25 21:06
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j-garden-hirasato at 2018-01-26 06:35
冷え込んでいても、
銭湯は欠かせないのですね。
銭湯は欠かせないのですね。
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福
at 2018-01-26 06:58
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saheizi-inokori at 2018-01-26 09:04
> j-garden-hirasatoさん、冷え込んでいるからこそ!^^。
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saheizi-inokori at 2018-01-26 09:06
by saheizi-inokori
| 2018-01-25 12:14
| 落語・寄席
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Comments(8)