はじめはじめで牡蠣初め

ことし初めての「はじめ」、はじめ始めだ。
途中で追い剥ぎが出るのを分かっていて吉原に行く酔狂・助兵衛を「吉原決死隊」と呼ぶ落語「蔵前駕籠」じゃないけれど、あの雪の中で「はじめ」は超満員だったと、前夜の話。

ママが恒例の大晦日の初詣に行かなかった、暮れの29日に行ったときは誰彼となく一緒に行きましょうと声をかけていたのに、どうしたのか、いざとなったらそんな元気がなくなったという。
いつもより遅くまで(29日)店をやっていたし、親方の病気やらなんやらいろいろあったもんねえ、とみんなが心配しつつも頷く。
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久しぶりに馴染みの人たちに遇えて話も酒もすすみ、もうちょっと食べたいなあという気持を忖度して、「牡蠣フライあるわよ、二つでいいかな」「ありがたい、ひとつでもいいけど」「殺すよ」正月から物騒なセリフ、めでたくカキ初めなり。
今年も楽しい酒をたくさん飲ませてくださいね。

今朝、喜洛庵さんのブログを読んだら、あの雪の夜、横浜の小満ん落語会はめでたく開催された由。
僕も行くつもりだったのを日和ってしまったのだ。
落語決死隊もいるのだなあ。
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寝る前に読んだ「実践行動経済学」から。

ほんのわずかな刺激を受けるだけで、特定の情報を思い出しやすくなることを「プライミング」という。プライムとは先行刺激。
選挙の前日に投票するつもりがあるかどうかを尋ねると、その人の投票に行く確率を25%高める!
それを「単純測定効果」という。
なにをしようとしているかを質問されると、その答えが行動に影響を与える。
このときに、「今回は投票率が上がりそうだ」とか特定候補の評判が悪い(好い)などの情報を付け加えると同調圧力が効くのだろうなあ。
前日の電話戦術が大事だと聞いたことがあるのは、それか。

また、どうするつもりかを質問することで与えられるナッジ(肘突っつき)の効果は、いつ、どのようにする予定かと質問することで強化される(チャネル効果)。
たとえば投票所の場所を念のために教えることもそうなのかもしれない。

特定の物を認識できるようにして顕著性を高めると、人びとの行動に影響を与える。
ブリーフケースや会議室のテーブルといったビジネス環境を特徴づける物は、人びとの競争性を高め、協力性や寛容性を低下させる。
アイスコーヒーを与えられた人はホットコーヒーを与えられた人に比べて、他人を利己的、社会性がない、”冷たい”と考える割合が高い。

僕は熱燗、ホットコーヒー、熱いお茶が好きです。

Commented by sheri-sheri at 2018-01-24 13:55
私も熱めのお茶、コーヒーはホットが好きです。熱いお味噌汁もね。・・
Commented by テイク25 at 2018-01-24 15:22 x
牡蠣アレルギーになってから30年近く。大好きだった牡蠣が食べられない辛さ。牡蠣フライ、生牡蠣、話題に上る度に身をよじるようですよ。ああ食べたい。

佐平次さんの「実践行動経済学」の記事に刺激を受けて「行動経済学の逆襲」を図書館に予約しました。肘でつつくようにちょこっと誘導すれば人の行動を変えることができるなんて怖いな、と思いつつ、まぁ人間なんてそんなものかとも。
Commented by cocomerita at 2018-01-24 16:51
Ciao Saheiziさん
へーーなんだかますます 面白そうですね、この本
読んでみたいです
あ、まずは 弟に勧めてみよう、、と 買わせておく ははは

牡蠣フライ、、です、、か
美味しそうなきつね色とそれを口に入れた時の牡蠣の柔らかい感触を思い出し、フライから立ち昇る湯気まで見えてきちゃって
恨めしげに眺めております
Commented by そらぽん at 2018-01-24 17:27 x
「『反安倍』病につける薬 」と
雑誌の表紙に大文字でに、あざとい応用の匂いも。。。
米の、日本社会の心理研究(ペンタゴン)も優秀と聞きますね
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 00:21
> sheri-sheriさん、熱い心もね^^。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 00:27
> テイク25さん、カミさんも牡蠣アレルギーなので、外で見かけると食べるのです。
知らない間につつかれて変な行動をしてるのかと、これは熟慮的に生きなくちゃとも思いますが、そう簡単にはいかないな。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 00:29
> cocomeritaさん、流行りの経済学、弟さんはご存知かもね。
イタリアは牡蠣フライがないのでしたっけ。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 00:31
> そらぽんさん、そうそう、そんなことで影響を受けてしまうのだから怖い。
自分自身もいろいろ思い当たることが多いです。
アメリカの日本(人)研究は凄いと想像します。
Commented by sweetmitsuki at 2018-01-25 06:20
戦時中の寄席で噺家が「女郎買いの決死隊だ肉弾三勇士だ」と喋ったら憲兵がすっ飛んできてその場で取り押さえられたという話を聞いたことがあります。
安心して落語が聴ける時代に生まれて良かったです。

異常気象が起きる原因ですが、1566年~1600年までのテムズ川は人が歩いて渡れるほど氷結していたという記録が残っています。
1780年代にはドナウ川やニューヨーク湾が氷結しました。
これは、日本の天保の大飢饉(1835~1837)と寛永の大飢饉(1640~1642)とほぼ一致しています。
隅田川も1733、1734、1812年に氷結したという記録が残ってます。
理由は太陽黒点の推移によって地球は氷期と温暖期を繰り返すからだそうで、CO2の排出とはあまり関係がないそうです。
だからといってトランプのいうように人体や自然環境に有害な排ガスをいくら出しても良いといってるのではありません。
偉い先生のいってることだからといって、それをそのまま鵜呑みにしてしまうのはいかがなものかと思うのです。
Commented by cocomerita at 2018-01-25 07:28
Saheiziさん
日本でさえ医者に行きたくない私がイタリアでこの国のいい加減な医者の手にかかる状況に陥るなんて考えられず、、
イタリアで売ってる牡蠣 = その可能性にわかに増加
しますから
たまに売ってても むしろ遠巻き 見向きもしません 涙笑
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 09:50
> sweetmitsukiさん、そうですね、その頃はそんなに二酸化炭素の排出もなかったでしょうし、バタフライエフエクトということすらいわれるのですから、気象にはいろんな事象が関係しているのでしょう。
私は二酸化炭素の排出による異常気象について何冊かの本を読んだことがありますが、その著者が誰だったか忘れていますし、どういう学者が「偉い」のかを判断する能力もありませんし、判断できたとしてもその故に学説の是非を判断する気は毛頭ありませんよ。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 09:53
> cocomeritaさん、日本もついこの間まで生ガキをはれ物に触るようにして、ホテルのシエフなどは家庭でも牡蠣を食ってはいけないとされたのに、あれはどうしてしまったのか、ごく普通に生ガキを食っています。
Commented by 喜洛庵上々 at 2018-01-25 11:24 x
弊blogを取り上げていただきありがとうございます。
拙文に冷や汗三斗の思い、『道灌』ではありませぬが『お恥ずかしゅう』。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 15:35
> 喜洛庵上々さん、断りもなくすみませんでした。
ご丁寧な紹介記事を楽しませていただきました。
Commented by hanamomo08 at 2018-01-25 20:11
牡蠣フライよかったですね。
私もまた週末作りたいと思っています。
今はあまりの寒さなので買い物も行かずストックで間に合わせます。
相撲業界ひどいですね。次々と出てきますね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-01-25 21:09
> hanamomo08さん、今日はカミさんが牡蠣フライを買ってきてくれました。
アレルギーなので触れないのです。
ホワイトアウトでは引きこもりしかないですね。
暴力といえば先日なくなった野球の星野監督も鉄拳を振るうので有名でした。

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by saheizi-inokori | 2018-01-24 11:47 | 気になる店・ひと皿 | Trackback | Comments(16)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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