こんな日に読むべき小説 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」
2018年 01月 22日
それじゃ、今日は一日引きこもって本を読んでいよう、ダラダラと、なんかウキウキする。
それほど面白かった、のとどういう訳か一日中僕の膝から降りようとしないサンチを置いて出にくかったのだ。
第一部 最後の神話の時代 1953年~1975年 赤朽葉万葉
鳥取西部の紅緑村、伯耆山系に棲むサンカが置いていった娘、万葉は、千里眼・未来を見ることがある。
職工夫妻に育てられるが、なぜか請われて製鉄業を営む旧家の嫁になる。
朝鮮から渡来したたら製鐵で栄えてきた末裔の大屋敷。
10歳(と思われる)のときに、片目の男が宙に浮いてやがて消えていくのを「見る」。
夫となる男が、「首が飛んで死ぬ」姿を見たのはその七年後だ。
万葉が赤朽葉家の若奥様として生んだのは「泪」(長男・産むときに早世する姿をみてしまう)「毛毬」(目をつぶって未来を視ないようにして生んだ長女)「鞄」(次女)「孤独」(次男)、名前は赤朽葉家の最高実力者にして万葉を長男の嫁に選んだタツが付けた。
第二部 巨と虚の時代 1979年~1998年 赤朽葉毛毬
万葉の長女・毛毬はレディース・製鐵天使のリーダーとして中国地方を制覇するが、族のマスコットにして親友・チョーコを喪う。
その後、天才少女漫画家として超売れっ子になり「あいあん天使(エンジェル)」を12年に渡って週刊誌に連載するが、漫画の終結とともに突然死する。
第三部 殺人者 2000年~未来 赤朽葉瞳子
毛毬が入り婿との間に作った娘・トーコが、祖母・万葉の死に際しての、「自分は殺人を犯した」という言葉の謎を探る。
「百年の孤独」(そういえば万葉は『孤独』という名の息子も産む)の世界を思わせるようなエピソードや語り口調が面白いが、そこには我が懐かしき戦後の日本が描かれる。
働く男の時代だ。
毛毬の時代は、安保闘争、石油ショック、公害問題などを経たフイクションの時代、不良文化/喧嘩上等の若者たちの中心部分は空洞だった。
そして瞳子の時代は「語るべき物語がない」時代、瞳子は「自由」という名前を付けられるはずだったことを知るが、その「自由」の意味について
わたしの未来には、自由をめぐる戦いがあるのだろうか。わたしはそれを得るのだろうか、しかし、これからの時代において、わたしたちの自由とはいったいなんだろう。と思案するのだ。
そうするうちに物語を喪ってしまったようだ。
面白いですよね!
サンチ君、哲学者みたいです。
本に夢中になって家に籠る。
そんな一日もいいなあと思います
だから私はお出かけしないでいい時の悪天候が嫌いじゃあありません
台風で休校になった時のウキウキ気分を思い出す 笑
だから、サンチの横顔近距離ショットも見られたし、、
初めてじゃあないですか?
で、かわいいワンちゃんかと思ってたら、凛とした成熟した横顔
イケケンですね サンちゃん
まあ、それにしてはときどき粗相もするのですが。
風邪をひいて学校を休む時ってちょっとウキウキしましたよね。
このところちょっと読書欲が減退してます。
ミステリとか軽いものなら読めるのですが。