トランプにはわからない日本

起きると部屋の窓を少し開けるのだ。
洗濯だのなんだのやって３時間ほど、パソコンの前に座るときに締める。
きのうの朝、窓の桟の結露が凍っていた。
今朝も？と期待したけれどダメだった。
風がないからかな。
（夜明け前のベランダからみた残月、スマホではこんな風にしか撮れないのが残念）

歯を磨きがらラジオを聴いていたら、「もしもし（電話）」「お疲れ様」「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」「いただきます」「ごちそうさま」、、日本の挨拶を英語などに訳すのは難しいという話。
テレビで小泉元首相が「トランプには日本人の論語的思考はまったく通じないから、安倍さんは苦労するだろう」。

でも安倍たちがやろうとしている「教育改革」ってのは、どんどんトランプに近い人物を作ろうとしているような気がする。
（風は冷たくても日当たりがいい、こんな日にバスに乗らなきゃならないってのはまことに残念）

録画しておいてもらった、
Ｅテレ　にっぽんの芸能「伝心～玉三郎かぶき女方考～“京鹿子娘道成寺”」が面白かった。

玉三郎が、娘道成寺の記録動画を見ながら、勘所を解説し実演したりもする。
能「道成寺」の乱拍子をどのように歌舞伎に取り入れたか。
能「三井寺」をこの歌舞伎に取り入れることで、清姫の苦悩が単なる恋だけではなく、無常に対する恨みにまで奥行きを拡げた。
安珍に対する恨み、女であることへの恨み、無常である事への恨みが、感じられるように舞う。

クドキ、「恋の手習い」における玉三郎の美しさ・色っぽさにはテレビでありながら息をのんだ。
色気とは落ちるところにある、といい手ぬぐいをはらりと落として見せる。
引力が恋。
一方で重力から解放された喜びが踊りだ、ともいう。

トランプにはチンプンカンプンだろうなあ。