稲田は学歴詐称か 堀田善衛「時間」

稲田朋美！
早稲田大学法学部出身、司法試験合格、弁護士経験という経歴を疑ってしまった。
司法試験法ではこう言ってる。

第一条　司法試験は、裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とする国家試験とする。

要するに憲法や法律の知識なんかなくても裁判官や検事・弁護士になれるってことか。
それともその知識はあっても「守ろうとする気持ち」なんか不要、「その応用（ゴマカシ）能力」さえあればいいということか。
正義の実現とか法治国家を支える意識とかは邪魔になれこそ、まったく問題にしないようだ。
言い間違いだったとしても、アベたちがいかにかばおうとも、袖を押さえてとどまるように言おうと、自ら辞めるのが普通の神経の持ち主だと思う。
それとも間違ったことを言ったとは思っていないのかもしれない（内心では）。
自衛隊を改憲を目的とする政党の応援団にするってのは国家の転覆、クーデターを考えているのか、それは内心だけでも共謀罪に問われかねない、まして防衛大臣という肩書で、特定候補に対する自衛隊の応援を公に口にしたのだから既に実行段階に着手している。
警察よ、動け！
大城立裕「朝、上海に立ちつくす　小説東亜同文書院」 を読んだら、同じころ南京で日本兵が犯した虐殺・掠奪・強姦事件を被害者・中国人を主人公として描いた小説、堀田善衛「時間」を読み直したくなった。
読み過ごしていた文章が、あちこちで光を放って「ほら、ここにもいるぞ、読んでってくれ」と言っている。
その一つ、主人公は、日本兵に犯され梅毒にかかり麻薬中毒になった姿の従妹に再会する。
なんども自殺しようとするが、体力がないと自殺もできないのだ。
主人公が上海にあるドイツ人が経営する病院で治療するように手配すると、彼女はそれを拒否し、南京の金陵大学の病院に入りたいという。
そこは（安全地帯に指定されていたのに）彼女が犯され、主人公の妻（妊娠中）が殺された場所なのに。

よくなるものとしたら、外のところへ行くんじゃなくて、こんな身体にされた、その現場でよみがえりたいの。外のところで、心や身体の傷を忘れたようなふりをして、それで快癒したりしたくないの。

というのだ。
ひどい目を追体験し、幻視や幻聴がひどくなることを危惧しても、彼女は「よくなることは仕事であって、それは現場にいなければ仕事にならない」という。

今ね、この窓から庭の樹を見ていて、そんなことを考えたのよ。樹木ってね、とても智慧がある、とそんなに思ったの。樹木はどんなに傷を受けても、現場を動けないでしょう。逃げもかくれも出来ないわね。その場にいるより仕方がないでしょう。樹木はね、どんなにひどい目に遭っても、その場で一生懸命待っているのよ、一生懸命根を働かして。

わたしだって、自分が強姦された現場にいるのは、いや。だけど本当になおりたいなら、その場で徹底してゆくより法がないんじゃないかしら。

アベの提灯持ちをするジャーナリストに暴行された女性が顔を出して記者会見をし、当該ジャーナリスト・山口が菅官房長官の懐刀といわれる警視庁刑事部長の指示により訴追されないことの不当を訴えた。
彼女も本当の治癒を願ったのだろう。
南京事件なんてなかったという人、あったとしても戦争中の異常心理がなせる異常だという人よ、南京事件は今そこにあるのかもしれないよ。
あの事件の共犯者やその同情者＝精神的同盟者たちがうごめいているようだ。
そういえば稲田朋美も南京事件（百人切り競争）はなかったとかで訴訟に関わり負けているんじゃなかったか。
掃除のあいだ、ずっと僕の後をついてまわるサンチ、励まされたよ。