隠居のプレミアムフライデー

けっ！プレミアムフライデーだと、しゃらくせえことォ。
ノー残業デーとかスイスイ水曜日なんてのもまだ定着していない、できないのが多くの企業の実態だ。
ぼくたち隠居は毎日がプレミアム、そういう気持になりさえすればのことだが。
というわけで今朝は朝風呂に入った（洗濯やストレッチをしてからだけれど）。
旅行の楽しみの一つは朝起きぬけに浴衣一枚でとび出して大きな風呂にざぶーんと飛び込むことだ。
さいきんは大浴場、それも温泉仕様の立派なのがついている安いホテルもあってぶらり隠居旅にはありがたい。

「というわけ」にはもう一つ、昨日飲みすぎて晩飯も食わずに、まして風呂にも入らずに寝てしまったのだ。
ゆっくり足を伸ばしてもやもや湯気に包まれていると、酒の気も消えていく。
風呂上りには贅沢してバスタオルを使って（いつもはハンドタオル）温泉気分を出した。
４５年ほど前に一緒に仕事をした連中が、もったいなくも「佐平次を囲む会」を開いてくれる、ことしが三回目。
全員集合の会があるのに、へそ曲がりな僕はそういうのに一切出ないものだから、特別に開いてくれる。

きっと去年も同じような思い出話で盛り上がったのだと思うけれど、ただただ懐かしく楽しい話ばかりだ。
「苦しかったなあ、辞めてやろうと何度も考えた」という声も出るが、その苦しさがあったから今の楽しい集いになっているのかもしれない。

幹事が「来なかった人のことを紹介します」といって、電話した時の対応を物まねでやってみせたのには笑ったり無事を知ってほっとしたり病気を案じたり。
１２時半から３時くらいだったか、８人、最高齢が８４歳、遠くは栃木県からも来てくれた。
もうこういうのはありがたくご遠慮しようかと思っていたら幹事がとりあえず今回を以って、と切り出してくれてほっとする。
帰宅して横になったままウトウトして目が覚めて、しまった、会費を払うのを忘れた！
ＳＮＳで幹事に口座を教えてくれと打ったら、今朝になって、「一万円札を出されて５千円札一枚と５百円玉を返したから財布を調べて」との返事、ありましたよ。

けさ見ると履いて行ったズボンもちゃんとブラシをしてぶら下げてある（自分でやる習慣）。
酔っ払うと記憶をなくし、認知症の一歩かと思うけれど、そのときはそれなりにめちゃくちゃではないようだ。
夜中に目を覚まして、リュックを忘れたかと案じたけれど、これもちゃんと片付けてあった。
それにしてもそろそろ気をつけないとね、笑いごとじゃ済まなくなる。
早めに着いたから上野公園を散歩してから行こうと思って広小路でおりたら、トイレに入らないまま地上に出てしまった。
コンビニに入るとトイレがない。
そう思うと、さあ、大変、不忍公園にはあるはずと妙な歩き方で急いでいったら工事中、入り口を探してやっと間に合った。
開宴時間に２分遅れ、笑いながら遅れたわけを釈明すると全員頷いて共感の渦。
早め早め、みんなそれが合言葉でありました。

ところでumeさんが寛解との知らせ、これぞまことのプレミアムニュース！