どういうアメリカについていくのか 阿部珠理「メイキング・オブ・アメリカ 格差社会アメリカの成り立ち」 |
それでもう大変なものを貰ったような気にさせる、さすがだね。

それほど心配していなかったからありがたみは少ない、少ないけれどありがたい。
前日がお粥とかスープ(ジャガイモと肉汁など味は濃い)など、当日は朝昼抜きだったから腹が減った。
安心感と空腹でうまいものを食いたいと思うのだが、そういうときには育ちのせいか、かえってB級グルメ、駅ビル地下で旭川ラーメンをすする。

アメリカの幸福と豊かさは、インディアンや黒人の不幸によって購われたと言っていい。アメリカほど「他人の不幸は我が身の幸福」の構図を、短期間でかつ大規模に見せつけた国は少ない。白人とインデイアン、ピューリタンと非ピューリタン、南部貴族と黒人奴隷、ワスプとマイノリテイ、資本家と労働者、持てるものと持たざるものに光を当てて、アメリカの不平等社会の成り立ちを解明する。
常識的に知っているつもりだったアメリカの歴史の陰の部分がある時期に限られた現象ではなく虐待される対象に変化はあっても、一貫して”世界の覇者・アメリカ”を成り立たせるための必要不可欠な部分であったと思い知らされる。
たとえば大陸横断鉄道は「クーリー」と呼ばれる中国人労働者によって建設されたと言っても過言ではない。
その苦力たちは中国で駆り集められアメリカ人やイギリス人の斡旋業者に売られ、檻にいれられ鎖につながれて船に詰め込まれて海を運ばれた。
しかし用が済むと激しい中国人排斥運動が起きて1882年には「中国人移民排斥法」が制定されたり、虐殺事件も起きる。

「強いアメリカが戻ってきた」のを歓迎したからだ。
レーガンは対ソ強硬路線、反共運動の支援(ニカラグァ、アンゴラ、エチオペアへの介入)、核軍拡政策(限定核戦争を揚言)した。
中曽根総理とはロン・ヤスの蜜月関係を誇示した。
トランプは世界の警察官であることをやめアメリカファ―ストをつらぬくとしているところがレーガンとは異なる。
しかしグローバリズムの罠は他国と無縁の自国至上主義を許さない。
かたやサンデイ・スプリングス市のようにミドルクラス以上の住民が貧困層に配分されていた税金を取り戻すためにフルトン郡から独立した(2005年)ような動き、かたや「ウォール街占拠(OWS)のような「われわれは99%」のような動き、富の格差によるアメリカ社会の分断は進んでいる。

首脳同士が親しくすることが間違ってはいない。
間違ってはいないが親しい者同士が、どういう方向に国を世界を導こうとするのかが問題だ。
こんども「それはアメリカの内政問題だからコミットする立場にはない」というのかい?
彩流社

同じの買いました!
こちらはいまだ冬、日本って不思議な国です。
アメリカの行方は日本の行方でもあり、毎日ニュース見ていて複雑です。
トランプ政権いつまでもつかしら?
日本はアメリカのあとを追いかけ、こんな社会になってしまった・・・。
奥深い甘さがあっていいです。
誰にあげたのかな^^。
トランプは世界を壊すかもしれない。
それが逆に世界が生き返るあかもしれない。
もちろんトランプ抜きですが。
興味深々。
日本に打っちゃえ、
そうならないことを祈っています。
身内も殺害しちゃう独裁者、
怖いですねえ。
この国は威張れるほど、幸福でも豊かでもないけれど、それでもどこかの誰かを踏み台にしていることは間違いないでしょうね。
いよいよ幸福ではないですね。