百閒先生！ご無沙汰してます 梟の「阿呆列車」は今年も走ります

百閒とおとものヒマラヤ山系が「阿呆列車」の旅に出るために中央線（省線といった！）で東京駅に向かう車中。つり革につかまりながら百閒先生が山系に訓示を垂れる。

「永年貴君とお酒を飲んで、どの位飲めばどうなるかと云ふ加減はお互いに良く知ってゐる。相戒めて、旅先でしくじる事のない様にしませう。しくじると云ふのは人に迷惑を掛けると云ふ事でなく、自分で不愉快になり、その次に飲む酒の味がまづくなると云ふ様な、さう云ふ事を避けようと云ふ意味なので、僕は六づかしい事を云ってるのではない。いいですか」と念を押した。
山系は浮かぬ顔で、「はあ」と云ったきり、黙ってゐる。
山系を相手に置いて、實は自分に云ひ聞かせてゐるのだと云ふ事は解ってゐるけれど、さう云ふ顔はしない。
「その心掛けでゐて、しかし滅多にない機會だから、出来るだけおいしく、さうしてうんと飲んで来よう」と云ったら、又「はあ」と云ったが、さっきよりは少し判然した調子である。

このところが気に入って若いころからシバシバ「出来るだけおいしく、そーしてウント飲んで来よう」を自分に、連れに、言ってきた。最近は「飲みすぎて不愉快」が頻発するから本気で言い聞かせなくてはならない。そーして・・今年も！














池袋・東武「華湘」湖南料理、超辛もあるけれどさっぱり味もありで楽しめる。桜木調理長は研究熱心で一品づつのレベルも高いがメニュー構成の妙を称える向きもある。左はオススメランチの「坦々麺」。右は最近何とか言うテレビ番組で紹介されて人気の「高菜チャーハン」腹が減っていたしうまそうなのでほとんど食ってしまってから写真を撮った。高菜、ジャコ、キンカハム、たまご、ピーナッツ、万能ねぎ、赤ピーマン、アスパラが入っている。それぞれの具が生きていて、しかもご飯を盛り立てる小さなメンバーに徹している。














左は「華湘」の卓上にあるお茶の容器。右は両国・「川崎」ちゃんこの名店、コースの最初に三種類の焼き鳥が出る。














ここのちゃんこは鳥だけ、さっぱりしているがうまい。面倒を見てくれた若い衆が冗談を上手に言うなど普通のスタッフというよりちょっと感じがあったので「息子さん？」と聞いたら「甥です」。帰りに他のスタッフに聞いたらやはり息子だ。シャレを言ったつもりらしい。
蕎麦屋もいろいろ、これはご存知「岩船」のかき揚げセイロ。かき揚げはひとりに二つ出てくる。