やっぱり「次なる社会」を考えなきゃ ヴォルフガング・シュトレーク「時間かせぎの資本主義 いつまで危機を先送りできるか」
2016年 08月 18日
甲子園は準々決勝だ。
若い頃、前夜京都で泊まって(大文字焼きがみられた)、早朝球場にかけつけてダフ屋の切符を買った。
その年のベスト八校勢揃い、「カッチャリはいかがですか」、カッチャリの中にホテルにあったティ―パックを入れておくといい具合に水出し茶ができる。
カッチャリは頭の上にのっけたり、顔を冷やしたり、4試合終わるまでにいくつ買ったか、UV対策などしないで楽しんだ。
今じゃ、百万円もらってもできないな。
皆さんのブログを拝見していると、お祭り、迎え火・送り火、親戚の集まり、町内会の行事、、懐かしい暮らしがまだ生き生きと残っているんだなあと羨ましいような・嬉しいような気持になる。
隠居・俺は早朝散歩(withサンチ)、洗濯、水やり、ストレッチ&筋トレ、ブログ、読書、夕方散歩(一人)、晩酌(焼酎に切り替えた)、軽く読書、そしてネル。
すこぶる規則正しい日々だ。
昨夕は駒沢公園上空の空を見つつ散歩した。
道端に今風じゃない花を見つけると嬉しい。
立ち止まるとすぐに蚊が刺す、長そでの先の日焼けした手を狙ってくるのだ。
図書館に予約した本を取りに行ったら分厚いのが5冊、そのほか友人に借りた本に、俺が自分で買った本、読んでみると面白いのもつまらないのも、面白くてもシンドイのもあるなあ。
その面白くてもシンドイ、俺が大枚4200円を投じて買った本から。
貨幣インフレ(紙幣の増刷)、国債発行により民間金融機関からの招来の税金を担保にする前借(レーガン、サッチャーなどの新自由主義)、金融と資本市場の自由化拡大による国家債務の家計への付け替え(サブプライムローン)、その都度採られた政策は一時しのぎで、今また時間かせぎの真っ最中、それは中央銀行によるゼロ金利、危機国の国債購入、株購入、国家と二人三脚で危機の表面化を防いでいる。
民主主義の正当性危機を資本主義の力による「非可視化」の試みだった。
アメリカや日本、それよりも深刻なのがユーロ危機だ。
筆者・ドイツ、マックス・プランク研究所所長・ケルン大学教授・シュトレークは、国民国家の主権回復と、各国通貨への回帰を提言する(ハーバーマスは逆に超国家的組織の立法的機能の強化をいう)。
こうした時間かせぎの結果、今や国民は唯一正当な主権者ではなくなった。
金融市場が政府に要求を突き付ける。
さすれば独裁こそ求める道だ、緊急事態条項・秘密保護法、、民主主義など知ったことか。
それを易々と許さずに民主主義を守るために、「次なる社会構想」を練らねばならない。
読むだけでなく考えなきゃ!
鈴木 直 訳
みすず書房
若い頃、前夜京都で泊まって(大文字焼きがみられた)、早朝球場にかけつけてダフ屋の切符を買った。
その年のベスト八校勢揃い、「カッチャリはいかがですか」、カッチャリの中にホテルにあったティ―パックを入れておくといい具合に水出し茶ができる。
カッチャリは頭の上にのっけたり、顔を冷やしたり、4試合終わるまでにいくつ買ったか、UV対策などしないで楽しんだ。
今じゃ、百万円もらってもできないな。
すこぶる規則正しい日々だ。
昨夕は駒沢公園上空の空を見つつ散歩した。
立ち止まるとすぐに蚊が刺す、長そでの先の日焼けした手を狙ってくるのだ。
その面白くてもシンドイ、俺が大枚4200円を投じて買った本から。
振り返れば、一九七〇年代以後の後期資本主義の危機の歴史は、資本主義と民主主義のあいだに介在するきわめて古く、根本的な緊張関係の漸進的な拡大過程だった。言ってみればそれは、第二次世界大戦後に資本主義と民主主義を結びつけた強制結婚の段階的解消過程だった。高度成長の終焉、石油危機、賃上げ、社会保障費の拡大などにより戦後資本主義が壁にぶつかり危機が発生すると、新自由主義は危機の解決ではなく、先送り(=時間かせぎ)をしてきた。
貨幣インフレ(紙幣の増刷)、国債発行により民間金融機関からの招来の税金を担保にする前借(レーガン、サッチャーなどの新自由主義)、金融と資本市場の自由化拡大による国家債務の家計への付け替え(サブプライムローン)、その都度採られた政策は一時しのぎで、今また時間かせぎの真っ最中、それは中央銀行によるゼロ金利、危機国の国債購入、株購入、国家と二人三脚で危機の表面化を防いでいる。
民主主義の正当性危機を資本主義の力による「非可視化」の試みだった。
アメリカや日本、それよりも深刻なのがユーロ危機だ。
筆者・ドイツ、マックス・プランク研究所所長・ケルン大学教授・シュトレークは、国民国家の主権回復と、各国通貨への回帰を提言する(ハーバーマスは逆に超国家的組織の立法的機能の強化をいう)。
金融市場が政府に要求を突き付ける。
税収は国民の社会保障などに充てるな。その代りに、国債価値の維持と利払いに使え。行政をスリム化し、大胆な年金カットと社会保障削減を断行する政治家こそが良きリーダーなのだ。
さすれば独裁こそ求める道だ、緊急事態条項・秘密保護法、、民主主義など知ったことか。
それを易々と許さずに民主主義を守るために、「次なる社会構想」を練らねばならない。
読むだけでなく考えなきゃ!
鈴木 直 訳
みすず書房
Commented
by
sheri-sheri at 2016-08-18 12:57
読むだけじゃなく、考えなきゃ・・賛成です。私たちの年金もこのままでは心配ですね。運用方法が心配。将来を考えても、これからの世代の人々の暮らしは一体大丈夫でしょうか。お花は百日草ですね。私も大好き。昔の花がいいです。朝鮮朝顔、古来から伝わる朝顔や、朝露を浴びて咲く花々いいですねぇ。・・
0
Commented
by
unburro at 2016-08-18 14:27
最近、kindleでタダ読みした本ですが、
島田雅彦の『悪貨』というのがあります。
金に恨みのある主人公が、偽札を大量に流通させ、資本主義を崩壊させよう、とする物語。
B級映画の原作のような、小説としてはイマイチでしたが、
気持ちは分かるなあ、と思いました。
島田雅彦の『悪貨』というのがあります。
金に恨みのある主人公が、偽札を大量に流通させ、資本主義を崩壊させよう、とする物語。
B級映画の原作のような、小説としてはイマイチでしたが、
気持ちは分かるなあ、と思いました。
Commented
by
saheizi-inokori at 2016-08-18 21:11
> sheri-sheriさん、古来からの草花をのんびりと愛でる日々を子供たち孫たちにも伝えたいですね。
Commented
by
saheizi-inokori at 2016-08-18 21:12
> unburroさん、読んだことがあるかもしれない、題名だけは覚えている、そんな程度です。
Commented
by
蛸
at 2016-08-19 01:01
x
考えても考えても、トンネルから抜け出られへん、
どないしたもんや、
どないしたもんや、
Commented
by
saheizi-inokori at 2016-08-19 09:57
> 蛸さん、成長なき社会かなあ、軟着陸が難しそうです。
Commented
by
hanamomo08 at 2016-08-19 12:11
Commented
by
saheizi-inokori at 2016-08-19 20:47
by saheizi-inokori
| 2016-08-18 11:57
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Trackback
|
Comments(8)