腐った豆腐を食わせるor不思議な声の義太夫を聴かせるor知ったかぶりをする、どの旦那がいい? 国立演芸場6月上席
2016年 06月 03日
こんなときは落語に限る。
東京かわら版をあたると、あるじゃないか小満んが国立でトリだ。
シニア1300円、六分の入り。
上方落語、カラス天狗を生け捕って天スキ、すき焼きにしたら売れるやろな。
天狗はどこで獲れるんやろか?
鞍馬に行って、修行中のぼんさんを天狗と間違えて鳥刺しならぬ天狗刺し、、。
あのぼんさん、どないなるんやろ。
持ち味の軽さ、とぼけた味が生きてきた、浪曲入りが楽しい。
ひびきわたる・キセル漫談
ギャグの連発、「沖縄でおみくじ引いたらキチばかり」「やってほしい大売出し、医者が注射打ち放題・薬飲み放題」「鶴の恩返しの鶴が機織りをしてないので覗いたら携帯でオレオレ、あ、サギになった」、、あまり受けない。
キセルで赤ん坊、雌鶏、オットセイ、アザラシ、トドの泣き声、ペーソスを感じた。
長い酒呑み談義、せっかく国立に来たんだから、帰りはぜひチエーン店じゃなくて、小料理屋に行くべし。
理想の小料理屋、肉がついてきて、でも後ろから見た肩あたりに、まだ私、女捨ててないのと宣言している未亡人のママ、家に居場所のない60代後半男が「こんどデズニ―シ―に行こう」なんて言うのを「ママは俺に気があるのに」と冷たく眺める50代男、嵐の日にこんな時行くのがモテる秘訣と出かけてみたら鼻下長男で超満員、、まあ、妄想の小料理屋だね。
「酢豆腐」と似た噺だが、「酢豆腐」の方が好きだ。
「ちりとてちん」は、旦那が目下の金さんにいたずらをしかける。
「酢豆腐」は町の若い衆が、きざな若旦那にいたずらをしかける。
どっちも身から出た錆なのだが。
腐った豆腐を口の中に流し込んだ金さんの表情が面白かった。
ホンキートンク・漫才
蛇を題材にしてぬるっと滑りまくり。
圓太郎「馬の田楽」
大声で笑う客、についてのちょっとした噺、大声で笑ってみせながら客をつかむのはさすが。
大声を出すのは仕事柄だと船頭と馬方の話をしてネタに入る。
馬方の多十は馬に、子供に、権じいに、つんぼの婆さんに、大声の出しっぱなし。
それでか後半のいたずらっ子、虎十、土手の男とのやりとりはカット。
婆さんが変な色気を(しつこく)出すのはいかがなものか。
アサダ二世・奇術
「今日はちゃんとやりますよ」「こうですよ、どんなもんだ、参ったか」健在。
小満ん「寝床」
藤村の羊羹はめいめいに、料理番は職人三人、えらく評判がいいようだから二十人足して七十人前にして、ほんとに人の好い自信に満ちあふれた大家だ。
「この人にしてこの病あり」、その通り。
頭が来ないと聞いて「本当ならイの一番にきて先頭に立って騒いでくれるのがカシラだろう」、御意。
義太熱、節々が痛む。
中トロについてきたワサビの利くこと!板さんが気ィ利かして義太夫じゃ泣けないだろうから。
店の者たちの欠席事由に「うつ病」、「胃痙攣」で注射を打った、脚気、いろいろ考えるなあ。
アベノタタリ、なんてのもあるかも。
はんぺんのグラタンを食って鹿角のSさんたちと笑ったらアベノタタリが少しく軽快した。
あそこに見えるのは火星だろうか。
って、笑っている場合じゃない(怒!)のですが、上手い!
この祟りは、将来永きに渡って、この国に禍いをもたらすでしょう。
厄払い選挙、になれば良いのですが、
厳しい、かなあ。
でも、諦めないゾ‼︎
『馬の田楽』も、やはり小満んの方が味がありますね。
円太郎、悪くはないのですが、少し喧しすぎかな^^
もちろん、「アベノミクス」の連呼よりは、円太郎の方がいいに決まってますがね。
さて、私は今日・明日、テニス仲間との合宿で、今夜宴会で二席ご披露。
一席は喜多八の音源を元にした、ある噺です。
後日、ご報告します。
その落語家オリジナルのもの(ヒトと事由が合致した)が混ざると可笑しくて笑ってしまいます。
「東京かわら版」最新号(新二ツ目わん丈の談)によると、小満んは着道楽、とか。
そういえば、いつも粋な着こなしですね。
今までも政治家をそれほど信用したことはないけれど、安倍は別格、さいしょから何を言ってもいいと思い込んでいるような感じがします。
要するに大部分の国民は”物の数」に入っていない、だから平気で論理の合わないことをいったりやったりする。
ああ、腹が立つ!
目病もいない、いろいろやって楽しんでいる風でした。
若い連中に囲まれて店を探す師匠も楽しそう、だれかが先行して両手で丸を作って、それから道を横切って行きましたよ。