安倍はビリケン首相戦後版だ 「憲法改正」の真実(立憲主義と民主主義)

五月晴れの日曜日、カミさんとサンチと散歩がてら駒沢公園にいった。
サンチの奴、俺だけと行く時よりもはしゃいでやがる。
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持って行ったお握り弁当がうまい。
いっちょまえに仲間入りしたがり首を突っ込んでくるサンチには飯粒100粒くらいを、10粒くらいにわけてやる。
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手品の練習だろうか、子供たちが手を叩いて笑っている。
みんなそれぞれのポーズが面白いね。
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広場がにぎやかだと思ったら、「駒沢肉横丁&世界のクラフトビール・フエスト」。
いっぱいやったら、とカミさんに勧められたがお握り食っちゃったし、飲んだらしんどくなりそうだし、ちょっと高いし、、要するにいまいち気が進まなかった。
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腕白パークも覗いて、桜新町駅まで歩く。
連休明けには、といっていた「はじめ」を見にいくと、
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やったあ!
喜んでいたら、戸が開いて、親方とママと姉さんの笑い顔、「ご迷惑かけました、もう大丈夫です!」、はじめ難民が押し寄せそうだ。
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「民主主義が立憲主義を破壊するのに使われる危険がある」。

天皇主権の明治憲法の時代には、天皇あるいは藩閥政府(のちには軍部)が権力を握っていることが明らかだったから、憲法によって縛られるべき権力も明確だった。
帝国議会を無視した超然内閣の寺内正毅首相のあだ名はビリケン首相だった。
それは大阪通天閣のビリケンに似ているということもあったが、彼が「非立憲」(≒ビリケン)だということ、当時は一般民にも立憲・非立憲という言葉が定着していた。

戦後、国民主権になると、主権者たる国民の代表が決めたものをなぜ憲法で制限する必要があるのか、という疑問がでてくる。
現に安倍は立憲主義とは絶対王政の時の考え方で、今の時代には絶対的なものではない、と国会でも主張している。
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民主主義だけでは、社会は不安定になるし、危うい方向にも向きやすい。
そのもっとも有名で重要な事例はナチスドイツの登場の仕方だ。
いみじくも2013年に麻生財務相が言ったように、
(ドイツの)憲法はある日、気づいたらワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね。
ワイマール憲法は国民主権に基づく民主主義だった。
人民の名において非人道的な支配をしていた旧ソ連・東欧圏、国民投票をすると100%近い支持を得ていたイラクのサダム・フセイン。
世界的な流れで見ていいうと、≪民主≫だけで進んでいっても、全体主義に転化したり、独裁を招いてしまう。過去30年ほどのあいだに立憲主義は急速に見直されてきている(樋口)

安倍が「たった三分の一ちょっとの国会議員が反対すれば(憲法改正が)できないのはおかしい。そういう横柄な議員には退場してもらう選挙を行うべきだ」(2012年9月)(引用しているとトランプの顔が浮かんでくる)と言ったのは、絶対民主主義の考え方、すなわち多数派は支配的にふるまってよいとする民主主義の考え方だ。
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そういう危険な、ときには憲法に書かれた人権や法手続きなどを踏みにじるような(現安倍政権)多数派に歯止めをかけるのが立憲主義だ。
まして民主主義を表に振りかざしながら国会を軽視するような安倍はその民主主義すら破壊しようとしている。
立憲主義と民主主義、そのどちらもが存在せず、そのような権力が恣意的にその力をふるうことができる政体をなんと呼ぶのか。
独裁政治、小林は金ファミリーが支配する北朝鮮と、日本は変わらない状態に近づいている、とまで言う。
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そんな政権に憲法を好き勝手にさせるわけにはいかない。
Commented by antsuan at 2016-05-09 13:01
現憲法が歴史学者に「占領政策基本法」と云われる由縁は、憲法が出来ても、最初は占領軍が主権者であり、主権を回復したはずの独立後は、日米安保不平等条約により米国に主権を譲渡し、実質、我々日本国民はただの一度も主権者となっていないからではないでしょうか。
Commented by jarippe at 2016-05-09 13:42
老いも若きも一致団結して大きな力にしていかねば・・・・・
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-09 20:49
> antsuan、それは現憲法がよくないからですか。
今でも国民の主権を無視している安倍たちが考えているような憲法を作ったらますますアメリカのポチになるのではないですか。
国民が主権を発揮できないように民主主義を破壊し、立憲主義をないがしろにしている安倍=日本会議は憲法を変えて日本が晴れて軍隊が持てたら日本がちゃんとするなどとあり得ないことを考える妄想集団だと思います。
あれだけの軍備を備え、めちゃくちゃな金を使っているアメリカの実態をみたらすぐにわかることではないですか。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-09 20:50
> jarippeさん、まったくその通りですね。
Commented by unburro at 2016-05-09 21:29
小林節先生、立ち上がりましたね。
しかし、選挙で独自候補を立てることが、
安倍の自公に勝つことになるのかどうか…
心配でもあり…ムム、ムツカシイ(ー ー;)
Commented by j-garden-hirasato at 2016-05-10 07:00
「駒沢肉横丁&世界のクラフトビール・フエスト」
この手のイベント、
東京では多いですね。
GWに東京の娘のところにいったとき、
スカイツリーの足元の広場でも、
世界のビールのイベントをやっていました。
一杯1000円、
やはり、高いですよね。
二杯目にはいけませんでした。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-10 10:15
> unburroさん、たしかに。
敵に塩を送ることにならなければいいのですが。
水面下でどういう動きがあったのか、気になります。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-10 10:17
> j-garden-hirasatoさん、ここも1000円が主体、肉も1000円、昼から一瞬の間に2千円はちょっと手が出ません。
Commented by ikuohasegawa at 2016-05-10 10:54
① 権力は制限されねばならぬ。
法律が国家の意思として国民の活動を制約するのに対し、憲法は、国民が権力に対して、その力を縛るもの。憲法を守る義務は権力に課され、国民は権力者に憲法を守らせる側に立つ。

② 近代立憲主義の実質的内容は「人権」であり、さかのぼって「個人」を社会の価値の源泉とする考え方である。天賦人権説が根っこにある。

これだけは堅持していかねばなりません。
Commented by saheizi-inokori at 2016-05-10 21:07
> ikuohasegawaさん、本書のエッセンスはこれにつきますね。
小林博士に対して、「そういう考え方は取りません」と高市早苗が国会で抜かしたそうです。
天動説!
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by saheizi-inokori | 2016-05-09 10:08 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(10)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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