大変なことになってるんです! 樋口陽一・小林節「『憲法改正』の真実」
2016年 05月 08日
発言内容も「聞きとれない」と記録されるような異常な状態で、何本もの違憲法律が一括可決された。
怒りに燃えた俺はどこに行ったのだろう。
政権の思惑通り、メデイアの誘導通り、怒りは風前の灯だ。
あの日、日本の戦後史上はじめて、権力者による憲法破壊が行われた。
それは2015年4月、自国の議会で議論をする前に、安倍がアメリカ合衆国の議会でなされた演説のなかの「夏までに成立させる」という約束にもとづいて強行された。
立憲主義も民主主義も死んだのだ、私たち日本人は、今までと違う社会、異常な法秩序のなかに生きている。
その、憲法を否定した当の権力者が、憲法を改正しようとしている。
奪われてしまった民主主義を奪還すること、破壊されてしまった憲法を回復すること、壊されつつある日本の社会を守ること。
そのために、法の専門家である我々が、市民とともに、抵抗していかなくてはならない。
長い戦いが始まっている。
樋口陽一。
1934年生まれ、東京大学・東北大学・パリ大学名誉教授、国際憲法学界名誉会長、日本学士院賞受賞、レジオンドヌール勲章受勲。
政治とは距離をおいて生きてきた泰斗が日本の危機に立ち上がった。
護憲論。
小林節。
1949年生まれ、慶応大学名誉教授、弁護士、元ハーバード大学ケネディ行政大学院フエロー。
改憲論者でもあり長年自民党のブレインとして議員の勉強会などに関わってきた。
その自民党議員たちの多くが、「近代憲法とはなにかについて、まったくといっていいほど理解を示さない、理解できない」状態であることにあきれ果て、「現時点では、憲法改正は断じて行うべきではない。あの思いつめた人たちが、どこへ憲法をもっていってしまうのか、本当に不気味」として「体を張って抵抗している」。
それは、
① 権力は制限されねばならぬ。
法律が国家の意思として国民の活動を制約するのに対し、憲法は、国民が権力に対して、その力を縛るもの。憲法を守る義務は権力に課され、国民は権力者に憲法を守らせる側に立つ。
② 近代立憲主義の実質的内容は「人権」であり、さかのぼって「個人」を社会の価値の源泉とする考え方である。
天賦人権説が根っこにある。
こういう考え方をしごく当たり前と思う人が圧倒的多数であると思うし、そうでありつづけて欲しい。
世界のほとんどの民主主義・立憲主義の国では常識だ。
現に安倍は上記アメリカ議会の演説で、日米は「法の支配、人権、そして自由を尊ぶ、価値観を共にする結びつき」だと言って拍手された。
しかし自民党の憲法改正草案を押し立てる改憲派の議員の考え(=安倍の考え)を正直にいうならば、
日本国民には生まれながらにしてもつ権利はございません。それが日本の伝統です。国に奉仕してはじめて権利がもらえる美しい国です。となるはずだった。
そうであればアメリカ人はKが安倍を乗っ取ったと思ったかもしれない。
そのポイントを何回かに分けて紹介するつもりだ。
集英社新書
有難い!です。
期待してます。っていうか、自分で読めよ…とも思いますが、
やっぱり、よろしくお願いいたします。
しかし、去年の9月の怒りと絶望、について、
忘れたわけではないけれども、ちょっと横へ置いておく…
という気分になっている自分を再発見してしまいます。
だって、怒りっぱなしは身体に悪い…
九州の地震も、東北の復興も、原発も、待ったなしで迫ってくるこの国の危機が目白押しです。
その基本となる憲法を忘れてはいけないのですよね。
アメリカのトランプ人気は絶望的ですが、安倍政権を支えているのも、同じ構図なのだと思います。
自分や家族の健康や平和を守ることに精一杯ではありますが、
怒りや疑問を忘れないようにしたいと思います。
たしかにこちらは憲法や地震や原発以外にも考えなきゃいけないことがたくさんあっていつまでも怒りまくっているわけにもいきませんね。
でも敵はそれが狙い、彼らは日本解体が日々の仕事だから困ったものです。
忘れないわ!が絶対必要です。
残念ながら人物の器が違い過ぎて勝負にならないです。
ロシアにいってプーチンと意思疎通ができたとはしゃいでいますが、掌の上で転がされているようです。
国民が揃って立ち上がらないといけないですね
昭和史を勉強しないとなりません
北朝鮮のこととやかく言っていますが
祖父を尊敬しその路線で進もうとしているところ
あれ? 似ているぞと思いました
小林節さん 先日こちらへ来てくださいました
私は病院でしたが いろんなお話を見聞きして
支持率を下げ次の選挙に反映させないといけないですね
またいろいろ教えてください
なかなか本を読む時間をもてなのと、読んでもすぐ理解はできないのですが…マスコミや報道に流されないで自分で考える力をつけるためにも本を読むことも大事だなと感じています。
最近は地方紙だけではなく他の新聞もとりはじめました(^O^)
たいせつな一票ののためにも日頃から少しずつ新聞や本も読みたいと感じています~。
たまに政治家を扱うかと思うと、都知事が湯河原の別荘に毎週公用車で行くというようなことを大事そうに報道、肝心の違憲状態については一部新聞以外は触れないどころか擁護する始末です。
そうであっても憲法があるからアメリカのやる無法なテロまがいの戦争とつきあわずにやってこれたのでしょう。
安倍などが考える憲法改悪をしたら、そうはいかない、地球の裏側にまで日本の兵隊がかりだされるのではないでしょうか。
5月初めの各メディアの憲法に関する世論調査で、全てのメディアで改憲に反対している人が増えているのも、彼らの真の狙いに国民が少しずつ気が付き始めたという事でしょう。油断は禁物ですが、多数の国民の意見は正しい方向へ向かっているように思います。