大伴旅人にそそのかされて昼下がりの酒@桜新町のさくらまつり

昨日はカミさんがちょっとふさぎこんでいたので、誘って桜新町のさくらまつりに出かけた。
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毎年、花が散ってしまったり、ぜんぜん咲かなかったり、商店街の予定が先にあるから、みんな心配していたが今年は半分も咲いたかな。
ここはかつては玉川線が走っていたのを1977年に、なんと免許申請から20年を経て地下に新玉川線・現田園都市線が開通したときに、1979年に渋谷寄り・区道部分に「関山」という八重桜が、1980年に用賀寄り・都道部分に多品種の遅咲き八重桜が植樹されたものだ。
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一時からのイベントを待って早々と場所を取っている人も多い。
「はじめ」の前に行くと親方が出て稲荷寿しとコロッケを売っている。
この日に間に合わせようとしていたママがでてこれなかったのは寂しいが、まもなくカムバックする由、大事を取ってほしい。
両方買って(250円)、立ち食い、こんなことをするのも久しぶり。
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人混みは嫌いだけれど、このくらい(100メートル弱)の規模だということと、知っている人に会うような感じなら楽しい。
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稲荷寿司などを食ったら腹の虫が目覚めたので、地下にある桑名屋(酒屋)の酒蔵の立ち飲みコーナーで軽く一杯やりながら何かをつまもうと降りて行ったら、「しらいし」のママがいるではないか。
「しらいし」は、この酒屋から酒を仕入れている。
我が家も「水尾」を配達してもらっているのだ。
そういえば、「はじめ」も「しらいし」も我が家と同じく大野魚屋から仕入れているのも楽しい。
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呑みましょうよ、というわけで、奈良の「百樂門」を頼んだら、生のどぶろくなものだから少しづつ空気を抜くのに時間がかかるという。
じゃあ、それを待つ間に長野の「高天」、すっきりとうまい酒だ。
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(肝心の稲荷寿司や百樂門を撮り忘れた)

「百樂門」、つぶつぶが感じられるような、昼から酔っ払っても呑みつづけたいような危険な酒だった。
昼下がりの酒なんて!
旅人さんにそそのかされたのだ⬇。
わるくないなあ、クセになりそう。

日の当たらない酒蔵で2時間近く過ごして、ふたたび満員の人をかき分けて水前寺清子のショーをみた。
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この近くに引っ越して52年とかで毎年無償で出演している。
一時間近く、歌い続けたのはすごい。
「三百六十五歩のマーチ」はサザエさん通りにもしょっちゅうBGMとなって流れている。
いい歌だ、まったく、名曲といってもいいくらい。
休まないで歩け、ってのはチトつらくなりましたがね。
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くたびれていたが、もう少しもう少しと頑張って待ったのは、深沢高校の和太鼓に元気づけてもらいたかったからだ。
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チータのファンたちが帰った後、道に座り込んで彼らの熱演を鑑賞。
感動、こういうのを見ているとついウルウルしてくるのだ。
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「深沢・桜新町さくらフォーラム」がテントを出していた。
旧・新町住宅地の桜並木が核となっているこのまちの景観を大切にしようと取り組んでいる市民団体。
68ページからなるこの「深沢・桜新町100年史」、展示してあるのを見ていたら、世田谷区民には無料で差し上げます、とのこと。
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今朝読んだら、なかなか本格的な読み物になっている。
朝な夕なに堪能した呑川などの桜並木の由緒。
呑川は1932年に組合設立された駒沢村深沢の区画整理事業で改修されたときに両岸に桜が植えられた。
80年も頑張ってきたのだもの、立派なのは当然だが、毎年何本かが伐られていくのも寂しいけれどやむを得ないのか。
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呑川と平行する東大通リ・西大通り(どちらも辛うじて一車線+歩道、写真上は東)は1913年の住宅地分譲のころから植えられていたのだから、戦時中に伐られた(半分)り枯れたのもあるだろうが中には百年級もあるわけだ。
サザエさん通り(中央通り)は商店街の形成に伴って桜は消えてしまった。

昭和30年代初めのことだろうか、住民の思い出話が載っている。

 桜のトンネルといってね、、雨の降った日など、電車を降りて桜並木のなかに足を踏み入れると、傘がいらないんだよ。そりゃ、すごかった。

宅地が細分化していくのも桜を伐り倒す方に働く。
一軒の家をマンションにして、、だから縁もゆかりもない俺でもはじっこに住めたんだけど。
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俺が今年見た桜並木でもいづれ「そりゃ、すごかった」という人が出てくるのかもしれない。
今のうちに、できるうちに、せいぜい酔いませう。
酒に桜に。

Commented by unburro at 2016-04-11 23:25
はい、昼酒好きの驢の字、です。

「百楽門」の発泡性の濁り酒ですか?
以前、家で開けた時、シャンパンの様に栓が飛んで天井に激突しました。
あふれ出たお酒を、口で迎えにいったのは、言うまでもありません。
「そっと、開けてください」とは、言われていたのですが…
そっと、の加減が分からなかったのです。
おいしい酒、ですよね(^_^)
Commented by otebox at 2016-04-11 23:41
いいじゃないですか。ここには昔が残ってる。時は流れ変化は世の常ってか、それでも意識して繋ごうとする住み手の心意気が見えて嬉しいです。
Commented by j-garden-hirasato at 2016-04-12 06:52
おおー、
ほろ酔い気分で、
いろんなイベントも楽しめ、
最高の花見でしたねえ。
しかも、奥様公認。
それにしても、
平面のサザエさんを立体化させると、
やはり、ちょっと不気味になりますねえ。
Commented by ikuohasegawa at 2016-04-12 07:44
読んでいるだけで満足できる。そんな花見ですね。
Commented by kogotokoubei at 2016-04-12 08:41
桜新町駅近くが呑川の源流とのこと。
道理で、ご近所にお住まいの方が「呑ん兵衛」ばかりになるわけだ(^^)
川に流れているのが、水ではなく酒じゃないのですか!

「はじめ」の女将さん、もうじき復帰ですか。
良かったですね。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-12 10:38
> unburroさん、酒屋が栓をスコーシ緩めて、10分くらいおいて、栓に穴をあけて20分くらい置いて、それでもまだだめでボールに空けました。
だいぶ吹き飛んで損をしたようです。
酒屋は参ったでしょうが、こちらはちょっと楽しいショー気分。

昼酒の余禄^^。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-12 10:39
> oteboxさん、ほんとに他国者でも懐かしさを感じさせるのは商店街の人たちの熱意のせいかもしれないな。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-12 10:44
> j-garden-hirasatoさん、もういいや、と自らを縛っている自制を解いてしまうってのは素晴らしい開放感がありますね。
サザエさん殺人事件だなんて^^。
着ぐるみが犯人なのです。
中を入れ替わる、ありそうなトリックかな。
白昼堂々お祭りの人混みに死体が残されるのです。
書いてみようかな。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-12 10:45
> ikuohasegawaさん、ウナギの匂いのカギ賃ならぬ花見の見物料は?
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-12 10:49
> kogotokoubeiさん、豪邸の庭の中だったとか。
深沢高校全体がワカモトの創業者の屋敷だったとか、豪壮な家も少しは現存しています。
私の住むところはそういうエリアからはずれているのだけれど。

もう一か月以上になります。
出てきても足に負担のかかる仕事ですから無理しない方がいいと親方にはいいましたが。
Commented by at 2016-04-12 20:47 x
私には水前寺清子さんといえば、市馬演じる『山号寺号』の前にTVドラマ「ありがとう」なんです。
当時の顔ぶれ(男優・女優陣)は錚々たるもんです。

水前寺さんがドラマの中で歌を歌ったり・・・
プチ・ミュージカルみたいなもんでした。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-13 00:43
> 福さん、それも私は知らないなあ、テレビをあまり見なかったのです。
さいきんは少しみてますが。
チータが今年は3本だったかの番組に出ているというようなことをしゃべってました。
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by saheizi-inokori | 2016-04-11 18:01 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(12)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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