花に浮かれておりまする

桜に浮かれている場合か、と自分で書きながら、来年も桜が見られるという保証があるわけでなし、呑川で夜桜を観た。
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鴨がたくさん舞い降りていた。
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けさの桜吹雪のすごいこと。
まさに『しづこころなく花の散る』といいたいところだが、触れたとも感じられないような花びらに打たれているとむしろ心が落ち着く。
そよ風がひとしきり吹いた後、ひと呼吸遅れて花吹雪が舞う。
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花筏というのは植物の名前でもあるけれど、花弁があたかも筏のようになった様をいう。
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落語に「花筏」というのがあって、それは人気大関の名前なのだ。
見てはきれいだけれど、浮いて流れていく様は、儚げでとてもものを乗せることはできそうもない花筏。
そんな名前の相撲取りってあまり強そうではないな。
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枝垂桜は早咲きもあるし、これからというのもある。

花見に祖母と母を招こう。
祖母の歌から、

 右ひだり桜花さくこの道はゆくもかへるもはかどらずして
 
 いつもよりことしは花のまたれけり頃しも君にあはむと思へば

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昨日、整体の後、遠回りして桜新町の八重桜並木をみた。
10日がさくらまつり、ことしはなんとか間に合うかな。
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母の句も。

 春の夜をあかあか点る小学校

進級、進学、入学、子供たちは毎日が驚きと喜びの日々。
それを支える先生たちは忙しいことだろう。
よろしく頼んまっせ。
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カミさん、近作ふたたび、花見の仲間入り。

Commented by Vimalakirti at 2016-04-09 15:25
桜色ってやさしい色だなぁと改めて思いました。
奥様の絵のように小鳥がたくさんやってくる景色、
現実であってほしいですね。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-09 16:27
> Vimalakirtiさん、やさしい、実にいろんな桜色、
見飽きないです。
Commented by hanamomo08 at 2016-04-09 22:59
ここもすばらしいさくらづくし。
お祖母さんの歌もお母様の句もすばらしい。
お会いしたことがないのに、情景が浮かんでくるような気がします。
奥様の絵も淡い色でまとめられて美しいです。
花筏も見られますね!
さんちゃんの小さな体にもさくらの花びらが何枚かのったことでしょう。
Commented by sora at 2016-04-10 05:12 x
もちろん 来年も美しい桜の記事をお願い致します!

此方は「パナマ文書」で各国の調査開始で騒然です。
一方、日本も多数の人名や企業名が暴露公開されてますが
政府は調査する考えはないと言ってる?とか。凄いです!
Commented by j-garden-hirasato at 2016-04-10 07:07
「来年も桜が見られるという保証があるわけでなし」
何をおっしゃいますか。
飲み過ぎなければ、大丈夫(笑)。
東京では、もう八重も咲き始めたのですね。
サクラは、
ついつい散歩をしたくなる、
そんな不思議な魅力がありますね。
Commented by k_hankichi at 2016-04-10 08:15
やはり、桜は並木が映えますね。一本一本の微妙な違いにも感興する。人のひとりひとりの違いにも、僕らは、もっともっと感興する必要があるのですね。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-10 09:41
> hanamomo08さん、今朝はさすがに花筏の色も茶色めいて花吹雪もほとんど見られなかったです。
窓を閉めてあるのに花弁が絨毯の上に落ちていました。
サンチにくっついてきたのでしょう。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-10 09:45
> soraさん、徹底的にやって欲しいですね。各国が連帯してやらないと効果はないでしょうから。
日本の国税が動かないはずはないと思うのですが。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-10 09:47
> j-garden-hirasatoさん、今日は桜新町の花まつり、八重桜並木がきれいなのですが、さてどのくらい開いているか、あとで行ってみようかと。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-10 09:49
> k_hankichiさん、若いうちは桜自体に興味もなく、ましてや違いなど気にも留めませんでした。
年を取るということも悪くないです。
Commented by pallet-sorairo at 2016-04-10 10:49
スミマセン。
わたくしも花に浮かれておりまする(^^ゞ
奥様の画の小鳥さんたち「お~いみんなぁ、花見に行こうよ~」って、
仲間を誘ってやって来たんですね、楽しそう ♪
『脊梁山脈』最終章に入りました。
古代史の展開部分はさらっと(^^ゞ流しましたが
久しぶりに小説を面白く読んでいます。
ご紹介、ありがとうございました。
Commented by namiheiii at 2016-04-10 11:00
いい歌、いい句、いい絵ですね!心がほんわかして来ました。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-10 12:11
> pallet-sorairoさん、噛みごたえのある文章だと思います。
この作家、御宿が好きらしい。
浮かれられる間は浮かれましょう^^。
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-10 12:12
> namiheiiiさん、ありがとう。
祖母や母のたたずまいを思い出します。
Commented by mother-of-pearl at 2016-04-10 22:09
>来年も桜が見られるという保証があるわけでなし
毎年桜を見る度に、今年も見ることができた、としみじみ思います。

桜に限らず、全ては一期一会の覚悟で臨むべきなのでしょう。

こちらの写真でつくづく、水辺の桜はきれいだと思いました。
目黒川、千鳥が淵・・ふと気付いたのです。
少なくともそこだけには込み合う人影がないからかも、と。

来年の桜も、楽しみましょう!
Commented by saheizi-inokori at 2016-04-11 08:31
> mother-of-pearlさん、一期一会の覚悟、そうしてみると年々歳々、花相似ても、同じじゃないことにも気づきます。
むしろ人が変わっているようで変わっていない。
水面に映り込む桜、花筏、、水辺の桜は変幻自在です。
今年はまだ見ていないけれど、山の中で一人静かに咲く山桜もいいのですが。
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by saheizi-inokori | 2016-04-09 12:18 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(16)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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