サンダースよ、がんばれ!

台湾にいるユイが、この間までよちよち歩いていたと思ったら、もう高校受験。
無事試験を終えて我が家で晩飯。
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ちらし寿司、レンコンの梅酢和え、ニンジンのサラダ、ナマコ酢、マグロ赤身刺し。
グラタンは、ホウレンソウ、豆腐、チーズ、しめじ、玉ねぎ、サトイモ、みそ、、カミさんの試作。
ヒレステーキは俺がミディアムレアで焼く。
食後はNAOKIのケーキ。
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お腹がすいていたらしく、旺盛な食欲で平らげるユイ。
試験結果はどうなってもこの笑顔と食欲があれば心配いらない。
俺ももりもり食ってグビグビ呑む。
ガンマも中性脂肪も、片目をつぶって見逃してくれい。

朝日朝刊に「21世紀の資本」の著者・トマ・ピケティがコラムを書いている(ルモンド紙、2・14付け記事の抄訳)。
昨日は「米大統領選 サンダース氏は新時代を開くか」。
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30~70年代、アメリカが不平等の是正のため、野心的な政策を進めたことを思い出させる。
思い出させる、というのは、それが俺の同時代の出来事だから。

 30~80年までの半世紀に、米国で年収100万ドルを超える層に課された最高税率は平均82%だった。40~60年代、ルーズベルトからケネデイ大統領までの時代は91%に達し、レーガン氏の大統領選があった80年時点でも70%を維持していた。
 米国で、この政策が戦後の経済成長の勢いをそぐことは一切なかった。相続税にも高い累進税率が課され、その税率は何十年もの間、巨額の財産に対しては約70~80%だった。


つまり、クリントン(共和党は言うに及ばず)は、サンダースの公約を実現不可能な夢物語だというが、それはほんの少し前のアメリカで実際に行われた政策だったのだ。
レーガンは86年、最高税率を28%に引き下げオバマに到る現在まで40%あたりにとどめている。

ピケテイの「21世紀の資本」にアングロサクソン、とくに米国において、1980年代後半から所得格差が急上昇しているグラフが載っている。
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米国では、トップの1%が国民総所得にしめる割合は1970年代に8%程度だったのが2010年代には18%に達し、トップ0.1%で見るとシエア2%が10%へと未曽有の上昇を示している。
大陸ヨーロッパ各国では同時期に所得格差がそれほど拡大していないことを観れば、最上位の労働者が高等教育とか技能収得によって生産性をあげたからという能力主義の理屈ではこの急激な所得格差拡大は説明できない。

ピケテイは「21世紀の資本」において、「要するに、賃金格差が米国とイギリスで急拡大したのは、1970年以降米国とイギリスの企業が、極端に気前のいい報酬パッケージを容認するようになったからだ」としている(同じ志向の社会規範はヨーロッパと日本でも”遅れて”発達しているともいう)。
しかも役員報酬が最も急上昇するのは、売り上げと利潤が外部要因で増えたときなのだ。
「ツキに対する報酬」という言葉(バートランドとムライナタン)をピケテイは引いている。
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ツキが人生を左右することはあってもいいだろうが、それは宝くじに当たった人がいてもいいという程度ではなかろうか。
貧困にあえぐ若者を犠牲にしてトップ経営陣だけが太り続けるのでは、たまらない。
たいがいにしろい!
40年前にできたことができないはずがない、アメリカを太った金融資本や軍産複合体に飼われた政治家から取り戻せ!
それがサンダースの善戦を支えているのではないか。

Commented by koro49 at 2016-02-25 15:21
>ガンマも中性脂肪も、片目をつぶって見逃してくれい。
もちろんです。
こんな日こそ飲まないとね~(*^^)v
Commented by ほめ・く at 2016-02-25 16:28 x
民主社会主義を自称する人物が大統領選で善戦するなんて、以前のアメリカでは想像もつかない事だったでしょう。右派クリントンとの一騎打ちはかの国の政治を変えてゆく期待を持たせます。
トランプも大いに問題はありますが、米国のイラク戦争を真っ向から批判しそれが支持につながっている点も見逃せません。
いずれにしろ、沖縄基地問題やTPPの行方に大きな影響を与えるでしょう。
Commented by sweetmitsuki at 2016-02-25 18:52
高校受験、まったく勉強した覚えがありません。
進学への志望動機について「まだ働きたくないから。」と、本心をいったら、凄っごく怒られました。
勉強しないといけませんよ。おばちゃんみたいになってしまいますから。
でも勉強しすぎるとお爺ちゃんのようになっていまいます。
なりたくないほうにならないよう、頑張ってください。
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-25 21:09
> koro49さん、久しぶりに飲むと酔いがまわります。
今夜は一本だけにしました。
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-25 21:13
> ほめ・くさん、トランプが共和党とは思えないような金融機関批判とかTPP反対論などをぶってますね。
アメリカ人たちがエスタブリッシュメントを拒否しだした感じもありますが、、。
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-25 21:17
> sweetmitsukiさん、私の頃も高校受験は勉強らしい勉強はいらなかったような気がする。
今の制度というか状況は私にはわかりません。
おばちゃん、てあなたのことですか?それならなろうとしてもなかなかなれないな、少なくとも私は逆立ちしても無理です。
お爺ちゃんは私のこと?それなら勉強しなかったからこんなになっているのです。
後悔ばかりの日々です。
Commented by c-khan7 at 2016-02-26 01:25
働いても働いても我が暮らし楽にならず。
じっと手を見る、生命線が長い。
Commented by j-garden-hirasato at 2016-02-26 06:54
所得格差の拡大による二層化、
これからますます拡大するでしょうね。
構造改革という
政府の後押しがあるんだから。
Commented by tona at 2016-02-26 08:23 x
ユイちゃん、もう高校生になるのですね。早いです。
東京の高校ですか。一人でこちらに?
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-26 09:02
> c-khan7さん、あ、俺生命線がない!消えてしまったぞ^^。
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-26 09:06
> j-garden-hirasatoさん、何十人かが世界の下半分の所得を上回る所得を得ている由、
そのほんの一部でも拠出して難民保護に当ててやれないものかと。
彼らの自発性には全く期待できない(そういうことをやらなかったから平気で使いきれない所得をむさぼっているのですから)。
そうならば税金で召し上げるしかないですね。
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-26 09:08
> tonaさん、まもなく息子が転勤になる予定なんです。
ちょうどよかった、でも下のサエは日本に帰りたくないそうです。
いい友達がたくさんできたのです。
Commented by みい at 2016-02-26 10:07 x
おはようございます

 ユイちゃん早や高校生なんですね~
受験お疲れさま!
こんな日は、いっぱい食べて飲んでくださいませ^^。
Commented by saheizi-inokori at 2016-02-26 11:45
みいさん、おはよう!
ありがとう。本人はあまり疲れていないようでしたが。
けさは青空、布団も洗濯ものもふんわりです。
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by saheizi-inokori | 2016-02-25 12:04 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(14)

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