悲鳴をあげる植物 「植物は<知性>をもっている」その2
2016年 02月 18日
二日逼塞したら完治、と書いたら、、ウーックション!ゆだんはできねえ。
暖かくなるという明日にしようと思ったが陽光をみたら我慢ができなくなって、布団カバーやシーツを洗濯、マットなどを日向ぼっこさせる。
その上に寝転がるのが大好きなサンチ、学生時代に寮の屋上の通気口の上に布団を干して寝転がった、あのころの俺はまるで野良犬だったな。
やっと汚い寮の片隅に住む場所を与えられたワンコロ。

大学教授が亡くなって追悼の記事でその講義がどんなにすばらしかったかなどと書いてあると喪失感が襲う。
目の前にあった宝物を手に取ることもなく人生が過ぎてしまった。
野良犬だからこそ食ってみればよかったのだ。
教室に出かけて90分かそこら束縛されるのをがまんできず、街ん中をなんでも食い漁ったワンコロ。
それでもアルバイトだけはさぼらなかったなあ、下駄履いて家庭教師とか配達の車の上乗りとか。

植物は知性を持っている。
総論だけではつまらないので、事例をメモしておこう。
なんでもメモしとかないと図書館に返した後で何が書いてあったかわからなくなる。
サンチや俺と同じで植物は、うまく光を受けるために葉を動かし、体の位置を修正しながら、光の射す方向に成長していく(「屈光性」)。
二つの植物が出会うと、背の高い方が日陰をつくる、そうはさせじとライバルよりも大きくなるために急いで成長する(「日陰からの逃走・避陰反応」)。
植物の内部あちこちに光受容体があって光のやってくる方向とその量、赤、遠赤、青、紫外線を知覚して自分の体の各部分に伝達する。
根だけが負の屈光性、光が嫌いなのだ。
明るいシャーレなどで植物を育てると(見た目健やかに)伸びる根は光から逃げようと苦しみもがいて成長が早いのだ。
植物の鼻は体中に散在している。
そうしてたえず、生物由来揮発性有機物(BVOC)の微粒子によって、周囲の環境から情報を得たり、植物どうしや昆虫とのコミュニケーションを図っている。
自分でも匂いを作り出す。
まだ人間には理解できていないが匂いは植物の言葉、差し迫る危険・誘惑や拒絶を伝える。
それはもしかするとポリフォニー音楽のような複数の声なのかもしれない。
トマトが昆虫に襲われると、数百メートルも離れたところの植物にも届くほどの大量のBVOCを出すことが知られている。
植物の根は土中の微量のミネラルを識別するグルメだ。
旨いもの・滋養の高いものを見つけてその方向に根を伸ばしていく、限られたエネルギーをどう使うかを計算している。

ハエトリグサやウツボカズラ(ネズミも食う)などの狩は餌や罠が用意され周到極まりない。
動物を食うのはいわゆる肉食植物(600種以上ある)だけでなく、かなりの植物が動物から栄養を摂取していることがわかった。
ジャガイモやタバコ、キリなどの葉には粘着性の液体や毒液があって昆虫を殺す。
虫の死骸から発生した窒素、死骸を食う細菌が植物の養分になる(原肉食植物)。
オジギソウやつる性植物の触覚、学習能力、ブドウで確かめられた聴覚(土の振動を識別する)、湿度を感知(遠くの水源をも)する、重力、磁場、化学物質の感知識別、、。

陽を浴びて、気孔を開いたままにして二酸化炭素を取り入れ続けるか、閉じて水分の蒸散を防ぐか、その判断はどうやっているのか、人間には未知だが、いつも植物は正しい判断をする。
葉や茎に傷がつくと、水漏れ警報が発せられて傷口をふさごうとする。
「シャイな樹冠」、マツなどが互いの樹冠が接触するのを避ける。
遺伝子の近い植物相互では競争するのをひかえ共存を選びエネルギーの節約をする。
根は自分が触れている土壌の範囲の微生物、細菌、菌類、昆虫などとコミュニケーションを取り、共生する。
菌根、食用キノコと植物の双利共生、マメ科植物と窒素固定細菌の協力。
ライマメはナミハダニから攻撃を受けると揮発性化合物を放って肉食のダニを呼び寄せてナミハダニを食ってもらう。
トウモロコシ、トマト、タバコなど多くの植物が似た能力を持っている。
それを人間の「品種改良」でなくしてしまう場合もある。
植物のセックス、その工夫にみちたあれこれ。

いやはや、めくるめく植物の世界だ。
道具もスマホも使わずに植物のやることは驚くばかり。
暖かくなるという明日にしようと思ったが陽光をみたら我慢ができなくなって、布団カバーやシーツを洗濯、マットなどを日向ぼっこさせる。
その上に寝転がるのが大好きなサンチ、学生時代に寮の屋上の通気口の上に布団を干して寝転がった、あのころの俺はまるで野良犬だったな。
やっと汚い寮の片隅に住む場所を与えられたワンコロ。

目の前にあった宝物を手に取ることもなく人生が過ぎてしまった。
野良犬だからこそ食ってみればよかったのだ。
教室に出かけて90分かそこら束縛されるのをがまんできず、街ん中をなんでも食い漁ったワンコロ。
それでもアルバイトだけはさぼらなかったなあ、下駄履いて家庭教師とか配達の車の上乗りとか。

総論だけではつまらないので、事例をメモしておこう。
なんでもメモしとかないと図書館に返した後で何が書いてあったかわからなくなる。
サンチや俺と同じで植物は、うまく光を受けるために葉を動かし、体の位置を修正しながら、光の射す方向に成長していく(「屈光性」)。
二つの植物が出会うと、背の高い方が日陰をつくる、そうはさせじとライバルよりも大きくなるために急いで成長する(「日陰からの逃走・避陰反応」)。
植物の内部あちこちに光受容体があって光のやってくる方向とその量、赤、遠赤、青、紫外線を知覚して自分の体の各部分に伝達する。
根だけが負の屈光性、光が嫌いなのだ。
明るいシャーレなどで植物を育てると(見た目健やかに)伸びる根は光から逃げようと苦しみもがいて成長が早いのだ。
植物の鼻は体中に散在している。
そうしてたえず、生物由来揮発性有機物(BVOC)の微粒子によって、周囲の環境から情報を得たり、植物どうしや昆虫とのコミュニケーションを図っている。
自分でも匂いを作り出す。
まだ人間には理解できていないが匂いは植物の言葉、差し迫る危険・誘惑や拒絶を伝える。
それはもしかするとポリフォニー音楽のような複数の声なのかもしれない。
トマトが昆虫に襲われると、数百メートルも離れたところの植物にも届くほどの大量のBVOCを出すことが知られている。
植物の根は土中の微量のミネラルを識別するグルメだ。
旨いもの・滋養の高いものを見つけてその方向に根を伸ばしていく、限られたエネルギーをどう使うかを計算している。

動物を食うのはいわゆる肉食植物(600種以上ある)だけでなく、かなりの植物が動物から栄養を摂取していることがわかった。
ジャガイモやタバコ、キリなどの葉には粘着性の液体や毒液があって昆虫を殺す。
虫の死骸から発生した窒素、死骸を食う細菌が植物の養分になる(原肉食植物)。
オジギソウやつる性植物の触覚、学習能力、ブドウで確かめられた聴覚(土の振動を識別する)、湿度を感知(遠くの水源をも)する、重力、磁場、化学物質の感知識別、、。

葉や茎に傷がつくと、水漏れ警報が発せられて傷口をふさごうとする。
「シャイな樹冠」、マツなどが互いの樹冠が接触するのを避ける。
遺伝子の近い植物相互では競争するのをひかえ共存を選びエネルギーの節約をする。
根は自分が触れている土壌の範囲の微生物、細菌、菌類、昆虫などとコミュニケーションを取り、共生する。
菌根、食用キノコと植物の双利共生、マメ科植物と窒素固定細菌の協力。
ライマメはナミハダニから攻撃を受けると揮発性化合物を放って肉食のダニを呼び寄せてナミハダニを食ってもらう。
トウモロコシ、トマト、タバコなど多くの植物が似た能力を持っている。
それを人間の「品種改良」でなくしてしまう場合もある。
植物のセックス、その工夫にみちたあれこれ。

道具もスマホも使わずに植物のやることは驚くばかり。
おばんです。
風邪いかがですか?
いろんな風邪がはやっている様子、お大事に。
植物の持つ力ってすごいですね。
私の友人はサボテンの性質も考えないで、せっかちなものだから毎日水をかけて、高価なものをいつもからしております。
人間の性格で世話されたらたまりませんよね。
この本読ませようかしら。
風邪いかがですか?
いろんな風邪がはやっている様子、お大事に。
植物の持つ力ってすごいですね。
私の友人はサボテンの性質も考えないで、せっかちなものだから毎日水をかけて、高価なものをいつもからしております。
人間の性格で世話されたらたまりませんよね。
この本読ませようかしら。
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植物は人間自身が道具やいろいろな物に頼って生きていくのに、自身の持っているものだけを頼りに、こちらから見ると素晴らしい知恵をもって生き、子孫を増やしていくのには驚きますね。
動物もそうですが、あらゆる環境に順応するのも凄いと思います。
動物もそうですが、あらゆる環境に順応するのも凄いと思います。
> hanamomo08さん、ありがとう。
昨日も一万歩、今朝はサンチと散歩を済ませてきました。
水やりを忘れていて、枯らしてしまったと思った鉢が芽を出してくるとほんとにうれしいものですね。小さな鉢の中でがんばったのでしょう。
やりすぎより放置の方がいい、人間の子供みたいですね。
昨日も一万歩、今朝はサンチと散歩を済ませてきました。
水やりを忘れていて、枯らしてしまったと思った鉢が芽を出してくるとほんとにうれしいものですね。小さな鉢の中でがんばったのでしょう。
やりすぎより放置の方がいい、人間の子供みたいですね。
> jarippeさん、人間の原点、最小限の食と空気と、、なんだろう。
> tonaさん、「植物人間」「植物状態」なんて植物が聞いたら笑うでしょうね。
> ikuohasegawaさん、なにを聴いても読んでもまるで子供のように驚いている隠居です。

> 蛸さん、期待に応えるといいのですが。
by saheizi-inokori
| 2016-02-18 12:08
| 今週の1冊、又は2・3冊
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Comments(12)