最悪の環境で人間のやさしさ・勇気が試される 映画「デイーパンの闘い」
2016年 02月 16日
俺のクシャミと鼻水はどっちなんだろう、いちおう近所の医者に診せたが「今の段階では診断がつかない」。
風邪と花粉症の違いもよくわからない、対症療法もあまり変わらないのではないか、だいたい風邪ってなんだい。
頭が痛い、そりゃ頭痛だ、葛根湯を呑みなさい、腹が痛い、そりゃ腹痛だ、葛根湯を呑みなさい、、落語でひやかされる医者どん。
身体の変調・異常を教えてくれる風邪の症状、ありがたいことかもしれないな。
話は変わるがテレビを見ていて、あの女たちの顔が変わったのに驚く。
そりゃあ、きついと言えばきついキツネ系統だったがもっとやさしいキツネだったと思う。
今は猛々しくも狡賢い本性をあらわにして、近寄るのも恐ろしい。
人間の心のなかには、ハトやキツネやネコネズミ、いろんなケモノが棲んでいる。
なんとか獣をおとなしく封じ込めて人間らしく生きていきたいと思う。
あの女たち(男たちも)置かれた環境条件が悪かったのだろう。
置かれた環境条件が最悪でも人間らしく生きていく家族の物語。
紅茶でその名を知るセイロン、スリランカにもこんな難民がいるとは知らなかった。
偽の妻に偽の娘、家族を偽装してパリに移り住んだ難民一家。
食うために働く、言葉を覚え使う、学級や地域で受け入れられる、、。
それだけでも折れそうになるかりそめの妻と子、けなげに励まし支えるかりそめの夫・父。
ほんとの娘ではないのだから、と、私は子供を育てたことがないから、と、やさしく接することができない女に、娘は「弟には優しかったのだったら、弟に接したようにして」という。
ユーモアを亡くした夫に「こうして話ができればそれでいいのよ」という妻。
戦禍を逃れてきたフランスにも暴力があり銃撃が日常を脅かす。
夫は妻と子のために敢然と戦う。
今や、かりそめの家族ではない。

最悪の環境条件のなかで人間の尊厳を失わない人もいる。
オーダーメードの服を着て黒塗りの車を(公費で)乗り回す人相の変わった女や男に見せてやりたい映画だ。
守らなくてはならない家庭があり家族がいますよね
くつろぐ姿を拝見したいです