風邪気味だから本を読もう エマニュエル・トッド「シャルリとは誰か?」&元・米国CIAソウル支局長の忠告
2016年 02月 13日
そのうち曇り出して、スマホの気温表示では11度なのに、妙に寒い、花粉のせいか鼻水が出る。
サンチも膝の上から動かない。
つまりは外出中止、エマニュエル・トッドとつきあった。

トッドは彼らをゾンビ・カトリシズムと呼び、彼らがドイツやデンマークなどのゾンビ・プロテンタスティズムと組んでヨーロッパの「自由・平等・友愛」を破壊しつつあると糾弾する。
オランドこそゾンビ・カトリシズムの完璧な体現者だという。
安倍はゾンビ・トージョーイズム?
翻訳のせいか、もともとそうなのか、時に回りくどく晦渋な文章を読み続けた。
フランスの歴史や地理・風土を知らないからなおさら難解。
難解だがヨーロッパの危機は現実に存在する。
日本もアメリカも中国も、、世界の危機。

岩手の友人から、彼がときどき出している冊子が送られてきた。
そこに添えられている手紙と冊子の文章を読んで心が温まる。
毅然としたユーモア、「里山資本主義」の元祖のような生き方、賢治がなりたかったような男なのだ。

1970年代に極秘に核開発計画に着手した韓国を説得した(ドナルド・グレッグは元CIAのソウル支部長もやった)ように、米国が北朝鮮と忍耐強く対話をすることが半島の非核化への唯一の選択肢だという。
じかに話もしないで北朝鮮が何を考えているかがわかるはずがない。
歴代の米政権は、気に入らない外国の指導者を悪魔に見立てる傾向がある、ホー・チ・ミン、フセイン、そして金正恩。
戦争を知らない人間ほど、戦争をしたがる。
そして現場の諜報員たちも、上司や指導者が聞くと喜びそうな情報を集めて報告しがちだ。
本来、諜報員の任務は正確な情報で紛争の拡大を防ぐことなのに。
今の北朝鮮が、残虐な独裁体制に支配されていることには間違いないが、独裁はゆっくり崩れていく。
忍耐が必要なのだ。
そうだよな、錯綜すればするほど難局であればあるこそ、忍耐強く、謙虚に話し合うしか抜け出す方法はないのだ。
武力や威圧・脅しでは、ほんとの解決には至らない。


「サルコジ元大統領ハンガリー系移民二世。ヴァルス首相スイススペインのハーフ。パリ市長スペイン国籍からフランスへ帰化。オランド大統領オランダ系移民子孫。ペルラン文化相韓国。」 この混ざり具合、期待度高いですが~~
そうした各国の利害関係が絡んで進行している事に注意せねばならないと思います。
(ほめ・く)
フランスだけをとってもいろんな考え方出自の人がいる、そもそもフランス人という民族はないのでしょうから。