『スター・ウォーズ』を見るよりは 映画「サウルの息子」
2016年 02月 12日
井筒和幸監督の言葉(夕刊の広告)に従って隠居も映画館へ。
小さな新宿シネマカリテは満員だ。
宇宙の果てから届いた重力波のゆがみのせいか、ピンぼけの映像、緑の野と森。
鳥のさえずりと小川のせせらぎ、木々の葉擦れ、何かは知らねど安らか(地獄と隣り合わせの)、なれどピンボケ。
お~い、どうした?と叫びたくなる、と、林の中から現れた主人公サウルにピントが合う。
終わるまでピントが合うのは主人公とその近くだけなのだ。
それでもサウルの背中の向こうに、視線の端に、死体の山が見える。
「始めるか?」言い交した二人は移送されてきた人々を監視し脱衣所に連れて行く。
男も女も全裸になって、シャワー室に押し込められる。
死を予感して泣き騒ぐ女もいる。
(遺された衣服から)金目の物を取りだせ!働け、働け、急げ、急げ、なにをしてる!部品(ユダヤ人の死体)を運べ!
兵士たちの、カポ(囚人仲間の取りまとめ役)たちの怒号、機関車の排気音、殺される者たちの足音、泣き声、囁き、穴を掘る音、銃声、ラビの祈りの声、、音、音、音が映画の主役に連なる。
アウシュヴィッツで大量虐殺される囚人の死体処理にかかわる仕事をさせられる(数か月後には抹殺される)ゾンダーコマンドのサウルの視点のみからドキュメント手法で描かれたホロコースト映画。
腹を据えてみないと覚醒じゃすまない、腰を抜かすぞ、井筒さん。
それは自分(サウル)の息子だと、だから解剖しないでくれ、火葬にしないでくれ(ユダヤ教では天国に行けない)、と嘆願するサウル。
そういうときでもサウルの顔は無表情、まるで能のワキ・宝生閑だ。
阿鼻叫喚の地獄から亡霊を救い出すワキ役。
ほんとに少年はサウルの息子だったのか。
それともユダヤ人のすべてが部品として抹殺され天国にいけない状況、生き地獄のなかで、(未来につながる者としての)幼き者を人間として埋葬することが、ユダヤ人・人間としての魂の叫び・営為だったのか。
いちどだけサウルが見せる笑顔が意味深い。
ところが今年の1月、デンマークのラナース市では学校給食で豚肉を使用することを義務付ける条例が可決されたという。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6190547
トッドは、フランスおよびヨーロッパの現状を、「中間的な諸階層が、自らの行き先がわからなくなって、(とくに中産・上流階級のフランス人たちが)何かを、または誰かを、極度に嫌うという必要性に駆られている」と書いている。
日本は高みの見物、というわけにはいかない。
反対意見を言うものを高飛車に否定する安倍が、ネトウヨが表に現れたかのような閣僚を従えて、支持率を高めている。
メデイアは清原、不倫有給議員、つぎつぎ投げ与えられる餌に舌舐めずりするのみ。
もちろん、投票はしていませんが(笑)ニュースで近所が写るのが、
何だか恥ずかしい。
こんなツマラン事件で、株安円高のアベノミクス大失敗のニュースが飛ぶのは、本気で腹立たしい‼
映画「サウルの息子」は、以前から行かねば、と思っているのですが、どうも勇気が出なくて、情けないことです…
スターウォーズは定番です。
移民の人たちが食べても、アッラーの神様は怒らないんじゃないのでしょうか。
あーあー こういうのはこっちには来ないんだよねーー
サウルの息子。見たいです
夕焼けは 私にとっては 我が家の台所
裏口開けると 母がいて 美味しいおかずの匂いがして 湯気がむんむんしてる
その風景と 実にがっちり結び付きます
ちゃちな政治家のちゃちさを見抜けず 踊らされる
悲しいねえ、、、
まさに やる気めげる。ですよ
のれんに腕押しだもの、、
暗くなった家に帰る道すがら家々から旨そうな匂いと笑い声がしましたよ。
だから家族そろって笑顔で晩飯を食うというのは最高の幸せなんだよね。
それを守るためにも、めげずに頑張りましょう。