今の世の中こういうユーモアがないんとちゃうか コリン・デクスター「謎まで三マイル」
2016年 02月 06日
へえ、当たりやっていうんですか、いい屋号だ。
お、もうできた!速いなあ。
この器が素晴らしい。
う~ん、この出汁の味の奥深さはなんだろう。
「時そば」ならまだまだ続く。
今のテレビタレントは、語彙が少ない。
なにを食っても「オイシー、柔らか、あまあい」さもなきゃ「やべ」。
タレント諸君、落語を聴けよ。
食料や、タバコや、アルコールの消費量は、中毒的過度の範囲から下がることはなく、節制を誓うのだが、自ら裏切る日々だ(俺もタバコを除くとおんなじだあ)。
やや趣を変えたらしくて、各章の始めにひとこと二言要約を載せて古典的な小説みたいだ。
全体の通奏低音はシェイクスピア、クロスワード趣味はますます絶好調。
モースとルイスやマックス警察医の漫才が前より強調されている。
一匹狼気質・孤独癖(ほかの人たちといっしょにいると、みじめな気持ちになる)のあるモースがルイスだけは例外の理由は、
「ルイスがモースと全然違っている、もの静か、人が良く、几帳面、正直、裏表がない、控えめ、、それに少し鈍感だったから」
いいね、俺もそういう人、頭の良いところを除くと(俺はクロスワードなんてやらない)俺はモースに似ている、、?
頭の切り落とされた死体、それは誰なのか?
被害者探しがこのミステリの謎なのだ。
犯人はなぜ頭を切り落としたか。
歯があるから身元がわかってしまう、とルイス。
「その男は歯なしかもしれん。わたしも、ときどきない方がいいと思うが」とモース。
モースは歯槽膿漏で歯を抜きたいのに抜けずペニシリンを飲みまくっているのだ。
モースがオクスフォードでだんぜん将来を嘱望されていたのに、恋をして文学史の学位を取らず、警察に入ったことが明かされる。
オクスフォードの学位、一級試験を取って教授になり学寮長になるのは経済的にも大変な出世なのだ。
この小説の背景はオクスフォードの内部。
珍しい偶然の一致などというものは、考えているよりありふれている、といったモース。
「今夜うちへ帰ってから、詩篇第46章のはじめから46番目の単語と、終わりから46番目の単語を探して、、なにがあるか見てくれ!ことわっとくが、欽定訳だぞ」
俺はジョークにしては不思議なジョークだと思ったら、若島正が解説で、その欽定訳で第46章を引用し、
はじめから46番目の単語が、shake、終わりから46番目が、spear、だという。
合わせると、Shakespear!
ルイス「本当にわたしにできることはないんですか?」
モース「10ポンドばかり貸してくれないか?」
しみじみとオカフイ。
大庭忠男 訳
ハヤカワミステリ
ドキッ!!
今のテレビタレント・・・・・・
ふー 私でなくてよかった
でも人のこと言えない私
賑やかな騒々しいTV 笑えばいいってものじゃあない
大声で浮かれればいいってものじゃあないです
最近見るものありません
落語 TVでは集中できなくて
寄席の席などありませんし
大きなホールでは嫌ですし・・・・・
最後の写真、凄く素敵ですね!
しゃべるのはできても書くことができない子の方が多いのじゃないかな。
それに子供があまり意味のあることを書けるはずもない。
とってつけたように意味ありげな文章をかかせようとすると作文嫌いになってしまうのでは?
美術でも自由に描けることをよしとするようです。
銀杏並木は都立園芸高校です。
一年間、いろんな状態で楽しませてくれます。