周到に練り上げられた甘利弁明 映画「メモリーズ 追憶の剣」

自分で雇った弁護士に調査させてシロだったけど秘書がクロだから、責任とって俺もやめる。
なんかかっこうつけてまるで正義の味方、週刊文春に詳しく書かれている事務所長や秘書が一色（請託に来た人）にたかった話（多国籍クラブ、フイリィピンパブ接待など）のリアル・グロさを読むとセンセイがいくら潔白ぶっても信じられない。
昨日今日事務所に入ってきた男じゃない、仮にも所長の人物を把握していなかったとしたら、そりゃ大臣どころか代議士もやめなきゃ。

いくつかのテレビ報道を見たが、甘利を被害者のようにみせている。
大臣が自ら受け取ったという１００万円（自身のことなのに一週間も調べなくては事実が判明しない、事務所でお金を受け取ることは少ないといいながら）、政治資金収支報告書に記載してある（日付はずれている）と胸を張っても、問題はあっせん利得処罰法に触れるかどうかなのだ。
それこそ、「周到に練り上げられたストーリー」による辞任表明ではないか。
衆参同時選挙に滑り込むためには一日も無駄にできないタイトなスケジュール。
いよいよ同時選挙で大勝、改憲への道まっしぐらだ。

そうはいくか！
いい天気に誘われて多摩川に散歩がてら映画をみた。



去年みた「黒衣の刺客」に似ている韓国映画。
スターウォーズも同じ映画館でやっていたけれどこっちの方を見たかった。
映画の美しさ・出来は「黒衣の刺客」が上か。
こっちの方がストーリーが単純でわかりやすかったな。
笑顔が大好き、と愛した男が野心・権力欲のために笑顔を忘れて残虐・冷血な人間になってしまう。
あなたが私の好きだった人を殺したという女。
よくある噺？
「メモリーズ　追憶の剣」、あまりいい題ではない。
映画が終わって歩いた多摩川べり、夕日の変化が素晴らしかった。
映画は付録。