美容院なら目黒銀座&大城立裕「レールの向こう」
2015年 12月 28日
もしまだでしたら、目黒銀座商店街または祐天寺の商店街に行かれたらいかがでしょうか。
祐天寺で6軒、目黒銀座で9軒!50メートルに一軒ですよ、すごいと思いませんか。
サトウキビ畑を後ろにキラキラ光る青い海をみながら頭をきれいにしてもらったら気持ちがいいだろう。
朝、海外ニュースをやっていないのでストレッチしながらみたのが、沖縄の歌の番組だった。
鉄道のない那覇のレールとは、都心を首里城に向かう高架モノレールのことだ。
90歳の筆者は脳梗塞で倒れた妻をモノレールのみえる病院で見守る。
なんとかリハビリに励むようになった妻が、簡単な算数の問題を「笑いも侮りもせずに、幼児なみに素直に間違えていくお前を抱きしめてやりたくもなる」。
息子たちがなにかと手伝ってくれる。
妻や息子に何かを言いかけては、それは妻にはつらい言葉になるだろうかとか、息子に通じないニュアンスだろうとか、あきれるほど細やかな心配りをして、言葉をしまい込む。
「まったく意識を失って横たわっている武信君の顔を見つめ、救急車がサイレンを鳴らすごとに、眼をあげてフロントガラスの向こうに視線を走らせた。そのつど前を行く車がさっと道を譲るのへ、あらためて手を合わせたくなった。知らない人たちに深く感謝したことの最高の体験であったといってよい。」
作家は亡くなった友人の追悼文を頼まれるが、闘病している妻のことを考えると、そういう依頼にこたえる余裕があることが裏切りのように感じられて断る。
断ったのちに故人のことを思い出して、悪かったとも思う。
ほかに、沖縄の相続・墓、ユタ、ハワイ移民一世たちの苦難の生活を乗り越えて穏やかに・なお沖縄の望郷の念のなかで暮らすありさま、などを題材にした小説。
那覇の都市開発にかかわる人びとと土地の霊との相克をややユーモラスに描く長めの「天女の幽霊」も面白かった。
それに戸惑い、悲しみ、ついには怒りの声をあげる沖縄の人びとの、やさしいやさしい心が感じられる小説集だ。
新潮社
一年前とは思えない、遠い昔のような気がします。
沖縄とは、そんな竜宮城のような土地なのですが、それは錯覚であって、同じ日本の国なのです。
それなのに、歴代の中央政府によってないがしろにされている。
宮古島に滞在中、地元ニュースで、本土の私たちが知らなかった色々な現状を知りました。
基地問題が、いかに本土と沖縄で温度差のあるものか、を実感した旅でもありました。
ああ、また行きたいです。
いや、住みたい。
どうせ税金を納めるのなら、沖縄に納めたい、といつも思っています。