スタンプラリーゴールイン！寿司屋”八志希”で昭和天皇

銭湯のスタンプラリー、あと一軒になった。
そろそろ景品がなくなった銭湯が増えてきたので、在庫がありそうなところを探さなくちゃ。
４キロほど歩いて松陰神社へ。
洋服屋のオバサンに銭湯の場所を訊くと、三軒教えてくれて、「天狗湯」はきれいですよ、と。
そこはもう行ってしまったのだ。
で、○○湯へ。
（松陰神社鳥居脇の橘）

陰気臭いオジサンが、「もうＴシャツは無くなったけれど、バッグはある。Ｔシャツなんて安物だよ」、それでいいです。
スタンプは自分で押しなさい。
用紙にあるアンケートもちゃんと書きなさい。
書くもの？そんなものは自分で用意してくるのよ、といいながらしぶしぶボールペンを貸してくれた。
言われる通り、住所も郵便番号も書く。

落語の「ぜんざい公社」を彷彿させる銭湯の汚さときたら！
脱衣所にしかれたタオルみたいなもの、つま先立ちでロッカーまで歩いた。
洋服屋のオバサンがわざわざ、遠い方の天狗湯を薦めた気持ちが解った。

俺と同じような爺さんが入ってきて、スタンプカードを出して、まったく同じ、「自分で押せ」「外出するときは筆記用具を持って歩くものだ。おれなんかまさかの場合のために、○やら×までもって歩いてる」、、小言幸兵衛だ。
（景品のトートバッグ）

それにしても、肝心の脱衣所くらい、たまには掃除しろよ、といおうと思ったが、、俺も丸くなったのだ。
不愉快なことがあっても、落語の一場面だと思って面白がっている。

それでも、汗を流して持参したシャツに着替えていい気持で夕方の商店街のイイ匂いを嗅ぎながら歩いて、松ヶ丘の寿司屋「八志希」へ。
半年ぶりの集まり。
（白子）

例によってうまいモノばかり。
俺のブログを読んでいてくれる男が、昭和天皇が“優れた“外交を展開したことを、ほんとだろうかと話題を振る。
あの記事を書いてすぐにほめ・くさんが、もっと深いコメントを下さって、世の中には何でも知っている人が居る、それとも単に俺がなにも知らなかったのか、と思っていた。
大学出の男たち５人がそろって初耳のような（顔をしただけかもしれないが）ので、少しほっとした。
（鮟肝、酒は朝日鷹）

もっとも途中で買った古本、「万世一系のまぼろし」（中野正志）のページを急いで繰ってみたら、「占領下で昭和天皇による「二重外交」があったことは確かだし、講和条約発効後も「政治的変数」となってきたことも疑えない。だが、こうした行為は、進歩派の近現代史学者がみなすように天皇自らが好んで「干渉した」とは考えにくい。むしろ混乱の中で政治的行為を強いられたか、利用されたとみるべきだろう。」との記述がある。
豊下の本を読んだ今となっては中野の天皇観はいささか受け入れがたい（たとえば新憲法案の起草を近衛が自主的に行おうとしたとみているが、「実録」には天皇が近衛に命じているのだ）が、”進歩派の近現代史学者”の本を読んでいなかったのは、やはり浅学の至りであった。
（天井ブリ=北海道で獲れた、とサンマ。コチの薄づくり、ノドグロの焼いたの、毛ガニなども）

久しぶりに祖母の歌。

あながちに人待つとしもあらねども雨にぬれつつ花きりていくる

お祖母ちゃんに俺が学んだ天皇様の話をしたら驚いて腰を抜かすかもしれない。
（カラスミ。あつあつの焼きホタテを海苔で挟んで食うのもうまかった）

母の句。

水飴の箸に絡まる夜長かな

母はどうだろう？
そうかもしれない、といいそうな気もする。