蒲原から由比まで古い軒並みを楽しんで歩いた。
そこからどうしよう?
清水では、かの知る人ぞ知る「末廣鮨」に行ったことがあるし、今回のぶらぶら旅は未体験ゾーン、しかもちょっとマイナーな町に泊まろうと思った。
(清水銀行由比支店なんとか出張所)
で、興津で下車。
まず駅員に、旅館ありますか?
ないですねえ。
歩いてみた。
割烹旅館o屋、なかなか粋な構え。
玄関でなんどか呼ばわると、オサンドンが出てくる。
泊めてくださらぬか?
ちょっと聞いてきます、ドタバタ。
(奥で男の声)ふたたびバタバタ。
あの、お料理が出来ないから(ダメ)、、。
構いません。素泊まりで。
みたびドタバタ。
わかりました。女将さんが来るからお待ちください。
あ、どうぞ上がって。
俺は自分で荷物を持って玄関脇のロビーへ
待つこと3分、小さな家なのよ。
女将、現れて挨拶、
素泊まり6500円です、良かったら宿帳書いといてください、部屋を仕度してきます。
(由比駅のベンチ)
(待つこと10分)どうぞ、お二階です。
俺は自分で荷物を持つて、急な階段をあがる。後ろから女将がついて来て左手に曲がろうとする俺に、
違います!そっちです!
右手の突き当たりの部屋を示す。
あのお、この辺に美味しい魚を食わせる店はないですか?
ないですねえ。全くないです。
俺は飢え死にしたくないから泊まるのをやめた。
交番でお巡りさんに
興津に旅館ないですか?居酒屋はないですか?
ないですねえ。俺は警察官じやないからわかんねー。
(静岡県警の服を着ているのにね)
タクシーの電話番号を聞いたら分厚い電話帳で調べて教えてくれた。
メモ帳を取り出すのが面倒だからスマホに記憶させようとモタモタしていたら、
そういうのやるんだ!俺は全然できねー。
けっきょく交番便り裏を使ったメモ用紙に書いてもらった。
でも清見寺を観てバスで清水に移動。
かくして清水駅前のホテルを取って駅前の居酒屋独り酒。
市場休み!
サンマは世田谷に限るのう、三太夫。
安部君、地方再生やら一億ナンタラはなかなかタイヘンだぞよ。
見た目悪くはないんだ。