サンチの見舞い、秋桜、月見、紅葉饅頭、一句ものしたいところ也

義母が大腿骨骨折で入院してその後施設に移って腎臓悪化で再び入院し、やっと新しい施設に入所できた。
介護する人たちも様々な事情をかかえ、受け入れる施設もなかなか見つからず、ほんとに薄氷を踏むような日々だった。
こんどの施設は庭で犬と会えるというのでサンチを連れて行った。
「ほんと！サンチに会えるの！覚えているかな。嬉しいなあ」
今までカミさんが作ったサンチの写真アルバムを枕元に貼って、「サンチに会いたいなあ」と言い言いしていた義母は子供のように手を合わせて喜ぶ。
半年ぶりの再会、駐車場の車のバスケットの中に置いておかれたサンチはカミさんにしがみついてなかなか義母の方に行こうとしなかったが、落ち着くと愛想を振りまいて、義母を喜ばせた。
庭にはコスモスが咲いて、日帰りでもいいからコスモスを見に行ってこようかなと思っていた俺には最高のプレゼント。
採っていっていいと施設の人がいったので何本か持って帰った。
車の中でしおれたようになったけれど、帰宅するや否や水切りをしたら、ぴんとなった。
今朝起きたら、朝日の中で咲いている。
近ごろ稀なる喜び。
ゆうべのベランダからの月見もよかったし、

巨人が負けたし、

帰りに買った紅葉饅頭もうまいし、

秋空に洗濯物が翻って、

心が晴れ晴れする秋日和。