いいな、爺さんと少年たちがスパッと切った大きなスイカ 湯本香樹実「夏の庭 ＴｈｅＦｒｉｅｎｄｓ」

シルバーウイークって俺たちジジイの週間か。
久しぶりにぶらぶら散歩。
等々力不動はお祭りだったらしい。
ジジイはトイレが借りたかったけれどここにはない。
そういえばトイレがない神社が多い。
年寄りを大事にせよ。
少年時代なら立ちションだ。
その先のコンビニで、「従業員に断わって」と貼り紙があるので、ついでに水を一本買う。
多摩川の土手、いい気持だ。
土手の道をやってきたバス、なんだか乗りたいじゃないか。
二子玉川でがんばっている人。
写真撮ってイイですか？にっこり、イイネ。
藤の湯に入って、用賀で初めての店で晩飯。
娘一家のラインで肉屋の行列の写真をみたら猛烈に肉が食いたくなった。
牛肉は高いので大山鶏の炙り焼き、見たところは好いけれど、うまくない、ぱさぱさ。
小学6年生、仲良しトリオが夏休みに、一人暮らしの老人の「死ぬ瞬間」をみようと「観察」を始める。

子供たちの目にさらされた老人は自らの生き方を変える。
そうして子供たちとの交流が始まる。
成長していく少年たちの息遣い・汗の匂いを感じる。
お爺さんの秘密も語られる。
（藤の湯は梟が一杯）

俺は大曲の友人の死のあとで読んで、ずいぶん気持ちが落ち着いた。
古本屋で見つけた本だが、秋田の hanamomoさんに教えてもらった本だ。
なんだか不思議な縁を感じる。

新潮文庫