弔辞を書いた

今朝は霧雨、陽射しがないから半袖で散歩。
高原を思い出すような気持ちの良さ、このままずっと歩いていたいほどだ。
アメリカの支配下で日本会議というカルト集団に乗っ取られた日本のことなんかほっぽり出して。
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昨日は弔辞を書いた。
息子さんの結婚式には、祝辞を勘弁してくれ、という条件で出席したけれど、弔辞は奥様に頼まれたら否やはない。
それどころか許されるなら自ら読みたいと思っていた。

原稿の下書きなんてやるのは久しぶりだ。
あれも書きたいこれも云いたい、、。
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つくづく思うのは、俺は彼の友人の資格があるのだろうか、ってことだ。
彼の喜び・悲しみ・苦しみ・怒りをどれだけ理解して共にしたのだろう。
会えば俺だけが大事にされて楽しんで自分のことばかり話していたような気がする。
ああ、あのとき、「良かったな」「苦しいだろう」、そんな一言でも投げかけていたら、と痛感する。
結婚式の祝辞だってやればよかったんだ。

死んでしまったら、彼がひとまわりもふたまわりも大きな存在になった。
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硯などどこにしまったかもわからないような荒々しい生活をしていた。
コンビニで筆ペン(薄墨)を買い、文房具屋で弔辞用の和紙を探してきた。
会社にいる頃は、弔辞の原稿は何度か書いても清書は人に頼んでいた。
少しはたしなみがあるらしいカミさんが書こうかといってくれたが、下手でもいい、俺が書きたい。
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金釘とナメクジのノタクリの混ざったオソロシゲな弔辞が出来上がった。
カミさんが読んで、「そんなにヘタじゃない」と涙声で言った。

Commented by jarippe at 2015-08-28 10:54
人の価値って その時でないと・・・・
悲しいことですが 本当にそう思います
それを思うほど 自分が小さく見えたりして
とても素直さsaheijiさんの旬なお気持ち
天国へ宅急便で 超特急で届きますね
Commented by mother-of-pearl at 2015-08-28 13:41
saheiziさんの渾身のお言葉に、きっとご友人も頷いたり照れたりなさるのでしょう。
何よりも遺された奥様への最大の励ましになりますね。

父の葬儀で地元の同級生のおじさんが、手書きの弔辞を読んでくださった時のことを思い出します。
子供時代からの父との交流を如何に大切にしてくださったかを知ることができ、感動したものです。

北への道は寂しい時間になるのでしょうね。
どうぞsaheiziさんご自身もご自愛ください。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-28 14:07
> jarippeさん、こうしていても彼といたいろんなシーンが次から次へと、、たまらないです。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-28 14:09
> mother-of-pearlさん、年を取ったせいでしょうか、これまでになく悲しみがとぎれません。
彼のいろんな顔やしぐさが終わらない映画のように、、。
Commented by koro49 at 2015-08-28 17:47
>「そんなにヘタじゃない」と涙声
奥さまの悲しみも伝わります。
ご夫婦での思い出も多かったのだと思います。
気を付けて行って来て下さい。
Commented by kanekatu at 2015-08-28 18:03
私はサラリーマン現役中に、二人の仕事上の相棒(いっずれも私より年下)を亡くしました。一人は病気で、もう一人は事故で。飲み友達ともいうべき同僚の二人がアル中になり、一人は肝硬変で、もう一人は自殺で亡くなりました。
辛くって泣きました。
佐平次さんもさぞ辛いでしょう。
何で私だけが生きてるんだろうと、不思議な気持ちにもなります。いいヤツは早く死ぬって本当です。
Commented by sora at 2015-08-28 19:02 x
記事の文章にも増して、上記のコメントへのお返事に
胸が熱くなりました  お互いが愛情の深い方ですね
たくさん想い出し会話を続けて下さいませ 
(僭越ないい様 失礼の段。。)
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-28 23:20
> koro49さん、ヘタでも当事者は泣くのです。
明日、行って仲間としのび酒です。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-28 23:21
> kanekatuさん、まったく、死んでからナオサラそう思います。
辛いです。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-28 23:22
> soraさん、ありがとう。
泣かないで弔辞が読めるか?この年になってね。
Commented by j-garden-hirasato at 2015-08-29 08:51
ご自分で書かれましたか。
心がこもった弔いになりましたね。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-29 09:22
j-garden-hirasato さん、まもなく出かけます。
夕べ呑みすぎたのもつらい。
今夜は偲ぶ会とやらを友人とやるのでまた呑みすぎそう。
弔辞を読むときはヘロヘロ?
Commented by hanamomo06 at 2015-08-29 10:31
おはようございます。
もう30年近く前に57歳で亡くなった父の葬儀を思い出しました。
父の大学からの友人が語りかけるように読んでくれた弔辞が忘れられないのです。
今でも仏壇の引き出しを開ければ入っているはずです。
弔辞を読むときは泣いてもいいといいますよ。
心よりご冥福お祈りしております。
saheiziさんもどうぞお気をつけていらしてください。
Commented by ikuohasegawa at 2015-08-30 07:19
胸に迫るものあります。
Commented by hiranuma-nasubi at 2015-08-30 08:52
佐平治さま
いつまでも元気でいてくださいね。
奥様三割、佐平治さま一割で、お医者さんと親しくして、元気でいてください。
十一月にジャネット・ジャクソンのコンサート行こうと思っています。その時、お目にかかれたらいいな、と思っています。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-30 21:50
> hanamomo06さん、今帰りました。
やっぱり泣いてしまいました。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-30 21:54
> ikuohasegawaさん、じっさいに読んでいたら迫りすぎて泣いてしまいました。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-30 21:57
> hiranuma-nasubiさん、近づいたら連絡ください。
いつまでも元気に、、そうありたいのですが、、。
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by saheizi-inokori | 2015-08-28 10:21 | よしなしごと | Trackback | Comments(18)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


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