つけたしの角館三時間

新幹線の発車時間は午後二時近い。
もしかしてキャンセルがないかと確かめてみたが、これより早いのはないのだ。
バスで角館に行って時間をつぶそう。
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なんども大曲~角館~田沢湖は車で行き来しているが、バスに乗るのは初めて。
知らない町の細い道や疎水、古びた家々、神社など遊びできているなら降りてゆっくり見たいような風景の中を走っていく。

角館の町も春や秋には来ても夏歩くのは初めてかもしれない。
どこに行くというあても、気も起きないのでカミさんとぶらぶら歩いていたら、安藤醸造にぶつかったので、表の仕込み水をペットボトルに入れて、中で涼みがてら休みがてらいくつか試食する。
お茶の類も飲ませてくれるのが有難い。
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ここで、女将さんから丁寧に説明を聴いたのはいつだったろう。
この町には安藤家のほかにも大きな古い蔵や樽のある家があって、そこも案内してくれた人が誰だったか思い出せない。
一軒置いた先にある安藤家のアイスクリームなどを売る店にも入ってちゃんとお金を払ってアイスクリームを喰ったり(カミさんが)、相変わらず試食したり、お土産や今夜の夕食の鮭の麹漬けなども買う。

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(1912年、旧角館製糸工場)

新潮社記念文学館は休館、となると、もう飯でも食うしかない。
と、目の前に「鮎天ぷら 手打ち蕎麦 角館そば」の幟。
ここで鮎が食えるとは!
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そばは腰が強く、天ぷらはそれなりにうまかった。
俺の嗅覚がかなり変調をきたしているらしく、鮎らしさはいまいちだったけれど。
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駅の近くの八百屋で、リンゴとかブルーベリーなど、東京の値段の半分くらいなのを、たくさん買いたいけれど、重たいので少し買う。
新聞紙をかぶせた上にトンビダケ、と書いてあるのでなんだろうと覗いたらトンビのようなものが置いてある。
キノコらしい、食ってみたいと、さっきの蕎麦で食欲が出てきたようだ。

店の向かいが映画館だったらしい建物。
平和劇場の、「場」の半分が亡くなっている。
店のオバサンに訊いたら30年近く無人・無主の建物になっているという。
これをしも平和というのだろうか。

「なると餅」の店、間口は狭いが奥が広そう。
なると餅は売り切れだったが、美人の奥さん越しに奥の座敷が見えたのだ。
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唐土庵で試食しながら生モロコシの菓子も買って、、そうするともうやることも行くところもない。
駅のベンチで40分ほど交代でトイレに行ったりして時間をつぶした。

今回は往復の車中で持って行った本を一頁しか読まなかった。
ぼんやりと同じところを行きつ戻りつしていたのだ。
Commented by sheri-sheri at 2015-08-19 12:36
精力的に動かれたのですね。奥さまお大事に。また素敵な絵期待しています。
Commented by saheizi-inokori at 2015-08-20 08:34
> sheri-sheriさん、だいぶくたびれました。
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by saheizi-inokori | 2015-08-18 13:29 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(2)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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