大曲の花火を見てきた

さいしよは大曲の花火大会ということだった。
大曲の友人から電話があった。

最高の席を用意したから、夫婦で来い。

その日は我が家さ、泊まつて貰って、翌日は大潟に宿取ったから夕日を見ながら風呂に入って酒を飲もう。

大曲の花火は10年以上も前にほかの友人もいっしょに観て楽しかった。
あれを、もう一度かあ、いいなあ、楽しみにしていた。
残念ながらそれはかなわかった。
予定より早めに行って一晩いろいろ語り合った。
翌日は、昼過ぎ、ホテルで一休みして晩飯を食いにカミさんと外に出ると、おりしも夏祭り。
ややウラビレタ祭りが今の気持ちにしっくりくる。
適当に入った居酒屋が大当たり、やさしく大らかな女将さんが手料理を幾皿か出してくれるのがうまい。
そこに二組の夫婦が飛び込んできて、秋田弁で賑やかなこと。
俺も仲間に入ってバカ話に興じる。
少しづつ気持ちがほぐれていく。
とつぜん花火の音。
道に飛び出してみると22日の花火とは違う、こじんまりとした花火が何発も上がる。
ああ、あいつが用意してくれたんだ、と思いながら見ていた。
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